葉脈の標本作り

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大学の時に作ったかなあ、と思い出しながらやってみた。 ネットでもいくつか記事がヒットしたので、参考にしながら日曜日の実験を楽しんだ。 IMG_9303
用意したのは、重曹。葉は家に植えてある「ヒイラギ」と「ナンテン(と思う)」を実験に使った。
重曹20グラムを用意する。
予備実験で、ベーキングパウダーでやってみたが、ベーキングパウダーは重曹以外の成分も含まれているので、やっぱり重曹のほうやりやすかった。

 

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重曹20グラムを測ったのは、200グラムの水に溶かして、約10パーセントの水溶液にしたかったから。多くの葉を使うのなら、水を増やしその分重曹を増やせばいい。
この重曹をフライパンで10分ほど弱火て乾煎りする。重曹は「炭酸水素ナトリウム」という弱アルカリ性だが、乾煎りすることによって水分を飛ばし、炭酸ナトリウムになると強アルカリ性となるため。

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10分空焼きした重曹。炭酸ナトリウムの白い粉。すこし冷ましておく。ベーキングパウダーを乾煎りしたら別の成分が黒くこげて、黒い粉になってしまった。やっぱり純粋の重曹のほうがいい。ヒイラギの葉は、水で洗い、しばらく水につけておいた。

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沸騰した水200ccに冷ましておいた重曹(炭酸ナトリウム)をいれて溶かす。そこへ葉脈の標本にしたい葉(ヒイラギなど)をいれて、弱火で30分ほど煮る。もう少し長い時間にすれば、あとの歯ブラシで葉脈を綺麗にする作業が早くなるかもしれないが、私は30分にした。

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途中で水が少なくなってきたら差し水をする。右が30分後の様子。ナンテンらしい葉は、もう薄くなってきている。

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お酢を入れた水に煮た葉を入れて水洗いをする。中和させるため。
写真のような三枚の葉、使わなくなった歯ブラシでトントンとたたいてやる。

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 少しずつ葉脈がはっきりと出てくる。この葉は柔らかい花ので力を入れすぎて残念ながらちぎれてしまった。

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ヒイラギの葉は、肉が厚いのでばらばらになる心配はない。こするのではなくて、トントンとゆっくりとたたいていくと、葉肉が分解していく。水をつけたブラシで根気よくたたき、ときどき水で洗っていく。10分以上かけたほうがいい。

IMG_9356これぐらいまでなれば、いいかなあ。もう少したたいてみよう。端の方にある緑の葉肉を出来るだけ取るように、丁寧に、あまり力を入れ過ぎないようにして叩いていく。

実験している一枚が、葉の大きさごとペロッと薄皮がむけるように葉肉がとれた。そんなこともあるのだ。

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水で洗い流した後はキッチンタオルなどにはさんで水気を取る。その後自然乾燥させるためにしばらく置いておく。

アイロンで乾燥させてもいいようだ。

これで完成。

このあとは、ラミネートして「葉脈しおり」にしてみよう。

漂白して、色を付けてみるのもおもしろいかもしれない。

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これはキッチンハイターにつけたもの。

ナンテンとおもわれる葉は、半分くらい葉肉がとけてきている。

一晩置いてどうなるか、確かめてみよう。

 

 

 

 

蒼の乱

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天海祐希さんのオーラ満載、大爆発の劇「蒼の乱」を見に行く。 IMG_9205 IMG_9213

インターネットでオープンになるやいなや、チケットを買ったが、すぐに売り切れ。
高いチケット代だが、見に来てよかったと満足できる舞台だった。
でも、真田十勇士と同じような巨大といっていいアルバム。中身を確かめることもできない状態での販売だから、その点はチヨット不満。今回は写真ばかりではなく、インタビューや背景の説明もあって、買ってよかったという思いができた。

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脚本を書いた中島かずきさんはこの作品について「・・・大怨霊として有名な平将門、関東ユートピアの創造をめざし挫折する野望の王。これを天海祐希さん演じるヒロインの視点から物語る。「いのうえ歌舞伎」の王道たるモチーフだ。ただ、実際に天海祐希さんと松山ケンイチさんを主軸にして書き始めると、最初に想定したものとはかなり違った感触の作品になった。愚直で若々しい将門小次郎と、革命を夢見て挫折したが再び志を取り戻す蒼馬。二人の人物像とそこから繰り広げられる物語は、絶対に自分一人の力では書き得なかったものだ。・・・坂東の草の海を愛する男と女の生き方が、新しい風を起こしてくれたのかもしれない。この風が、劇場を、そしてみなさんの心を駆け抜けてくれたらと願います。」と書いている。
まさしく、「風が心を駆け抜ける」舞台だった。

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舞台は光と、風が素晴らしく効果的に使われていた。
ライトそのものが舞台の幕のような働きをしたり、一枚の布が広々とした草原にかわる風の動き。空の蒼と草原の青(日本語では青と緑は同じものを表す時がある)。天と地の間にある天海祐希さん演じる蒼馬の姿は、広い舞台いっぱいにその存在感を示す。
サウンドオブミュージックのジュリー・アンドリュース演ずるマリアのように、フランス100年戦争のジャンヌ・ダルクのように、はたまたアーサー王が引きぬいたエクスカリバーを持つかのような蒼馬は人間の未来に向けて戦う姿を象徴しているかのような美しさがある。

物語の蒼馬や将門小次郎の世界にひたり、演じた天海祐希さんや松山ケンイチさんたち俳優さんの努力と修練と流した汗に思いを広げて、この世界に生きる自分たちを見つめなおした時、「もうすこしがんばってみようか」と思う。それが芸術の力だといつも思う。

さてこの物語の背景にある将門伝説。正史には「乱」と記される事実があったからこそ、そして伝説として語り継がれてきた事実がこの作品に重みを与えていると思う。歴史にあらわれない「乱」や「革命」や「一揆」が数えきれないほどあったと思う。あっても、そのほとんどが忘れ去られ、消し去られ、人々の記憶からなかったことのように消えていっている。人間の記憶とは儚いものだと思う。伝える努力をしない限りそれはなかったことになる。ベスビオス火山の噴火で埋もれたポンペイしかり、1000年間森のなかに潜んでいたボロブドゥールの遺跡しかり、日本で言えば4000年前の巨大遺跡の三内丸山遺跡もまったくといっていいほど、人々の記憶には残っていなかった。
「伝説」として「怨霊」として、そして「芝居」や「演劇」として過去の事実が私たちに語りかけること気づかせてくれたのが、この「蒼の乱」だった。