大学の時に作ったかなあ、と思い出しながらやってみた。 ネットでもいくつか記事がヒットしたので、参考にしながら日曜日の実験を楽しんだ。
用意したのは、重曹。葉は家に植えてある「ヒイラギ」と「ナンテン(と思う)」を実験に使った。
重曹20グラムを用意する。
予備実験で、ベーキングパウダーでやってみたが、ベーキングパウダーは重曹以外の成分も含まれているので、やっぱり重曹のほうやりやすかった。
重曹20グラムを測ったのは、200グラムの水に溶かして、約10パーセントの水溶液にしたかったから。多くの葉を使うのなら、水を増やしその分重曹を増やせばいい。
この重曹をフライパンで10分ほど弱火て乾煎りする。重曹は「炭酸水素ナトリウム」という弱アルカリ性だが、乾煎りすることによって水分を飛ばし、炭酸ナトリウムになると強アルカリ性となるため。
10分空焼きした重曹。炭酸ナトリウムの白い粉。すこし冷ましておく。ベーキングパウダーを乾煎りしたら別の成分が黒くこげて、黒い粉になってしまった。やっぱり純粋の重曹のほうがいい。ヒイラギの葉は、水で洗い、しばらく水につけておいた。
沸騰した水200ccに冷ましておいた重曹(炭酸ナトリウム)をいれて溶かす。そこへ葉脈の標本にしたい葉(ヒイラギなど)をいれて、弱火で30分ほど煮る。もう少し長い時間にすれば、あとの歯ブラシで葉脈を綺麗にする作業が早くなるかもしれないが、私は30分にした。
途中で水が少なくなってきたら差し水をする。右が30分後の様子。ナンテンらしい葉は、もう薄くなってきている。
お酢を入れた水に煮た葉を入れて水洗いをする。中和させるため。
写真のような三枚の葉、使わなくなった歯ブラシでトントンとたたいてやる。
少しずつ葉脈がはっきりと出てくる。この葉は柔らかい花ので力を入れすぎて残念ながらちぎれてしまった。
ヒイラギの葉は、肉が厚いのでばらばらになる心配はない。こするのではなくて、トントンとゆっくりとたたいていくと、葉肉が分解していく。水をつけたブラシで根気よくたたき、ときどき水で洗っていく。10分以上かけたほうがいい。
これぐらいまでなれば、いいかなあ。もう少したたいてみよう。端の方にある緑の葉肉を出来るだけ取るように、丁寧に、あまり力を入れ過ぎないようにして叩いていく。
実験している一枚が、葉の大きさごとペロッと薄皮がむけるように葉肉がとれた。そんなこともあるのだ。
水で洗い流した後はキッチンタオルなどにはさんで水気を取る。その後自然乾燥させるためにしばらく置いておく。
アイロンで乾燥させてもいいようだ。
これで完成。
このあとは、ラミネートして「葉脈しおり」にしてみよう。
漂白して、色を付けてみるのもおもしろいかもしれない。
これはキッチンハイターにつけたもの。
ナンテンとおもわれる葉は、半分くらい葉肉がとけてきている。
一晩置いてどうなるか、確かめてみよう。