京都四條南座舞台体験

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IMG_8978南座の舞台に上がれるという、「春の特別舞台体験」があるというので申し込んだ。
もらったパンフレットにこのように書かれていた。
「南座は元和年間(1615〜1623)に江戸・大阪に先駆けて官許された京・四條河原の七つの櫓(やぐら・芝居小屋)の歴史と伝統を受け継ぎ、悠久四百年の長きに亘る今日まで発祥の地で歌舞伎を上演し続ける唯一の劇場です。
昭和4年(1929)に竣工した現在の南座は、桃山時代の様式を加味した破風造りの正面に、官許の証としての由緒ある櫓(やぐら)をそなえた劇場建築で、激動の昭和を経た平成3年(1991)には内部の大改築により、近代的機構を備え、歌舞伎を始めとする多彩な舞台芸術を年間を通して上演する京都の文化発信拠点の一つです。
平成8年(1996)には、京都の景観に溶け込んだ歴史的建造物として、我が国の「登録有形文化財」に登録されました。」とある素晴らしいもの。ここを体験できるなんて滅多のことではないと、思った。

IMG_8974櫓(やぐら)というのは、江戸時代にお上から興行を許された劇場のみに掲げられることができるもの。櫓の左右に立っている白い御幣(ごへい)は梵天(ぼんてん)と呼ばれているもので神様が降臨するための依代(よりしろ)。この梵天は八百万(やおよろず)の神をかたどって800枚の美濃紙でできているそうだ。
「花道(はなみち)」「迫り(せり)」「廻り舞台(まわりぶたい)」を体験できる約30分の劇場体験プログラム、ということで、4月24日(木)〜29日(火)の期間に一日8回の公開を行っていた。舞台体験だけでなく、資料展示の駕籠や船も楽しめるというお得なものだった。

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花道を歩けて、舞台に立てるなんて! 参加している人も少し興奮気味。へーっ、客席ってこんなふうに見えるんだ。

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おーっ、「迫り」ってこんなに高い(低い)のか〜。下から舞台に上がってくる感覚はたまらないなあ。役者さんの気持ちがわかった気になる。

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左の写真は周り舞台の継ぎ目。一周してもどるとピタリのもとの場所に。木の目がそろっている。右の写真は舞台緞帳のうら。やっぱり「火の用心」が大事ですね。

IMG_8990 IMG_9002ここは劇場内ある展示室。
歌舞伎で使われている船や馬などが体験できる。
小道具の「雨の音を出すうちわ」「波の音を出す小豆のはいった容器」「風の音を出す装置」などが実際に手にして楽しめるところだった。外国からのお客さん、子ども連れ、夫婦連れ、いろんな人達が楽しそうにしていた。

格式高い舞台で、顔見世でお馴染みの南座が、ちょっと身近に感じることができる体験だった。

昨年は秋の舞台体験もあったそうだ。
写真も取り放題だし、併設されている展示室も利用できるこの「南座春の舞台体験」は1回1000円。私にとっては、とてもお得に感じたプログラムだった。

さて、せっかく京都に来たのだから、もう少し楽しもう。

 

 

 

 

 

RAKUGO

IMG_20140425_0001_2左の本は、今年度4月からはじまったNHKの英語講座のテキスト「Enjoy Sinple English」。

一日5分の聞くだけの番組で、内容もバラエティに富んでいる。時間が5分と短いので犬の散歩をしながら聞くことができる。レベルも中学3年生ぐらいなので辞書をひくこともなく内容がわかる。今私がはまっている勉強がこの放送を聞くこと。

繁昌亭の桂米左さんの独演会の後で聞いた番組では、テーマが落語だった。
英語で聞く落語の説明も面白く、日本語で読むよりも新鮮に落語の歴史がわかったような気になる。
少し、内容を紹介してみよう。

Taro
Rakugo started in the Edo period in the late 17th century.

At first, storytellers did rakugo at parties.
Sometimes they did it beside the road.
Later theaters were built for rakugo and it became popular for many people.

Mike
So what do they talk about?

Taro
Most  of the stories were made during the Edo and Meijizperiod.

The stories tell  about people  from the 18th and 19th centuries.

Mike
So we listen to a really old story?

Taro
That’s right.

Some stories are the same now as they were hundreds of years ago.
That’s rakugo.

このような落語の歴史や仕草などの説明があり、説明を聞いたマイクが言っていることがおもしろかった。

So part of the rakugo story is on the stage.
But the other part is in the heads of the people watching!

 

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さてもう一冊、落語のことについての本。

鉄道落語がおもしろかったので、何か関連する本はないかな?と思ってさがしてみるとありました。

繁昌亭で聞いた桂しん吉さんをはじめ、四人の鉄道愛好家の噺家さんの本があった。その名も「鉄道落語 東西の噺家4人によるニューウェーブ宣言」(古今亭駒次・柳屋小ゑん・桂しん吉・桂梅團治)交通新聞社新書

私自身は鉄チャンではないので、この四人の鉄道へののめり込みようには驚くしかないが、好きな人にはたまらないのだろうと思う。

さて、鉄道なのでその地名や駅名を知らないと、感情移入がしにくい。
たとえば、古今亭駒次さんの「鉄道戦国絵巻」は実際に高座で聞いたら興奮するだろうな、と思うけれども出てくる路線名や駅名に馴染みが薄いので全身どっぷり、とはいかない。

その点、桂しん吉さんは大阪の人なので、地下鉄を話題にした「鉄道スナック」はよくわかる。
カシスオレンジが「カシス今里筋線」だとか(ラインカラーがゴールデンオレンジだから)、浮気グセの彼女のことを「阪神電車症候群」といっている。なぜかというと「阪神電車はね、山陽電車と乗り入れていたのに、阪急電車と一緒になったでしょ。にもかかわらず、近鉄と乗り入れしちゃったりして」と説明が入る。大阪の人なら、お見事!とわかる話。

繁昌亭の落語から英語や大阪の地下鉄にまで発展してしまった。
この流れはまだまだ出てきそうだ。

 

 

 

天然酵母でパン作り 12

ピッツア

IMG_20140417_0002増沢恵子さんの「天然酵母の食事パンとお菓子パン」から、ピッツアに挑戦。
左の本にある写真のようにできるだろうか。
用意するものは、
強力粉・・・300g
塩・・・4.5g
生種・・・18g
水・・・135g

今回も、コストコで買ったホームベーカリーのこねる機能を使うことにした。
容器に最初に水を入れ、その上に小麦粉、そして中央に生種、塩は直接触れないように端に置く。

 

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20分こねた後、綺麗に丸めてボールに入れて25度で5時間発酵させる。
私は発泡スチロールの箱にいれてコタツの隅に置き、発酵の様子を何回も確かめた。

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上の写真左が発酵後の様子。
4つに分けて、ぬれぶきんをかけて25度のところで30〜40分発酵させる。私は、一次発酵と同じように発泡スチロールの箱にいれて、コタツの隅に置いた。

IMG_884340分たつと、これぐらいにふくらんだ。
増沢さんの本によると、「しっかりこね、発酵をおさえぎみにして、一気にのばすのがポイント」と書かれている。
他のパン作りのレシピでは、二次発酵を30度以上にしているのに、ピッツアは25度と書かれているのは、そういう理由があるようだ。

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写真のように周りに土手を作るように整形する。増田さんのレシピには、

「手で、生地の中心から直径22〜23comに広げて周囲にと手を作り、オーブンシートを敷いた天板にのせる」
とある。
ここで実験を考えた。
レシピでは、このまま具材をのせて焼成の段階になっているが、
生生地で一日冷蔵庫保存させたものと、焼いた生地を作り、それを冷蔵庫保存させたものとの、味比べをしてみることにした。

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写真左は、210度で温めたのオーブンで5分間焼いたもの。
少し焼けたあとがつき、上の写真と比べてみるとふっくらとしている。でもさわってみると生生地とは違って、持っても形がくずれない。
2枚の生生地と2枚の焼いた生地ができた。生と焼いたもののセットとして、一組を冷蔵保存。もう一組を冷凍保存した。

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次の日にピッツア生地に具材をのせて、オープントースターで15分焼いてみた。
写真の左が生生地。
右が5分間焼いた生地に具をのせて焼いたもの。

見てわかるだろうか。
左の生生地がふっくらとふくらんでいるのが。
右の生地は昨日の大きさとほとんど変わっていない。
ここでわかったこと。
生生地のほうがよくふくらみ、その分できたて感がある。
味はどちらもよく似ているが、サクサク感やふんわり感は生生地のほうがよい、というのが試食した家族の感想。

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上の写真は、一日冷凍保存した生地を使ってもの。
左が生生地を冷凍保存したもの。右が焼いた生地を冷凍保存したもの。
食感は上と同じだった。冷凍保存した生生地も一日の冷凍保存後もよくふくらんだ。

☆ピッツアの生地は生生地を一日冷蔵庫の保存しても、冷凍庫に保存しても美味しく食べることができることがわかった。
生地を作ってすぐに焼かなくても、冷蔵庫の生地を保存できることがわかった。
これは、ありがたい。

 

 

 

 

桂米左独演会

IMG_8921今年で30年の節目を迎えた桂米左(かつらよねざ)さんの独演会に行った。
お客さんの多くは年配の人が多く、ご贔屓の人から舞台に声の掛かることもあったし、独演会だから三つも噺が楽しめた。
一つ目の「悋気の独楽(りんきのこま)」の時、米左さんがこの独演会に先立って、師匠の桂米朝さんに「本能寺」を聞いてもらった時のことが紹介された。米朝さんが「これ以上ないという渋い顔で」自分の噺に稽古をつけてもらったそうだ。私は「なんで?」と思ったが、会場の多くの人から笑い声があった。
家に帰ってからネットで調べてみると、この「本能寺」は師匠の米朝さんが復活された演目だということだった。なるほど、これで納得できた。
IMG_20140423_0001桂与太郎さんの「寿限無」、桂しん吉さんの鉄道ネタの新作、そして桂米左さんの「悋気の独楽」「住吉駕籠(すみよしかご)」「本能寺」と2時間半があっという間にたったと思うぐらいに楽しめた。

IMG_8925独演会ともなると、大変な準備だったろうな、と思う。30年の芸、というのはこうして3人の落語を聞くとよくわかる。特に、米左さんの体全身を使った芸は見ていてもおもしろいし、それ以上に稽古を重ねてきたことが滲みででいる。
古い噺になると、その歴史的背景を知らないとわからないことが多くなるので、その説明も長くなるだろうな、と思う。私が子どもの頃を思い出すと、そんな噺から知識を得たことも多かった。おめかけさんは東京で、大阪ではおてかけさんの違いや、悋気という言葉も最近聞かなくなった。雲助(くもすけ)駕籠から「クモの足は八本、昆虫ではないんだ」ということを再確認したり、いろんなことが頭に浮かんできた独演会だった。
最後の「本能寺」は初めて聞いた。
桂米朝さんが復活された演目ということと、歌舞伎の所作がメインに取り入れられているので見て楽しむお噺だと思った。それにしても、米左さんの所作と歌舞伎のセリフが決まっていた。よく本物の歌舞伎を研究されているのだろう。歌舞伎のことを知らないと演じることの難しい噺だから、若い人で演じる人がいないのだろうし、米左さんが30年の節目に選んだ理由がなんとなくわかる。
「本能寺」で「青田」の説明が最初にあり、最後のサゲ(おち)で使われたのだが、少し私にはわかりにくかった。桂米朝さんの本能寺がユーチューブであったので見てわかったことがある。昔はただで芝居見物に来たお客さんを「青田」と言っていたそうだ。イナゴ→田圃→青田→タダ見の客、という連想が働くことを前提にされているのだな。それぐらいに芝居、歌舞伎というものが市井の人に根づいていたということなのだろう。
鉄道落語もおもしろいし、芝居落語、芝居噺もおもしろい分野だと思った。これから文左さんの演じる芝居噺を聞きたいと思った。

IMG_8922天満の天神さんのすぐねきにある繁昌亭(ねき、ってわかりますか? 大阪弁で傍-そば、という意味です)。しっかりと根づいたと思う。NHKでは高田郁(たかだかおる)さんの「銀二貫」がはじまった。「銀二貫」の舞台は大阪天満宮。大阪には大切にしなければならない文化がある。
外にでると肌寒かったので、夕食は繁昌亭のねきにある、蕎麦屋さんにはいる。今日の名物とすすめられたうなぎのセイロと温かいうどんを食べる。食べながらおしゃべりを楽しんでいると、お店の人が玄関付近の電気を消す。えっもうそんな時間?10時5分ぐらい前だった。お客さんがいるのに、断りもなしに電気を消して(もう一度つけなおしたが)、のれんをはずそうとしていた。
えーっ、あきまへんで! 天神さんがおこりまっせ。

 

 

 

 

あべのハルカス大学

IMG_89092太陽系の歴史に迫る探査機はやぶさの挑戦
―小惑星探査機はやぶさプロジェクトを振り返って―

4月19日(土)に、あべのハルカス23階にある「ハルカス大学」で、オープニングの公開講座があった。 新聞で知ったので、インターネットで予約した。 23階はキャンパスフロアというところで、入り口も「こんなところにあるのか〜」と以外なところにあり、17階で乗り換えて、23階へ。 ここには、大阪大谷大学、阪南大学、四天王寺大学のキャンパスフロアがある。 私の入った公開講座は、交流スペースというところで100人ぐらいはいるところだった。
講師は元はやぶさプロジェクトチームで科学主任をされていた藤原 顕さん。
はやぶさがイトカワに着陸した頃に退官されたということだった。

太陽系惑星の誕生を探る「はやぶさ」

イトカワのような近地球型小惑星には太陽系誕生の頃の材料がそのまま残っているので、太陽系誕生の謎を解く鍵になるということだった。
「はやぶさ」が持って帰ってきた資料と、地球でよく発見される隕石の成分を比較するとよく似た成分が発見されているそうだ。つぎの「はやぶさ2」では、有機物があると思われているC型小惑星にサンプルリターンをめざすそうだ。
最近のNASAの発表では、地球にそっくりの惑星も発見されている。
藤原さんのお話では、惑星系のある太陽が740個、惑星の数は976個、複数の惑星を持つ太陽が162個発見されているということだから、これはすごい。
「はやぶさ2」は有機物があるかもしれない小惑星から試料を取ってくるのだから、生命の起源について新しい発展があるかも知れない。
「はやぶさ2」は今年の12月に打ち上げ予定。2018年6月に小惑星に到着、2020年12月に地球への帰還、ということだから目が離せない。
はやぶさ2

藤原さんは、はやぶさの観測機器、試料最終の装置、持ち帰った試料の分析装置の開発に携わってこられたそうだ。ご自身は退官されても、残った機器や装置が活躍をしている。みごとなバトンタッチだと思った。
さきごろNHKでイオンエンジンを開発された國中さんのドキュメントがあった。「はやぶさ2」を動かす新しいイオンエンジンの開発に全力を傾けながら、若い世代に引き継いでいく姿が放映された。宇宙開発は10年のスパンという長期間のプロジェクトだし、一回で結果を出さなくてはいけないことも多いと思う。技術開発の緊張とそれをすすめる人材を育てることの必要性がよくわかる番組だった。

ロゼッタが8月に彗星に接近、着陸

ロゼッタ
最後にはやぶさ2を含めて、これからの話があった。私が惹かれたのは欧州が打ち上げた「ロゼッタ」。インターネットによると、
{ロゼッタ(英語:Rosetta space probe, フランス語:Sonde spatiale Rosetta)は、欧州宇宙機関 (ESA) の彗星探査機。
2004年3月2日にフランス領ギアナからアリアン5G+ロケットを用いて打ち上げられた。2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着し、11月に地表に着陸機フィラエ (Philae) を投下する予定である。成功すれば人類史上初の、彗星に着陸した探査機となる。」
なんと、10年間飛び続けていたのだ。知らなかったなあ。
この8月に周回軌道に入り、観測装置を積んだ着陸機「フィラエ」を投下するそうだ。ロゼッタは長さ30mの太陽電池パネル。重さ3トン。ブログ最初にのせたはやぶさの模型の写真(ハルカス大学の職員の人の製作とか)とくらべても大きいなあ。はやぶさは重さ500kg。
ロゼッタは燃料、電池の節約のため約3年間の冬眠を経て、この1月にウェイクアップ。今年後半が楽しみになってきた。

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写真左は、公開講座が終わり質問に答えている藤原さん。右は会場からの風景。23階はさすがによく見える。
藤原さんは現在は京都大学を会場にして開かれている「科学カフェ」の理事とか。私も講演が終わってから少し質問をさせてもらった。この科学カフェは事前申込み無しの自由な参加ができるとか。月一回、第二土曜日2時から開催されているとのことでぜひ来てくださいとお誘いも。機会を見つけて行ってみたいと思う。