屋上プールでBBQ

さてここはどこでしょう。
小学校の屋上プールがバーベキュー会場に大変身。

ここは大阪市生野区にある元御幸森小学校の屋上プール。

御幸森小学校は児童数の減少による統廃合の流れの中で、2021年3月末を最後に閉校した。
中川小学校と統合し、現在は中川小学校の敷地に設置された大阪市立大池小学校となっている。

御幸森小学校のそばには今有名になっている「生野コリアンタウン」があり、校区に含んでいた。
 以前私のプログで「奈良市内散策」を書いたが、そこに書ききれなかったのが御幸森小学校の戦争被害。
御幸森小学校の子ども達は奈良市内の旅館に疎開していた。1945年2月に旅館が火災にあい、子どもが二人なくなっている。そのことは地域で作られている反戦平和の教材集に収められているそうだ。また1945年6月15日の大阪大空襲で校舎を全焼している。戦後御幸森小学校として再建されるという歴史がある。
ウィキペディアによると「生野コリアンタウンを校区に含み、在日韓国・朝鮮人をはじめとした朝鮮半島にルーツを持つ児童が3分の2を占めていた」ということで多文化共生の取り組みで有名でもあった。2012年には大阪市の公立学校で初めての「ユネスコスクール」にも認定されていた。

御幸森小学校に来るには環状線の鶴橋駅か桃谷駅が近い。私は鶴橋駅ではなく桃谷駅で降りる。桃谷商店街を抜けて疎開道路に出て左折、信号でコリアンタウン側にわたって昔なじみのように思える細い道を歩くと御幸森小学校の正門に続く。遠くから見える御幸森小学校は船をイメージしてつくったという話が本当のように思える。上の写真の丸い構造物が、遠くからだと客船の大きな煙突のように見える。

 アナザームーンとかかれた壁。この壁の後ろにも1人用の座席がならんでいる。
聞いてみるとプール底には約150席、プールサイドの席も含めると約300席は確保できるそうだ。

上の写真左は校舎の正門に立って左側を見たところ。この道をまっすぐに進むとコリアンタウンに続く。
真ん中と右の写真は正門の様子。真ん中にはトーテムポールのような学校備品や教材らしきもので作られた柱。こんなデザインは誰が考えるのだろうとおもわず感心する。

閉校となった御幸森小学校をどうするのかと、多くの議論があったようだ。
「御幸森小学校跡地活用共同事業体」が作られ、現在の運営がなされているそうだ。 ここには上の写真のように「子育て支援・多機能センター」「スポーツ特化スクール」「コリアNGOセンター」「図書室ふくろうの森」「喫茶室みゆきもり」「飲食大学」などなどの多機能多種類の活動拠点が作られ運営されている。

写真は豚肉コース二人前。
美味しかった。豚肉もすべてが新鮮。焼きおにぎりもある。
飲み物はここで買うこともできるが持ち込みも自由。保冷ボックスも用意してくれる。コースを予約しておけば持ち込みも自由。
これからBBQのシーズン。きっと7月から8月は大入り満員となることが予想される。コリアンタウンで買い物して御幸森の屋上プールでBBQが流行るに違いない。