アマリリス

アマリリスが咲いた。 昨年もらった苗だが、今年も立派な花が咲いた。

左の写真のアマリリスはご近所の庭に置かれていたもの。

散歩で歩いていると、赤いアマリリスは見つけることができたが、赤以外のアマリリスは左の写真ぐらいしか見つけることができなかった。

アマリリスといえば、

「ラリラリラリラ
しらべは アマリリス」

という歌が思い出される。
小学校の音楽の教科書にあったかとおもう。
リコーダーの練習曲だった、という人もいるだろう。

「アマリリス 岩佐東一郎作詞・フランス民謡・文部省唱歌」というのが通り名のようだ。

左の写真も近所で見つけたもの。

上の写真によく似ている。赤と白の組み合わせだが模様がちがっている。

ネットでこの曲を調べてみると、次のような解説があった。

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 小学校の音楽教科書に掲載されたり、1968年にNHK “みんなのうた”で紹介されたり、日本では子供向けの作品として親しまれている「アマリリス」ですが、原曲のフランス歌曲「Tu crois, beau soleil」は実はラブソング。ルイ13世の“アマリリス“という愛称を持つ女性への愛を歌ったものです。当時の宮廷でよく踊られていた2拍子のガボット形式の作品で、作曲もルイ13世だとする説がありましたが、現代ではアンリ・ギス(英語ではヘンリー・ギース)の作曲とされています。ギスはパリ音楽院を卒業したピアニストで、モーリス・ラヴェルが6歳の頃にピアノを教えたといわれています。世界中でいろいろな楽器によって演奏されている愛らしい作品です。

https://www.gakufu.co.jp/products/m4533332953738

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私のべノーバの先生に「アマリリスっていう曲知ってます?」と聞くと、
「えっ?」という返事だったので、
「ラリラリラリラ・・・」というと、
「ああ、聞いたことがあります」とピアノでさっと弾きながら「アマリリスという曲名は知らなかったですが、どこかで弾いたことがあるようで・・・」とおっしゃった。まだ若い先生だが、小学校で習ったのではないようだ。

ネットで調べてみると、学校の下校放送の曲とか、十和田市の12時の町のチャイムとか、防災行政無線のチャイムとか、思った以上にこの曲が使われていることがわかった。

左は町内で見つけたもの。
アマリリスの種類は多いそうで、多分これもアマリリスと思われるので写真にとった。

「サカタのタネ 園芸通信」のホームページには次のような説明があった。

「5月の半ば、日ざしも強まる初夏のころになると、アマリリスの蕾が緑色の顔を覗かせます。花梗は日ごとに力強く伸び、やがて子どもの顔を隠すほどの大きな花を咲かせます。花弁は光が当たるとネリネの花のようにきらきらと光沢を放つようなものや、フランネルの生地を思わせるような花を咲かせて、見る人を魅了します。
春植え球根として扱われているアマリリスは、園芸上、アマリリスと呼ばれていますが、植物学上はヒペアストラム属の植物で、正真正銘のアマリリスは南アフリカ原産のアマリリス ベラドンナと呼ばれる球根植物です。

原産地は熱帯アメリカで、約80種の原種があります。ヨーロッパへは18世紀後半に2~3種類の原種が入り、19世紀には交配が始まっています。日本への渡来は江戸時代の天保年間に原種が入り、交配種は昭和初期より品種名のない丸弁系や剣弁系として輸入され、日本でも改良が行われました。

最近オランダで急速に改良が進み、大輪で色彩鮮明、花弁が厚く、花もちもよく、さらに茎が太く短く、丈夫で倒れにくいすばらしい品種が続々と発表されています。」

https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/flower/post_3.html

私はアマリリスはごく最近、大正か昭和ぐらいに日本に入ってきたものかな、と思っていたがそうではなかった。
江戸時代にはあったとは思わなかった。
文部省唱歌になるくらいなのだから、昔から日本人に馴染んでいた花なのだろう。
アマリリスの花が家に咲いたから、あらためて花の由来を調べてみることができた。
これもNHKの朝ドラの牧野万太郎さんのおかげかも知れない。