黒姫山古墳

ここは「黒姫山古墳」
堀に沿って歩くことができる、自然な形で残されている古墳だ。

写真にある道路拡張があったが、この古墳は破壊からまぬがれた。

解説があったので、読んでみると、
「黒姫山古墳は、百舌鳥古墳群と古市古墳群の中間に位置する堺市美原区黒山に所在する前方後円墳です。5世紀の中頃の築造と考えられ、平地に立地し、前方部を西に向けています。全長114m,後円部径64m、高さ11m,前方部幅65m,高さ11,6mの二段築成で、幅15〜20mの壕をめぐらせています。・・・・」
とある。

全国一の鉄製の甲冑の出土量

「古墳は、戦後すぐに発掘調査が行われ、24領の鉄製の甲冑(よろいかぶと)が前方部の石室で発見されました。この数は、日本にある古墳からの出土量としては、全国一です。第2位の野中古墳が11領なので、それと比べても2倍以上の鎧兜が出土したことになります。・・・略
黒姫山古墳に埋葬された人物は、強力な軍事力を持っていたと考えられます。また、鉄が朝鮮半島から入ってきていたとかんがえられるため、外交的な力をも持っていた人物と考えられます。これらのことから、この古墳に埋葬されているのは、当時この地域で勢力を持っていたとされる豪族、丹比(たじひ)氏の首長と考えられています。」

これは石室の復元模型。この石室の中に鎧いや甲が埋葬されていたらしい。

両側には埴輪が復元され並べられている。

この黒姫山古墳から歩いて数分のところに、出土品をメインにした「みはら歴史博物館」がある。しずかな博物館でゆっくりと見学することができた。もちろん無料で。

黒姫山古墳と「みはら歴史博物館」のあいだにあるのが、以前紹介した「桜珈琲」。
博物館の受付の人の話によると、黒姫山古墳を見学する人が車で来たとき、その車を桜珈琲の駐車場に停めることができるという条件で、堺市が桜珈琲に建築を許した、という経過があるそうだ。
なるほど、黒姫山古墳が丁寧に保存され、その博物館もあるというのは、堺市の歴史にかける意気込みなのだろう。

 

 

 

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