和菓子作り体験

「練りきりで、和菓子作りを体験してみませんか」という取り組みがあった。
「練りきり」って何なんだろう、面白そうなので取材にでかけた。

講師は宝泉菓子舗の前田さん。 とても有名な人で、高校や専門学校の講師をされたり、外国にも和菓子を広める取り組みをされている人だ。

「練りきり」とは何かとネットで調べてみると、
「季節の風物などを写しとつて作られる芸術的な和菓子で、練りきり生地から作られます」
「練りきり生地は、白のこしあんがベースです。鍋に白あんとつなぎになる求肥などを入れ、木べらでしっかりと練りながら作られます。作る工程でよく練ることから「練りきり」との名前が作られました。・・・以下略・・・」
https://www.kanro.co.jp/sweeten/detail/id=1403

基本の2つを作って、3個目は自由に考えて作るというものだった。
まず手のひらに生地を取って丸く形を整え、アンを乗せて包む。

丸くなったアンの入った生地に三角のへらをつかって周りに溝を入れて形を整える。
ネットで調べてみると、
「和菓子はできあがり水分量によって呼び分けられ、水分を30〜40%以上のものを『生菓子』といいます。生菓子は上生菓子、朝生菓子、半生菓子にわけられます。
練りきりは『上生菓子』に分類され、上等な生菓子を指します。茶席では主生菓子とも呼ばれます。上生菓子は茶道の文化とともに発展してきました。・・・略・・・」
https://wagashi-biz.jp/blog/nerikiri/

講師の前田さんは「となりの人間国宝」に認定された人。
おしゃべりもとてもじょうず。

3つ目はキャラクターなど自分の好きなものを作っていた。 
講師の先生は見本として、アンパンマンやどらえもん、季節にあわしたかぼちゃ、ハローウィンのおばけなどいくつもの見本を作られた。

1時間半あまりの体験講座だったけれど、参加者は十分に楽しんだように思える。
「練りきり」は茶道とともに発展してきたようだ。そういう意味で堺での体験講座は意味があると思う。
「練りきり」の歴史は江戸時代の初期、京都だそうだ。
茶の湯の文化の中、多種多様な茶請けとして菓子が生み出され、「練りきり」もその一つになったそうだ。
つくった「練りきり」を家で食べて楽しむことができる、有意義な講座だった。