バックムーン

2023年7月3日の月。 ウェザーニュースのHPによると、アメリカの先住民は季節を把握するために、各月の満月に動物や植物、季節のイベントなどの名前をつけていたそうだ。 7月は Buck Moon (バックムーン)で、男鹿月となるそうだ。
7月は雄鹿(バック)の角が生え変わる時期だからこの名前がつけられたと言われている。

https://weathernews.jp/s/topics/202307/030255/

4日の月の南中は午前0時ごろ。 上の写真は30分ほど前の月の写真。
雲が多くて、しばらくすると月が見えなくなってしまった。

南中高度が今年で一番低い満月

この日の満月は南半球側に最も近づいている。
夏至の付近の月の高度はもともと低いので、7月4日の満月は今年の中では一番高度の低いところにある。
冬の満月は天頂近くにあり、見上げるところに月があったが、今はぐっと低いところにある。
写真でもわかるように、電柱の少し上に満月が見える。
貴族や武士の時代、夏は写真のように高度が低くて周りの家の屋根や木々などが邪魔をして軒先に見える月を楽しむことはできにくい。
冬は高い空に月があるため軒に座って月を愛でることはむずかしい。
やはり中点の満月を楽しむのは秋になる。というわけだろう。

7月4日の満月。南中を少し過ぎたところ。

薄い雲に隠れることの多い月だが、望遠レンズで写真を撮ると月の表面がよく分かる。
月に向かっていくつものロケット、人工衛星が打ち上げられている。
日本の民間の衛星も飛んでいる。NASAでは再び人間を月に送る計画が進んでいるそうだ。これからはこれまでと違った目で月を見るようになるのだろう。