金剛山の一等三角点

三角点を探る旅 36

ここは金剛山のロープウェイ。千早駅。
金剛山駅の標高が975m、ここ千早駅の標高は708m。高低差267mを約6分で移動する。登山口から山頂まで歩いて1時間から1時間半ほど。
小学校の耐寒登山で登ったり、春には子どもを連れて登った金剛山も、今回はロープウェイで。それでもロープウェイの金剛山駅から山頂までは30分ほどは歩く。

1000mの山となると、紅葉も見ることができる。 台風の後なので、お天気は曇りがち。 時々陽射しが差し込む。 歩いているとそれほど寒さは感じないが、じっとしていると風は冷たい。

林の中を歩くと、立て札が見えてきた。少しピントがずれているが、 左向きの矢印が書かれている立て札には「一等三角点」の文字がある。

何かフェンスが見える。アンテナの敷設のようだ。

上の写真左が地図にある表忠塔。高さ25mの鉄塔で、燭光400ワットの灯りがつく。右の写真は表忠塔のそばに設置されているアンテナ群。
表忠塔?、インターネットで調べてみると、楠木正成をしのんで昭和3年に作られたものらしい。第二次世界大戦から昭和36年までは消灯されていたが、現在は点灯されているらしいが、時間的には確認できなかった。現在は金剛山展望台としてフェンスで囲まれていて入れなかった。金剛山は楠木正成に縁のあるところと再認識。

表忠塔、アンテナのフェンスの向こうに三角点があった。
ここは湧出岳(ゆうしゅつだけ)のてっぺん。

http://seesaawiki.jp/w/kongosan_ropeway/

金剛山ロープウェイのHP(上のアドレス)のイラストにあるように、大日岳、葛城岳、そして湧出岳の三つの峰がある。その三つを総称して金剛山と呼んでいるということを初めて知った。金剛山という名前は、山頂にある転法輪寺の山号であり、金剛山転法輪寺の金剛山が峰々全体を表すようになったそうだ。山岳信仰、役行者と関係のあるところと一緒に登ったグループから教えてもらう。

「一等三角点」の文字が読める。「点」が「點」と旧字体なのが、この三角点の古さを証明しているようだ。

他の三面の文字は読み取れなかった。雨や風で風化したのかもしれない。

「建設省国土地理院」、「大切にしましょう三角点」、「基本測量」、「一等三角点」という文字の書かれた白い標柱がある。

三角点、アンテナ群のそばにあるのが「妙法蓮華経如来神力品第21経塚」。山岳信仰に関係があるのだろうと思うが、詳しいことはわからない。

金剛山の名前のもとになった「金剛山転法輪寺」。

おなじみの山頂広場。眼下は曇っていて大阪市街の街は霞んでいる。小学校の耐寒訓練で来た時は一面が雪だった。、雪の広場で弁当を食べたのを覚えている。

山頂の温度は5度。100m昇るごとに0.6度下がると言われているから、市内は10度少しなのだろうか。
右は金剛山で一番高い葛城神社への石段。ここを登ったところが1125mのところ。

山頂でお弁当を食べた時に知り合った犬連れのご夫婦。
白いラブラドール・レトリバーが可愛いので「このワンちゃんも歩いて登ってきたのですか」と声をかけた。
「ええ、この子は今日で1399回目の山登りなんですよ」
「えーっ、もう1400回じゃないですか?!」
「はい、4ヶ月の時から登ってますからね」
と笑って答えてくれた。
ご夫婦とミルクちゃん(犬の名前)は歩いて山を降りるらしい。

お昼時は太陽が見えたのに曇ってきた。山の天気は変わりやすい。
私たちはケーブルカーで山を降りた。

 

三角点を探る旅 その 14

徳島市内の三角点

眉山1

ここは徳島県徳島市。写真は徳島の観光ナビに紹介されている眉山(びざん)。眉のような美しい姿は市内のどこからも見える。
ここに徳島の一等三角点がある。
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ロープウェイに乗って山頂につき、まずモラエス館(日本ポルトガル領事館の総領事、日本を紹介し小説も残している。)を見学する。
外にでると目の前にパゴダ平和記念塔がある。これは「県ビルマ会が第二次世界大戦で戦没した多くの戦友たちの霊を慰めるために建てたもの」と紹介されていた。
この直ぐそばに一等三角点がある。
あまりのみごとな一等三角点にびっくりした。表示も立派、三角点そのものもきれい。
標高277mの眉山山頂。
徳島の一等三角点はすばらしい。

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三角点の後ろに回る。午後の写真なので影から判断できるが、こちら側が南。原則として標石の南側に「三角点」の文字がある。少し見えにくいが横書きで右から左へ「一等」の文字、たて書きで「三角」まで読み取れる。周りの三面をみたが、私が見た限りでは文字はわからなかった。

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眉山の山頂から見た徳島市内。川は吉野川。左側の山なみは香川県の方角。右側な島影は淡路島ではないか?
真ん中に見える森は徳島城があった城山。
ここにもう一つ、私が訪ねた三角点がある。

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徳島中央公園にある城山。案内掲示板にはきっちりと三角点のマークが記されている。三角のなかに黒丸印。小学校で習ったはずなのになぜか忘れ去られる三角点の印。
ここには徳島藩蜂須賀氏25万石の居城があった。
現在は石垣、堀、庭園が残っている。また徳島市指定天然記念物に城山原生林が指定されている。都会の中心に原生林があるという貴重な森である。

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その山頂にあるのが、四等三角点。
広場の少しはしの方に立派な四等三角点を発見した。標柱の周りには、保護石もきちんとある。さすが城山にある三角点。
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南側には「四等三角点」の文字。標柱が土に埋まっていたので、手で少し掘ってみた。北側には「地理」と見える。「地理調査所」か「地理調」で終わっているのかはもう少し掘らないとわからない。

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あとの面には「基」が読める。これは「基本」と書いてあるのだろう。もう一つには「003」の文字が彫られている。四等三角点には点のコードナンバーが彫られているということだから、これがそうだろう。

私は大阪では四等三角点を見たことがなかった。徳島で初めてみたことになるが、見事な四等三角点を見ることができてうれしかった。
眉山の一等三角点といい、城山の四等三角点といい、大切にされていることがよくわかった。