三角点を探る旅 その 5

壱岐・対馬(いき・つしま)編その1

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対馬壱岐1 ここは長崎県の対馬(つしま)。
以前から壱岐と対馬に行きたいと思っていた。
二泊三日の観光旅行だが、行く機会ができたので、この二つの島にも三角点があるはずだから調べてみようと考えた。時間の限られた観光旅行だから、自由に調べ回ることが出来ない。
国土地理院のデータをインターネットで調べてみると、一泊目の対馬グランドホテルのそば?に電子基準点があることがわかった。とにかくホテルのフロントで歩いていけるのかどうか聞いてみることにした。

電子基準点4

 

ホテルのフロントの人の話では、歩いて15分ぐらいで、車だったら5分くらい。ということだったので歩くことにするが、三角点とか電子基準点と話をしても???という顔をされた。

大阪でもそうだったが、三角点があるはずですが?と聞いても,三角点?という返事がほとんど。対馬でも壱岐でもそうだった。
三角点の
認知度はひくいなあ。

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 地図からわかるようにここは漁村。イカ釣り船らしい船がたくさん入江に泊まっていた。夜遅くの出港に備えているのかもしれない。
ホテルの料理にも新鮮なイカ料理が出てきた。
生で、天ぷらで、焼いて、と様々な調理でイカの美味しさを堪能できたのもこの旅の魅力だった。 

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遠いなあ、と思いながら地域活性化センターまで来たがここから先がよくわからない。地図を見ながら活性化センターの駐車場に入る。隅にある小さな公園の中を歩いてみるが、どうもここではなくて隣の学校の敷地のようだ。
失礼しますと言いながら、クラブ活動中の運動場にお邪魔する。
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トップの写真のようにありました。対馬市立鶏知中学校のグランドの片隅に、すっくと立っていました。対馬のここにしかない電子基準点。写真をとっていると「こんにちは」と中学生が挨拶をしてくれる。こっちのほうがドギマギして挨拶を返す。一緒のツアーの人が散歩やジョギングをしていると、近くの子どもや家族連れらしい人が挨拶をしてくれて気持ちが良かったと、夜の食事の時に話していた。落ち着いた町なのだ。

 

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帰る途中でガソリンスタンドの宣伝に目が向く。「たまがるしこ りっぱのう なるばい」と書いてある。どういう意味だろう。「りっぱのうなるばい」は「立派になろう」という意味かな?「たまがるしこ」がわかないが、「対馬を誇りに思う立派な人になろう」という、青少年向けのキャンペーンかなと思い、ホテルに帰ってロビーでこの写真を見せながら意味を聞く。
「どこで見ました?」
「ガソリンスタンドです。」
「うーん、ガソリンスタンドなら、うちの店に車を持ってきてくれたら、びっくりするぐらいに綺麗になりますよ、という意味ですね!」
なるほど、対馬弁には味があるなあ。