中華丼

人生レシピ 中華丼

朝日新聞(2022年8月26日)の朝刊に「人生レシピ」と言う記事があった。
中華料理店オーナーシェフの五十嵐美幸さんの「中華丼」のレシピと生き方が載せられていた。
そこから私の心に残った記事の一部を抜粋する。
「五十嵐美幸さんは中華料理店を営む両親の長女として育ちました。・・・・・店主の父は頑固な人でした。母に怒鳴るなど、喧嘩が絶えない両親を見て、小学生だった五十嵐さんは母に聞きました。
「なんでお父さんと結婚したの?」
母の答えは「女一人じや生きていけないから」
それを聞いた五十嵐さんは心に誓います。
「技術を身につけて、一人で生きていける人間になろう』
それからは遊びたいとも思いましたが、料理の技術を身につけることも大切だと考え、父の姿を見て勉強しました。高校では食を学び、卒業後に正式に店の厨房に入りました。・・・略・・・
(料理の鉄人に父の代わりに)当時22歳だった五十嵐さんが出演することになりました。最年少の女性シェフとして注目を集め、店は一躍有名になりました。・・・・」

そこで今回紹介された「人生レシピ」は(五十嵐さんの母がよく作ってくれたという)「中華丼」。
レシピも紹介されているので、早速作ることにした。

材料(2人前) チンゲンサイ40グラム、白菜80グラム、グリーンアスパラガス1本、赤パブリカ1/6個、ヤングコーン1本、しいたけ1個、豚小間切れ肉80グラム、ゆでたむきえび2匹、ゆでたウズラの卵2個、しょうがの薄切り1枚、鶏ガラスープ150ミリリットル、
A(オイスターソース大さじ1,醤油・酢・砂糖各大さじ1/2)
水溶き片栗粉(水・片栗粉各大さじ1)

私は4人分をつくったので、写真は倍の量になっている。

野菜としいたけは大きめの一口大に切る。ショウガ以外の野菜としいたけをボウルに入れて、油大さじ2を回しかけて軽く混ぜ、全体に絡ませる。
中華料理には、熱した油に材料をくぐらせる「油とおし」という下ごしらえの方法があるが、五十嵐さんは家庭でできる加熱前の油を予め材料にまとわせる「オイルコーティング」という方法を考えたとそうだ。

フライパンにゴマ油大さじ1を入れ、豚肉とショウガを加えて炒める。

鶏ガラスープを加えて沸騰させる。
沸騰したらオイルコーティングした野菜とむきエビ、鶉の卵を加えて加熱する。フタをして約1分加熱する。

フタを取り、Aを加えて、軽く炒める。 仕上げに水溶き片栗粉を加えてとろみを付け、ごはんの上に盛る。
新聞のレシピには注として、
「鶏ガラスープが沸騰したところで、野菜を加えるのがポイントです。高温のスープに野菜を入れてフタをし、短時間で火を通すことで、シャキシャキ感が残ります」とある。

「おいしい」
「このレシピはのこしておこう」
 家族が喜んてくれた中華丼だ。
 機会があればまた作りたい中華丼だった。