キューブパズル2

ひっくりかえる立方体

今回は芦ケ原伸之さんの「パズルをつくる」(子どもとつくる 大月書店)にある「ひっくりかえる立方体」。以前にも紹介したが、今回は色紙で作ってみた。
色紙6枚で立方体をつくる。立方体の作り方は色紙をつかった箱作りなどの本や、ネットにもあるからそれを参考にしてほしい。

8個の立方体をセロテープなどでつなぐ。つなぎ方は以下の通り。

左の図のように、
赤い線の部分つないでいく。
これ以外の方法でも回転する動きをするが、それはまずこの方法で立方体をつないで試してから、テープの貼り方を工夫して考えることにすればよいと思う。

 

これは100均で売っていた木製の立方体でつくったもの。 ガムテープではりつけて、どこに貼っているかわかるようにした。

このパズルの面白さは、8個のキューブを作り、どのように貼り付けるかを考えるところにある。このパズルを持った人のほとんどは「どんなふうにして、どこにテープを貼っているのだろう」といいながらキューブを動かしている:

パズルの本を見ていると、「Play Puzzle Part2」(パズルの百科 高木茂男著 平凡社)にこの8個のキューブの展開図が載っていたのでびっくりした。

上の写真はその展開図をもとに一辺が3センチの立方体になるようにして実際に作ったもの。 水色の線は谷折りの部分で、それ以外は山折りになっている。

展開図に書いた記号に合わせておっていくと、確かに8個がつながったキューブになっていく。
よくこんな展開図を考えたものだなあ、と感心しながら組み立てていった。

まず8個つながりのキューブモデルを作ってから、それを解体しながら展開図になるようにしたのかもしれない。
とにかく根気と想像力と時間のかかる作業だったと思う。この本によると、松田道雄さんの作によるものだそうだ。

 

 

上の写真のように、折り紙で作った立方体8個を組み合わせたものと、全く同じ動きをする。

左の写真は倍以上の大きな折り紙で作った立方体8個によるキューブパズル。
右側にあるのが100均で買った一辺3センチの立方体の木でつくったパズル。
ハサミや鉛筆の大きさと比べると、いかに大きい折り紙によるパズルかということがわかると思う。こレぐらい大きくてもセロテープでしっかり貼っていくと、全く同じ動きをするのでますます楽しくなる。