葉脈の標本作り3

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今回はキッチンハイターで煮て見ることにした。

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台所で使っている、キッチンハイターとフライパン。アルミのフライパンではなく、鉄製やホウロウ引きなどのフライパンがいい。アルミなら穴があく恐れもある。
フライパンに葉が浸る程度のキッチンハイターを入れる。

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 弱火で温めていく。右側の写真は5分後のようす。私はここでストップした。

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左上の写真は5分間キッチンハイターで煮た葉の様子。水をつけながら歯ブラシでトントンとたたいていく。

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色素が抜けていく様子がわかる。重曹の時よりも速いスピードで処理が進んでいく。

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左の写真は、5分間歯ブラシでトントンとたたいたあとの様子。
かなり完全に近いほど葉肉が落ちている。

 

 

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ヒイラギの葉はうまく葉肉が取れていったが、もう一枚の葉(名前は不明)は10分以上歯ブラシでたたいても3分の1ぐらいが残ったので 、それをキッチンハイターにつける。右が4時間後の様子。完全に脱色されているが、分厚い部分はまだのこっている。
この葉を水洗いすると、ポロポロとはがれるところもあり、最終的には一番最初の写真のようになった。

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キッチンハイターの中で5分間にて、歯ブラシでたたいて葉肉を取ったヒイラギの葉。
重曹よりも葉肉が取れて、葉脈の様子がよく分かる。
ただ、キッチンハイターを温めて煮る作業は、換気扇をまわし、手に液がかからないように、メガネをしての作業。安全に十分注意をしないと危険。
水洗いをしっかりとする、食用酢などで中和させるなどの後始末も必要。

結論
☆家庭などで葉脈の標本作りをするときは、重曹を使う方法が一番安全。
煮る時間を少し長く取り、歯ブラシで叩く作業にたっぷりと時間をかけるといいものができる。
☆キッチンハイターを使うと、時間が短縮されるが、換気や中和など十分な注意が必要。
☆重曹で作った葉脈の標本をキッチンハイターに数時間浸けておくと、真っ白なきれいな標本になる。

 

 

 

葉脈の標本作り2

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20時間ほどたったキッチンハイター。
中の葉の葉緑素はなくなったようだ。真っ白になっている。
キッチンハイターそのものには色がついていない。緑色の成分が溶けてしまったのかも知れない。
葉脈の見本としてはどうだろう?

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左の二つは、キッチンハイターに最初からつけたもの。右側のは、昨日重曹で葉肉を剥がし、キッチンハイターにつけたもの。拡大してみよう。

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上は最初からキッチンハイターにつけたもの。濡れているときは葉脈がよくわかったが、乾燥すると全体の形はきれいに残っているが、葉脈の存在は目立たなくなった。
下の写真は昨日重曹で葉肉をはがし、キッチンハイターにつけたもの。こちらのほうが葉脈の存在はよくわかる。

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 キッチンハイターにつけたものに、マジックなどで色を付けて、ラミネートする。

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 左の青、赤の二つがキッチンハイターにつけたもの。黄色とそれ以外の葉は、昨日重曹で葉肉をとったもの。 青、赤はしっかりと色はつくが、葉脈の存在はうすれてしまう。キッチンハイターで色はなくなったが、葉肉はまだついているので、葉脈が浮かび上がっていないのだろう。キッチンハイターにつけて、昨日のように歯ブラシでトントンとたたいて葉肉を取る作業をすればいいのかもしれない。

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 重曹で葉肉をとったものは、空に透かしてみると、下のように色をつけたものも葉脈がよくわかる。

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ラミネートを葉っぱ大きさに合わせて切り、穴を開けてリボンなどをつけると可愛いしおりの出来上がり。

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リボンの色を変えてかざってみる。葉の色も違うのでならべてみると、魚が泳いでいるように見えて、また楽しい。

実験の考察
*葉脈の存在を浮かび上がらせるには、重曹で葉肉を取る作業をしたほうがよい。
*キッチンハイターに一晩浸けておいたら、色は完全になくなる。しかし葉肉は残っているので、マジックなどで色を塗ると、色は全体につくので葉脈の存在は目立たたくなる。
*キッチンハイターで色を抜いた後、歯ブラシでトントンと葉肉を取り去る作業をすれば重曹の時のようになるのかもしれない。これは今後の課題。