カリン酒とカリンジュレ

カリンが2キロ近く手に入ったので、久々にカリン酒とカリンジャムを作ってみようと思った。

作っている途中で、カリンジャムを以前に作ったことを思い出した。
舌触りが気になって色々と工夫をしたことを思い出して、今回はフードプロセッサーなどを使ってみようと考えた。

カリン1キロ分をカリン酒に使うことする。
カリンは本当に硬い。
怪我をしないように、慎重に厚さ1センチ弱に切っていく。
カリンの両端の部分は使っていない。
種はそのまま利用する。
種をお茶パックに別に入れてカリンと氷砂糖とホワイトリカーに入れているレシピがあり、見栄えもよくやってみようかと思ったが、種が多くて、果肉からはがす作業も大変になってきたので、前回同様そのまま使うことにした。次回は丁寧にお茶パックに種だけを入れてつけてみようかと思っている。

氷砂糖の量は、レシピにあるよりも多くし、500グラムにした。
レモンも入れたほうが味が良くなるかも、と思い、レモン1個を輪切りにして(皮と種は取るようにした)入れてみた。
カリン、氷砂糖、レモンを三層ぐらいの感じで容器に入れ、
最後にホワイトリカー1.8リットルを投入。

これで作業は完了。
カリン・・・1キロ
氷砂糖・・・300グラム
レモン・・・1個
ホワイロリカー・・・1.8リットル
暗いところに半年置いて、半年後にカリンやレモンを取り除く予定。さてさて半年後にカリン酒はどうなっているだろう。楽しみ、楽しみ。

 

ジュレづくり

ジュレはフランス語で、日本で言うゼリーのこと。
日本では水分が多くて、ゲル状でくずれやすいものをジュレと言っているそうだ。ゼラチンを使って柔らかめに固めて口溶けの良さを味わうそうだが、今回はゼラチンを使っていない、というよりなかったので砂糖だけで仕上げた。そのためゼリーと言うよりも、アイスクリームやヨーグルトにかけて楽しむ、というタイプになっている。
ジュレというのは厚かましいかもしれないが、ジュレもどきということでお許しを。

上の写真のようにカリンを四等分にして、種を取り除き別の容器に入れておく。
カリンの実の皮をピーラーなどで取り、先程の種と一緒にしておく。
果肉は火が通りやすいように2,3センチぐらいに切り、塩水でアク抜きをする。

鍋にカリンの皮、種を入れ、ヒタヒタの水を入れて20分ほど煮る。 こしあみで皮と種を取り除き、トロリとなった煮汁と分離する。
皮、種はもう使わない。

圧力鍋にこのトロリとした煮汁とアク抜きをしたカリンの果実、水200ml、砂糖300グラムを入れて加熱する。
蒸気が出たら火力を下げ、15分ほど加熱し、自然に温度が下がるまで待つ。

こしあみで果実と煮汁とにわける。
この果実をミキサーやフードプロセッサーで細かく砕いて、煮汁と合わせて再加熱して煮詰めるとジャムになるのだが、フードプロセッサーで砕いても舌触りが気になる。そのため今回はジャムではなく、煮汁を使ってジュレ(もどき)にした。

鍋に上の煮汁を入れる。
レモン汁(私はなかったのでポッカレモンを使った)・・・大さじ1〜2
はちみつ・・・大さじ1〜2
中火〜弱火で約30分煮詰める。
ここでゼラチンを入れるとゼリー状になるらしいが、ゼラチンがないので煮詰める時間を少しながくとって、トロリとした状態になるのを期待した。
実際は、おもったほどトロリとはせず、サラッとした感じになった。

ヨーグルトにかけると写真のように美味しそうな色が広がる。

味もさっぱりとしていて、しつこさはなかった。
これからの朝食に活躍しそうだ。
☆砂糖の量はあくまでも私の適量で、ネットや本で見たレシピと違うこともある。
何回も作っていくうちに、ベストのものが見つかるのだろうという思いで作っている。
甘いお酒が好きな人、甘いのがいやな人、トロリとした甘口のジャムやジュレが好きな人、サラッとした口当たりを求めている人といろいろと好みが違う。私の砂糖の量はあくまでも参考にして、多くしたり、少なくして作ることをおすすめする。

 

 

 

 

 

カリンビスケットとマフィン

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2月にカリン酒の半分を取り出したが、さらに3ヶ月熟成させたものが左の写真。 同じようにカリン酒とカリンジャムをつくった。
今回はカリンジャムを作った時に出てきた繊維分でビスケットとマフィンを作ることにした。
前回、はじめてカリンジャムを作った時に、かなりの量の繊維分がのこることに気づいた。
そのまま捨てるのはもったいないと思ったので、それを利用することはできないかとネットを検索してみた。「野菜ジュース」「絞りかす」で検索してみると、ビスケットなどを作っていることがわかった。それを応用してみようと考えた。
カリン酒はウイスキーの瓶にいれて保存することにした。写真ではコーヒーフィルターを利用しているところを撮したが、あまりにも時間がかかるのでやめてそのまま瓶に入れることにした。布で濾すほうがいいかもしれない。

浸けておいたカリンは圧力鍋で数分圧力をかけて柔らかくする。

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柔らかくなったカリンをフードプロセッサーで粉々にする。味見をしてみると、まだ粒々感が残っている。 さらに裏ごしをする。
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写真上の緑の小さい方のボウルが、裏ごしで残った繊維質。大きいボウルにあるのが裏ごししたカリン。
まずジャムを作る。
裏ごししたカリンの重さの約半分の重さの砂糖を入れて煮詰める。今回はオリゴ糖があったのでそれを利用することにした。

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熱湯消毒をした便に詰めて自然に温度が下がるのを待って、冷蔵庫で保存。

瓶いっぱいにあまるほどのジャムがとれた。
いよいよ残った繊維質を使ってビスケットとマフィンを作る。

繊維分を半分に分け、ビスケット用とマフィン用にする。
まずビスケットを作る。
その方法は。
繊維分の半分の重さと同じ量の薄力粉を用意し、菜種油大さじ3を混ぜる。よく混ぜあわせ、ひとまとめにして、厚さ5ミリぐらいにのばす。
伸ばした生地をオーブンシートを敷いた天板にのせる。

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左の写真にあるのが、菜種油。

クッキー用に「赤水」という製品を、高島屋の富澤商店で以前に買ってあったものを使った。
薄力粉だけでは物足りなかったので、グラノーラをひとつかみ入れてみることにした。

170度に予熱したオーブンで約30分焼き、150度に下げて15分ほど焼く。ここは使っているオープンによって時間の調整をする。私は何回か味見をして、適度な固さと思ったところで終了した。

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冷めるまでオーブンに入れておく。両手で適当な大きさにバリバリと割る。案外見栄えのするクッキーになって、自分でも満足。

次はマフィン。ここではホットケーキミックスの粉を利用。
卵2個、バターのほうがいいと思うが冷蔵庫にあったケーキ用マーガリン50グラム、牛乳大さじ2、グラノーラひとつかみを入れて混ぜる。ホットケーキミックスも一袋全部使った。このへんは少しいい加減になっている・・・・。

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よく混ぜてこんな感じで終了。型に入れるときに柔らかすぎるとあふれ出た経験があったので、そうならないように固さを調整した。マフィンの型もなかったので、お弁当に使うアルミカップの入れ物を利用した。生地は入れ過ぎないように、七、八分目位の量に分けた。

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170度に予熱しておいたオーブンに入れ、30分ほど焼く。
20分過ぎた頃から何回か固さのチェック。爪楊枝などで生地をさして、中まで焼けているかを調べた。自分の好みの固さや色で終了する。

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できあがり。 2つ並べておくと、まるでお店で売っているような気分。

カリン酒とカリンジャムを作った残りの繊維質でこんな美味しいおやつができるとは。グラノーラもしっかりと自分の味を主張していて楽しかった。
私はグラノーラを入れたけれど、チョコレートやドライフルーツなどを入れても楽しいと思う。
カリンを全部使い切ったという満足感が一番の満足だった。

 

 

 

 

カリン酒とカリンジャム

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左の写真は三ヶ月前につけたかりん酒。

一昨年に初めて作ったが、約1年間ほったらかしにしておいたら、カリン酒が3分の1近く蒸発していた。
空気に触れていたカリンも色が変わり、カリン酒自体も「えー、こんなもの?」と思う味だった。
つけていたカリンは全て破棄して、カリン酒は飲むことにしたが、「もひとつだなあ。」というのが正直な感想だった。
昨年の11月にスーパー万代でカリンが売られていたので再挑戦した。

カリンについていた説明書。 

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この説明書のとおりにカリン酒をセットしたのが11月7日。
六ヶ月置いて失敗するのも嫌なので、三ヶ月たったので半分取り出して、残りは説明書のとおりに後三ヶ月置くことにした。

下の写真のように、空になったウィスキー瓶に一杯入れると、カリン酒も約半分になった。

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取り出したカリンをひとくち食べてみると、カスカスしていて、砂糖で煮詰めても美味しくなさそうなので、ジャムにすることにした。
小さく切って圧力鍋で煮ることにした。カリンの重さは270gあった。水の量はカリンの重さの約1.5倍の450mlにした。

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圧力鍋で15分加熱。 少し赤くなって柔らかくなっている。

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まだジャムには固いので、フードプロセッサーで粉砕することにした。 IMG_4819 IMG_4823

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食べてみるとかなり細かくなっている。でも繊維質の固さが感じられたので、裏ごしをすることにした。

イチゴや梅ジャムのような柔らかさはないので、裏ごしもちょっと時間がかかった。全部が裏ごしされるのではなく、カスのようのものが残った。
裏ごししたカリンにカリンの重さの半分の砂糖で煮詰めた。

 

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中火から弱火で煮詰めていく。

煮詰める時間は自分の好みの柔らかさ、固さ加減で決める。

濃いピンク色?になり、ビンに詰めてみるとなかなか見栄えがする仕上がりになった。

 

 

IMG_4841 自家製の天然酵母で作った食パンに、このカリンジャムを付けて食べてみる。 うーん、これはおいしい。甘さも適度で、香りや味もしつこくない。 カリンジャムの舌触りもなめらか。裏ごしした成果が出ていると思う。
また三ヶ月後にカリンジャムを作ってみよう。

*2020年12月、カリン酒につけたカリンでジャムを作る。
カリンのジャムにのこる苦味がなんとなく気になるので、りんごを入れてみた。
砂糖を入れて煮詰めるときに、りんご半分を皮ごとすりおろし、一緒に煮込んだ。
色も変わらない。私にはたいへん食べやすい味になった。
小学校の子どもがいる親戚に食べてもらうと、「あまーい。りんごの味がするみたい」と渋みも感じないようで、好評だった。