八上小学校の四等三角点

三角点を探る旅 38

黒姫山古墳の付近を地図で調べていると、三角点があった。

ここは堺市立八上小学校(やかみしょうがっこう)の敷地内。

何か地域の行事、フェスティバルのような行事が行われていた。

門を入って右側のブロック塀のすみにあった。「国土交通省 国土地理院」という白い立て札もある。ただ年月のせいだろう、文字がうすくなっていた。

四等の文字が見える。 調べてみると、「八上小学校 四等三角点 標高42.44m 」であることがわかった。

「049」の文字も見える。他の面には「基準点」の「基」が見えた。違う面には「国土地理院」の「国」と思われる文字もよみとれた。
運動場のブロック塀のすぐ内側にあった三角点。もともと小学校の敷地にあったのだろうと思われるが、道路の拡張や学校の整備で、学校の運動場のすみになってしまったのかもしれない。「国土交通省」と書かれているので、2001年以降にこの付近が整地されたと予想される。標高42mというのは比較的高い敷地にある。黒姫山古墳があるということは、古い土地ということもいえるだろう。

でもお花がすぐそばに咲いているのは偶然だろうか。だれかがここに持ってきたのだろうか? お花が飾ってあるような三角点ははじめてだ。

黒姫山古墳周辺には他にも三角点がある。もう少し調べてみよう。

 

 

 

 

 

水準点めぐり 20

松江城近くの水準点

地図を見ると、二等水準点がある。
川沿いに歩けばいけそうだ。

この橋の向こうに見えている、土手沿いにありそう。

橋のたもとに、丸い鋲のようなものが打ち込まれている。
水準点の表示はない。

地図を頼りに土手沿いを見るが、わからない。

地図によると、上の写真の真ん中部分の土の道付近にあるのだが、それらしい表示はない。しかもその周辺は住居の敷地になっているので、あまり深く立ち入ることはできない。よくわからないまま調査終了。
大阪に帰ってから、国土地理院のホームページをみると、この水準点のある場所は「住宅地」になっていた。やはりそうか。個人の調査では無理なところなのだ。

さて、以前に見た「宍道湖大橋」たもとの三角点はどうなっているのだろう。

ありました。 「三角点を大切にしましょう」の文字は薄くなっている。

「四等三角点」の文字は見える。

コンクリートの台座の端にある「三角点」。この三角点は普通にある石の角柱ではなく、円形の金属パネルという珍しいもの。
ここも気づかない人は気づかないままに通り過ぎるだろう。

宍道湖の湖面は静か。町並みも落ち着いている。 朝の味噌汁に入っていたシジミはここのものかなあ。松江は、食べ物、水、空気のおいしい町だ。

 

 

島根県・松江城の三角点

三角点を探る旅 35

島根県にやってきた。
ここは県庁所在地の松江市。松江市といえば松江城。
このお城のそばに三角点がある。

お城のそばだから確実にあるだろうと予想できる。

松江城はお堀を巡る「堀河めぐり」で有名。その船が見えてきた。

地図で見ると、この付近に三角点があるはずだ。目の前にある橋のたもとの左側の空き地にありそう。

「三角点を大切にしましょう」という白い柱はあるが、三角点はどこだ?

イベントで使うのだろうか、茶色の木の台が3組ある。その茶色の木の台を動かしてみる。三角点らしい形が見えた。草にすっかりおおわれているが、ここに違いない。
草を抜くが、三角点とまわりの石の間のすきまに草の根がびっしりと生えている。悪戦苦闘の末、三角点が見えてくるのに15分以上はかかったにちがいない。
お堀のそばで、しゃがんで草を抜いている姿は、観光客や堀河めぐりの船からどんなふうに見えるかなあ、きっと怪しい人に違いない、と心細くなる。

ありました。四等三角点。
土の中にすっかりうまっているので、文字の確認はできなかった。

木の台を元に戻すして、見た目の原状復帰。三角点を隠すことになるが、仕方がない。この木の台の下に三角点があるとは、だれも気づかないだろう。

 

立派なお城と手入れの行きとどいたお堀。しかし
「三角点を大切にしましょう」の白い標柱の文字も消えかかっていて、三角点は木の台の下にあって見ることができない。なんとも残念、という気持ちで、水準点探しにうつることにした。