奈良市内の三等三角点

三角点を探る旅 47

近鉄奈良駅から歩いて県庁をめざす。
地図によると、県庁そばの文化会館の敷地に三等三角点があるようだ。

地図によると右の写真の通り沿いにある。

三角点の表示の立て札が見えてきた。

石の蓋に何か書いてあるパネルが貼られている。

「三等三角点  興福院  建設省国土地理院  基準点を大切にしましょう」 と書いてある。
この石の蓋をとってみよう。

確かに三角点があった。
土に埋まっているため、側面にどのような文字が書かれているかは確認できなかった。

見晴らし位の良い所にこの三等三角点はあった。白い立て札に書かれている文字はすっかりはげてしまって、読み取れなかった。
探しているひとにはすぐに分かる場所にあるが、関心のない人には全く目に止まらないようだ。

この日は日曜日だったので、東大寺に行く道は道頓堀のように混んでいた。

鹿たちも愛想よく外国からのお客さんを迎えているようだ。 さて、私は次の三角点に向かって歩くことにする。

 

 

 

鳥取砂丘そばの三角点

三角点を探る旅 44

鳥取砂丘のそばに三角点はないかとさがすと、地図上で三等三角点を発見した。
砂の博物館から歩いていけそうだ。

アイフォンの地図を見ながら歩くことにした。 雨が小ぶりで、人は通っていない。 なし販売店が両側のあちらこちらにある。歩くこと20分を超えたと思う。
上の写真の山の中にありそうだ。

山頂に続きそうな石段が出てきた。

「弥長神社 石段建設碑 氏子中」と彫られた柱が入口付近に建てられている。

この石段が神社の名前のように長かった。
100段以上はあったと思う。雨が降ったりやんだりなので、手は傘とアイフォンでふさがっている。少し急な石段には手すりはない。石段の横に生えている木々に助けてもらいながら登っていった。

地図を見ると三角点のある山頂付近は109mほどの高さだからかなり急な斜面だ。

やっと神社の姿が見えてきた。
このお社の後ろにある山に三角点があるのだろう。神社の裏にまわる。

うーん、、、、これは大変だ。
山の斜面は急で、道らしきものはない。歩けそうなところを登ろうとするが、雨のための地面が濡れていてすべりやすい。体を支えるために手を伸ばしてつかもうとした木も濡れている。登れそうな場所を探すがどうも無理なようだ。お天気が良くて地面も乾いていたら、がんばって登って行けるかもしれないが、今回はあきらめよう。
雨がやまないからそのほうが安全だろうと考えた。

大阪に帰ってグーグルの地図で調べてみた。空中写真が下の写真。

写真の「弥長神社」までは登ったが、周りは山林。山頂らしいところには空き地もない。これは大変なところだなあ、と確認した次第。

国土地理院のホームページから、ここの三角点の写真を調べた。
その写真が下の写真。

こんな三角点が発見できるはずだったが、だめだった。
でも写真を見ると周りは草木におおわれているようだ。草が伸びていたら三角点は草に隠れていてなかなか発見できないかもしれない。
次の機会があれば、と思うがかなり難しそうだ。
三角点を探る旅にはこんなこともあるさ、とつぶやいて砂丘博物館のバス停に戻ることにした。

 

 

 

 

 

 

児童公園の三等三角点

三角点を探る旅 42

三等三角点があることがわかった。

近くに郵便局と広い大きなグラウンドがある。 ここは北引野児童公園というところ。

公園の道路側の端に三角点があった。

 

三角点の基本の形のとおりに、まわりに保護用の石が設置されている。
「国」という字が読み取れる。「国土地理院」の「国」と思われる。

「三等三角点」の「三等」が読み取れる。たぶん「三等」の文字の下に、縦に「三角点」とかかれているのだろう。

これは「基準点」の「基」と思われる。

この面には何が書かれているのかはわからなかった。

三等三角点について、国土地理院は次のように説明している。

三等三角点 設置間隔は約4km。 全国に約3万2000点。 柱石の一辺は15cm、破壊や破損に備えて、柱石の直下には盤石も埋設されている。 現在の技術水準では、2万5千分1地形図を作成するための位置の基準は3等以上の三角点で充足される。 

ちなみに四等三角点の大きさは1辺が12cm。

これまでの写真と比べてみると、確かに三等三角点は少し大きく見える。

公園の中の三等三角点、地図でしらべてみると「大饗(おわい)三等三角点 標高34.44m」ということだ。

この三角点はどれくらいの時間、公園で遊んでいる子どもたちを見守り続けてきたのだろう。