天然酵母でパンづくり 16

「コーンブレッド」

給食レシピでつくった「なすのそぼろいため」で残ったコーンを使ってパンをつくろう。お手本にしたレシピは、田辺由布子さんの「素朴がおいしい、天然酵母のパン」

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田辺さんのレシピは以下のとおり。

材料 (食パン一斤型1個分)
フランスパン用粉・・・300g
生種・・・30g
砂糖・・・10g
ホールコーン缶汁・・・160ml
水・・・20ml
塩・・・6g(小さじ1)
ホールコーン(缶詰)・・・120g

 

今回は、私流にアレンジしてみた。
材料は、フランスパン用粉がないので、強力粉250gと全粒粉50gで代用。
こねるのは、コストコで買ったホームベーカリーの捏ね機能を使う。

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ホームベーカリーにまず水とホールコーン汁あわせて180mlを先に入れ、そのあとからパン粉を入れる。隅に砂糖、塩をいれ、生種を塩に直接触れないように真ん中に30g入れる。 ここでスイッチ・オンで、10分間こねる。

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10分こねると、かなりまとまっている。 ここに用意したコーンを投入。 さらに10分間、ホームベーカリーに捏ねてもらう。
ホームベーカリーの取扱説明書には、自動コースでパンに添加物をいれるコースがあるのだが、「こねる」だけの機能にはそういったオプションがない。そこで、自分で判断して途中にコーンを入れることにした。

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これが20分間こねたあとの生地。 思ったよりも、生地の仕上がりが柔らかい。 柔らかすぎるぐらい。両手に小麦粉を付けて取り出し、簡単に丸くかたちをつくる。 このまま室温で(7月になると室温が25度になるので、ここは楽)、7時間ほど一次発酵。 これも様子を見ながらで、発酵しすぎないように5,6時間ぐらいから発酵の状態を確かめた。 

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写真左が7時間後の様子。これ以上おくとあふれそうなのでここでストップ。
強力粉を敷いた台の上に生地をとりだして、成形。

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かなりやわらかい。打ち粉をしながら食パン型の容器にあうようにかたちをつくり、バターやマーガリンを塗った食パン型容器に入れる。
田辺さんのレシピでは、二山の食パンだが、柔らかい生地なので一山にした。

IMG_0438電気オーブンの発酵モードで90分。
写真のようにかなり大きく発酵した。
オーブンを200度に予熱をする。
ここで失敗! 予熱をしたオープンに発酵した食パン型を入れるときに、傾いてしまい形がくずれてしまった。
本来ならもう一度発酵させて落ち着かせたほうがいいかな、と思ったが、これも実験。
そのままの状態で、200度で焼くことにした。

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うまくいきました。 200度で30分だが、私の家のオープンでは15分ぐらいでかなりいい色の焼きあがった。ただ、中までしっかりとやいたほうがいいのだろうと考え、上面が焦げないように、アルミホイルですっぽりと覆い、のこり15分焼くことにした。

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周りがしっかりと焼き上がり、しかも中もよく火が通っていながら、モチモチ感があるパンになった。
生地のやわらかさは、コーンの水分が影響しているのかもしれない。
使うコーンによって、水の量の調節がいるのだろう。
私はよくわからないので、田辺さんのレシピどおりの水の量にしたが、それでも出来上がりはおいしいパンになった。

ここが天然酵母で作るパンのいいところ。
素人の私にも、それなりにおいしいパンがつくれる。(自分で作ったからそう思うのかもしれないなあ・・・)

 

 

 

天然酵母でパンづくり 15

 

バターロール
(ストレート法)

お手本の本は、私がホシノ天然酵母でパンを作るきっかけになった本。

昭和56年10月25日発行
マイライフシリーズNo138
グラフ社発行 650円

そのなかから、バターロールをストレート法で作ってみる。

材料は、
強力粉・・・500g
卵(大)・・1個
砂糖・・・大さじ3
塩・・・小さじ1
バター・・・50g
生種30g+水220gであわせて250g

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卵は全卵をまぜて、茶こしでこす。さいごに塗る分を分けておく。

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ホームベーカリーのパン種をこねる機能を使うことにする。先に水220gを入れてから、全ての材料を入れる。塩と生種が直接触れないような配置にした。スイッチを押して約20分。

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発泡スチロール製の箱に入れて約4時間。右が発酵後の様子。時間はめやす。これぐらいの大きさになればよい、と判断した。

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20等分し、まるめたあとは乾いたフキンをかけて、10分ほど休ませる。

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底辺5cm、高さ25cmぐらいにのばし、下からゆっくりと巻いていき、最後の部分を下になるように、オープンシートを敷いた天板に並べる。

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オーブンを発酵温度にして、天板をいれて40分。二次発酵させる。

左の写真が40分発酵させた後の様子。

全体的にふっくらとしている。

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のこしておいた溶き卵を二次発酵した生地の上にぬる。
焼き色をつけるため。

オーブンは200度に予熱する。

200度のオーブンに10分入れて焼く。

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はい、できあがり。

 

レシピでは10分だが、焼き上がりにむらがあったので、200度でさらに4分焼いたのが上と左の写真のバターロール。

表面もパリっとしながらもやわらかく、食べた食感もとてもいい。
バターはたまたま冷蔵庫に発酵バターがあったのでそれを使った。そのためか、バターの風味が感じられる、気がする。
テーブルにおいても、見栄えがするパンにしあがった。

 

 

 

 

 

天然酵母でパンづくり 14

リング型で焼くミルクパン

 

 さて今回はリング型を使ったパンをつくろう。

お手本は熊崎朋子さんの「リング型で焼く天然酵母のケーキとパン」(毎日コミュニケーションズ)。

リング型とはエンゼル型ともよばれ、ババロアやゼリーの型として昔から親しまれていたもの。パンを焼くにあたって、真ん中に空いた穴によって、火の通りが良い。中までしっかりと熱が通るということだ。まず手始めに、ミルクパンに挑戦。

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ボウル大に強力粉180g 

計量カップに牛乳120g、水60g、酵母18gをいれ、混ぜておく。

ボウル大の強力粉にに計量カップの材料を入れる。

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 強力粉と水・牛乳・酵母の入ったボウル大を混ぜる。こねる必要はない。
(右のボウル)

ボウル小には、強力粉120g、塩5g、砂糖15gを入れておく。
(左のボウル)

 

 

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 上の写真左は、5時間ほどおいたボウル大。そこに、ボウル小を入れて混ぜる。

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バター25gもこの時に一緒にまぜる。 こねる時間のめやすは3分。 すこしべたつくが、こねているうちにまとまってくる。(本にそう書いてあるが、使っている小麦粉によってまとまり感がちがう。よくまとまる場合と、べたつき感が強い場合がある。そんな時は、とにかく3分はよくこねる。そして最終的には打ち粉をつかって丸くまとめることにしている)

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上の写真左が発酵前のようす。
冷蔵庫に入れて一晩(6〜12時間)冷蔵発酵させたものが写真右。一回り大きくなっている。

IMG_0041 直径15cmのリング型二つ用意をする。 レシピ本によると、この材料で直径15cmのリング型二つ、直径18cmのリング型一つ焼けるそうだ。 リング型にはたっぷりとバターかマーガリンを塗りつけておく。 (とりわけ底の部分と一番外側の縁の部分には。よく火が通るので底や縁が焦げ付いて取り出せにくくて、二つ三つにわれて取り出した経験があるので)

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二つに分け、それぞれを6等分する。計12個に分割し、6個ずつリング型に並べる。

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温かいところで、私は電気オーブンで発酵の温度にし、60分発酵させた。
上の写真左が1時間後の様子。強力粉をふり、ハサミで一つにつき、二箇所の切込みを入れる。オーブンは200度に余熱。

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上の写真左は切り込みをいれてところ。右の写真は200度で20分ほど焼き上げたところ。

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バターをたっぷりとぬっておいたので、リング型からも割れたりちぎれたりすることなくミルクパンを取り外すことができた。あみの上において、粗熱をとる。
カナダで松本侑子さんのおすすめで買った紅茶、Cavendish Sunset を用意する。
うーん、甘い香り。

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中までしっかりと焼き上がり、牛乳が入っているからか、中身はしっとりとしている。

これまでリング型のパンと作ったなかでは、今回はうまくいった方。
柔らかいパンなので、最終、リング型からはずすときが成否を決するみたい。
きれいなリング型で、お皿の上に並べると、これはお店のパンみたいだな、と一人で喜ぶ。

甘い紅茶とミルクパン、おやつにもなりそう。