月・金星・火星が接近

5月23日の夕方。 西の空に月、火星、金星が集まる。
左のスケッチが星・月の場所と名前である。
火星は赤い星であるが、月の前ではその赤さが目立たなかった。
金星はさすが宵の明星の名の通り、月とその明るさを競っている。
金星と月の上にみえる2つの星は
ポルックスとカストル。
これは双子座の星。

双子座は二人の男の子が仲良く並んだ形をしている。二人の頭の部分に当たる星が、ポルックスとカストル。
双子座は三大流星群のひとつ、双子座流星群で有名。

二枚目の写真は5月25日のもの。

月が2日の間にずっと天頂にちかづいている。
月の形も満月に向かっているので、だんだんと光の量が増えてきている。
写真に映すと、私の撮影技術がまずいので、ぼけた月になってしまっている。
火星、金星、ポルックス、カストルの位置関係はそれほど変わっていない。

月は星空の間を移動する速さが、他の天体(ここでは金星、火星、ポルックス、カストルのこと)より早いため、月の出や月の入りの時刻は毎日大きく変化している。平均すると月の出の時刻も月の入りの時刻も、一日に約50分ずつ遅くなっている。

5月23日の月と、5月25日の月をくらべてみると、月の位置の変化が私の予想以上にはやかったことがわかる。

双子座は下のイラストのような形をしている。この図はネットからの引用。
https://www.weblio.jp/content/%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%81%94%E5%BA%A7

ネット情報によると、 「黄道十二星座のひとつ。3月上旬の午後8時ごろ南中し、南の中点高く見える。 アルファ星のカストルは高度1.6等、ベータ星のポルックスは光度1.1 で、これを双子の兄弟に見立てたもの。・・後略・・」

星占いでは、5月21日から6月21日生まれの人。ちょうど今頃が双子座の季節か。
そんなときに写真が取れて、おもしろかった。

AstroArtsという星のホームページを見てみると、6月の星空も興味深い現象が見れそうだ。

「今年はその短い夜が明ける頃、すべての惑星が空に上っている。南の空の土星から始まり、南東に海王星・木星・火星、東に天王星、東の低空に金星と水星(中旬以降)という並びだ。・・・」と紹介されている。
私が見ることができそうなのは、
・22日、月と木星が接近
・23日、月と火星が大接近
・24日、明け方の空に全惑星が見える
・26日、細い月と金星が並ぶ

明け方は無理かもしれないが、夕方の空に注目してみたい。

 

 

 

 

マジックハンドをつくる


ららぽーとで買ってきた工作キット。

おもしろそうなので作ってみようとおもった。

型紙を切り抜けばいいだけなのだが、組み立ては結構時間がかかった。
糸や輪ゴムなどのパーツもよく準備されていた。

出来上がったロボットハンドの手。 手のひら側と裏側の様子。

写真でわかるように糸で指の関節を動かすというもの。

出来上がったロボットハンドに絵の具で色を塗り、シールでかざってみた。
結構派手なマジックハンドになった。

マジックハンドで箱を掴んでいるところ。
指の関節を動かす糸の調節が難しい。 すべての関節をいっぱいに動かすと(ぐーの状態にする)、指を伸ばした状態にするのが大変。

写真のように5本の指が動く。
鉛筆を持ったり、コップを持って水を飲む、ということができたら、と思っていたがそれは無理だった。
でも近所の子ども達が興味津々に見ていたのは楽しかった。
子どもたちはこんなおもちゃが楽しいのだろう。私もそうだが・・・(笑い)。

 

 

 

自在化身体プロジェクト

べーバークラフト 6本目の指

上の写真は雑誌「子供の科学5月号」に付録としてついていた「ペーパークラフト 6本目の指」を作って装着したところ。

「自在化身体プロジェクト」とはなんだろう。初めて聞く言葉だった。

「子供の科学5月号」の記事によると、「自在化身体プロジェクト総括の東京大学稲見教授の談」として
「ロボットやAIを自分の身体のように意識せずにつかえるようにするにはどうすればいいのか、その技術をつくっていくのが『自在化身体プロジェクト』です。
これまでのロボットやAIは『自動化』のために使われてきました。やりたくないことをやってもらうことが自動化です。一方、『自在』は思ったようにやりたいことをやること。例えば自転車は乗りこなせるようになると、右足を踏み込んだら次は左足、なんて考えなくても自由に進めるでしょう。そんなふうに、何でも思ったとおりにやれるようになるといいなと思っています。・・・」

具体的にはどんなこと?
・「追加した腕が自由に動く自在肢(じざいし」」・・・取外し可能なロボットアームは、離れた場所にいるオペレーターが文楽人形のように操作できる。装着している人はロボットアームが自分の腕のような感覚になるという。
ホームページにその映像があった。
https://jizai-body.com/dd7f058942f64c0287cc7795b9eed982

・「イス型の触覚提示装置」・・・背もたれや座面に埋め込まれた複数のモーターにより、皮膚表面の広い範囲に力刺激を与えるトーションクラウズ。離れた場所の振動を感じるなど、身体活動に障害のある人の身体体験の支援としても期待される。

などなど「子供の科学5月号」には写真入りでこれ以外に多数紹介されている。
またホームページをさがしていると、You Tubeで紹介されているのを見つけた。
https://www.youtube.com/watch?v=dqkdF_2-6w4

「子供の科学5月号」にはとじ込み付録として「6本目の指 ペーパークラフト」がついていたので、作成したのが一番上の写真。

付録には左右の指が作れるように2種類の指の型紙がついている。
また、人差し指側につけたり、小指側につけたりと変化させることもできる。
右手でペットボトルを持ったり、左手でコーヒーカップを持ってみたりした。つけてみるとまず「おもしろい」というのが実感。「子供の科学5月号」には「6本指の研究している宮脇陽一教授とゴウリシャンカー・ガネッシュフランク国立科学研究センター主任研究員」の話が載っていた。

「神経科学を専門としている宮脇先生とガネッシュ先生は、脳が新しい身体にどのように適応し変化するのかを調べている。
『心理、行動、脳の変化を調べています(宮脇先生)』
「私はロボットと脳神経科学の研究をしています。以前のロボットは人と距離がありました。今は一緒に作業しはじめています。今後はさらにロボットが身体に密着するようになる。ロボットが身体にくっつくと脳が変化します。これはとても興味深いことです。(ガネッシュ先生)』
脳には新たな機能を持つ余裕があるのだろうか。余裕があるのであれば、新しい身体を獲得できるかもしれない。・・・後略・・・・」

これは面白い視点だと思う。脳が自分の手足をどのように理解と把握をしているのか。そこに余裕があれば、指は6本でも、うでが3本でもかまわないわけだ。

子どもたちにこの指を見せると、 「わー、きもちわるい」 「えー、どうなってるの」 と興味津々な様子が見られた。
この自在化身体プロジェクトの研究は、身体に障害がある人達への可能性も追求されているようだ。
一歩ちがう概念からの出発を見たような気がした。