大入り満員のえびす・だいこく

2月9日の午前10時半ごろ。地下鉄御堂筋線の大国町にくる。
なんだろう、この列は?

「敷津松之宮大国神社」、普通は大国神社といわれている神社へのお参りの列だ。

9日は今宮戎の宵宮なのでお参りに行くことにしていた。さき大国神社にお参りしようと思って来たらこの景色。今までになかった大行列にびっくりした。

ここでは大国様と氏神様をお参りすることができる。 私達はメインの大国様をお参りするために並んで待つこと40分。

大国様の両側には狛犬ならぬこまねずみがいる。
むかって左のねずみは打ち出の小槌をもち、右のねずみは米俵を持っている。オオクニヌシノミコトの神話に基づくものとおもわれる。
大国神社では有名な「種銭(たねせん)」を手に入れることができる(500円也)。
財布に入れておくとお金を呼んでくると言われているもの。私も以前に買っているので、古い種銭を収め、新しい種銭を買って財布に入れることにした。
効果の程は? 来年に報告できたらいいのだが・・・・

大国神社の盛況ぶりは私の経験ではこれまでにないものだった。
今宮戎についてみると、ここでもかつてなかった長蛇の列。 露天が自粛されているため、その道路を使って大勢の人が並んでいる。

今宮戎神社の入口にあるちょうちん。
今年もある、
「恵美小学校PTA」のちょうちん。
大阪市立恵美小学校は児童数の減少により2017年3月31日に閉校。
同じような状態であった日本場小学校・日東小学校との三小学校の統合により浪速(なみはや)小学校となり、日本橋中学校との施設一体型の小中一貫校に改編された。
しかし今宮戎神社の「恵美小学校PTA」のちょうちんは統合後も同じ場所にある。
地域の人の自分たちが通った学校に対する思いなのかもしれない。

大入り満員の今宮神社。 警察の放送で「少し混んできました。・・・」とあったが、少しどころじゃないだろう。 コロナの関係で、昔のような突き倒されるかもしれないような押し合いはないが、お賽銭とお参りのあとの移動は人の列をかき分けての移動。これは濃密なのでは?と思う。「お参りの仕方のシステムを変えなくては」と大きな声でつぶやくとそばから「その通りただわ」と言う声が。コロナでおしゃべりは控えているが、みんな同じことを思っているのだ。
裏にあるおたのしみのドラもコロナで中止。

 

今年のおみくじは「吉」だった。
おみくじのシステムはガラガラと箱を揺すって番号が書かれた棒を出すのではなく、自分で1から5までの番号で好みを番号を言って、写真のような箱の中から巫女さんがその番号のおみくじをだしてくれる。
説明のポスターには
「1枠から5枠のお好きな枠番号を選んでください。
50種類のおみくじが無作為に5つの枠に入っています」とある。
私達が木におみくじを結んでいると、
「もう一度引き直してみたら?」という声。振り向いてみると、若いカップルのようだ。女性の引いたおみくじが悪かったようだ。こんな1年に1回のお祭りのときぐらい、えべっさんも凶のおみくじをなくしたらいいのに、と思ってしまう。

今年は例年になく警察官の姿が多い。

上の写真左は今宮戎駅の方を向いて、右の写真は高島屋の方を向いてのもの。
コロナの前はどちらも露天でいっぱいだった。
私達は今宮戎神社の門をくぐるのに30分近く待ち、入ってお参りをすませおみくじを引くまでに1時間かかった。宵宮の昼でこんな時間がかかるのだったら、10日の本えびすの夜はどうなるのだろう? 大混雑を心配してしまう。

寒い中、長時間立っていたのですっかり冷えてしまった。時計を見るともう2時をすぎている。 
高島屋の美々卯で温かいお蕎麦を食べる。ちょっと人心地。
今年のえべっさんで気がついたこと。多くの人が笹を求めていた。
しかし笹に飾りをつけている人が極端?に少なかった。
笹だけを持っている人、飾りをつけていても二、三個くらい。
やっぱり不景気なのかなあと話す。神頼みはしたいけれど、財布の紐はかたい、というところかもしれない。
たのんまっせ、えべっさんとだいこくさん。