キューブパズル1

トムキューブ(戸村浩さんの作)

キューブを使ったパズル、私が参考にしているのは次の2冊。
◎「パズルをつくる」(大月書店 シリーズ9子どもとつくる 芦ヶ原伸行著)
◎「キューブパズル読本」(新紀元社 秋山久義著)

今回は「キューブパズル読本」にある「戸村浩氏のトムキューブ」

これはどんなパズルかと言うと、箱の上に写真のような立方体が4個のっている。下の箱を上下にタイミングよくふると、最初と全く違う面がきれいにそろっておさまる。真ん中の写真がその経過をストップモーションのようにして撮影したもの。
人間の目にはその瞬間はとらえにくい。まるで一瞬にして面が入れ替わったように見える。

どんなふうに立方体を箱の上においているのかを絵にしたものが左の図。
私は立方体を折り紙で作ったが、それはどんなものでつくってもよい。
100均には小物入れの紙の箱もあったし、自分で画用紙などで立方体をつくってもよい。
4つの立方体の3頂点をタコ糸でつないでいる。
図で、赤い線は立方体の下側で、蒼い線は立方体の上でつながるようにして4個の立方体をつないでいる。緑の縦の線は下の紙箱につながり、裏側でテーブなどで固定している。図ではかなり長いタコ糸にみえるが実際は写真のようにぱっと目では見えないように、立方体のすきまは5ミリメートルぐらいを目安にしている。
また、タコ糸のつなぎ方は立方体の内部を利用して、一筆書きのようにタコ糸を配線している。配線の仕方は各自で工夫することができる。立方体の間隔はせまいので手間がかかるところだが、1本1本を短く切ってセロテープなどでつないでいくよりも、一筆書きのイメージで配線を考えるほうが手間がかかるが仕上がりはきれいだと思う。

これは4個の立方体をうちわの上においたもの。
ここでは100均のホームメイドのコーナーで買った紙の小物入れを利用して立方体をつくっている。
うちわのたわみ、弾性を利用して手首を軽く動かすことによって立方体が回転してくれる。色紙やシールをはると、その変化がよくわかる。

「キューブパズル読本」には、立方体をさらに4個つくり、2階建てのように配置した(2✕2✕2の配置)パズルを紹介しているが、私にはタコ糸のつなぎ方、配線の仕方がややこしくなったので、今回のような形で満足することにした。
それでもちょっとした手の動きで、キューブの配置が劇的に変わるのはおもしろい。