古墳は人の手で造られた。2

馬と人の歴史は5000年

馬と人間の関係はどれくらい遡るのだろう。 図書館で左の本を借りてきた。
「マジック・ツリーハウス探検ガイド 馬は友だち」KADOKAWA発行

この本は「マジック・ツリーハウス」シリーズを書いているメアリー・ポープ・オズボーンと妹のナタリー・ポープ・オズボーンによるもので、マジック・ツリーハウスの内容をより理解するために書かれている。
この「馬は友だち」は、日本版で言うと第35巻「アレクサンダー大王の馬」とリンクしている。

ここで「人と馬の歴史」という章があり、「ボタイ遺跡」が紹介されたいる。この遺跡は中央アジアのカザフサタン共和国にあり、何千年も前に栄えていたボタイ文化の跡が残されている。

そこには馬の骨や歯が何万点も出てきたと言う。
少し引用してみると、
「研究の結果、それらの馬の骨は、5500年以上前(メソポタミア文明やエジプト文明など、世界最古といわれる四大文明が栄えるよりも前)のものであることが判明しました。 馬の歯には、くつわをかませたような跡が見られ、これは当時すでにボタイの人々が馬を家畜として飼いならし、背に乗って出かけたり、荷車を引かせたりしていた証拠だと考えられています。」
「・・・そして、いまから4000年前には、アジアやヨーロッパでも広く馬が飼われるようになってきました。
 人々は、馬にいろいろな仕事をさせるために、体格や性質などを改良し、馬お市徒類を増やしていきました。・・・」

ところで昔西部劇でよく見たアメリカの草原を突っ走る馬は、いつアメリカ大陸に渡ったのだろう。
この本によると、「北アメリカにはじめて馬がやってきたのは15〜16世紀だといわれています。ヨーロッパからアメリカ大陸に移り住んだスペイン人がつれてきたのです。」
なるほど、スペイン人がくるまでは南北アメリカ大陸には馬はいなかったのだ。
では日本にはいつ伝わってきたのだろう。

わかりやすいハニワと古墳の本を探していたら、左のような本があった。

「知られざる古墳ライフ」(著者 誉田亜希子・イラスト スソアキコ)誠文堂新光社 発行

ここに古墳の歴史を中心にして、馬や牛の伝来に関わることが書かれていた。
「ヤマト王権直営牧場」という章がある。その部分から引用すると、

「・・・馬が船に乗って馬飼専門の人々と列島に渡ってきたのは5世紀以降だと考えられています。
それまで列島には馬は存在していませんでした。」

この本によると「弥生時代から盛んになる朝鮮半島との交流は、古墳時代になるとますます関係は深くなっていきました。文物の交流から、技術、資源の導入、そして家畜の生産など、古墳時代に生きた人々はとにかく朝鮮半島からの知識と情報を貪欲に取り入れようとしていたのです。・・・」とある。

そのへんの話をもう少し専門的な立場から書かれた本なないかと探していると、堺市博物館で次のような本を見つけた。

「第九回百舌鳥古墳群講演会記録集
海を渡った交流の証ー遺物から見た五世紀の倭と朝鮮半島ー」堺市文化観光局文化部文化財課 編集・発行
の本で、「堺市文化財講演会録 第13集」というものだった。

講師は井上主税(いのうえちから)関西大学文学部准教授
諫早直人(いさはやなおと)京都府立大学文学部准教授
中久保辰夫(なかくぼたつお)京都橘大学文学部准教授

講演と討論の内容は、
1,五世紀の朝鮮半島情勢と鉄素材からみた百舌鳥・古市古墳群(井上主税)
2,馬・馬具からみた百舌鳥・古市古墳群(諫早直人)
3,陶質土器・須恵器からみた百舌鳥・古市古墳群(中久保辰夫)
4,討論 渡来系遺物から見た百舌鳥・古市古墳群

である。五世紀の倭と朝鮮半島の関係、馬の伝来とその意味などが書かれている。
この本をもとに日本への馬の伝来について調べてもることにした。