宇宙に行ったらこうだった

図書館で左の本を見つけた。 小学生・中学生むけの本だと思うが、読みやすくて私も借りて読むことにした。

宇宙飛行士の山崎直子さんが書いた本で、宇宙飛行士だからこそ書ける内容がたくさんある。
子どもたちの質問に答えるという形になった編集なので、へ−っ、なるほどと言いながら読んでしまう。

9月16日に書いたブログ
「宇宙から見える星々」の追加記事になるかも知れないが、私が読んで面白かったことを書いておこうと思う。

まず1つめは、「宇宙から星はどのように見えますか」。

国際宇宙ステーションから見た星空、という名前で写真が紹介されている。
ご覧のように、たくさんの星々がうつっている。

解説を引用する。

「宇宙では地球で見るよりもたくさんの星を見ることができます。ただし、遥か彼方まで行かない限り、国際宇宙ステーションや月くらいの距離では、星座の形は地球と変わりません。宇宙と地球との一番の違いは光り方です。
地球から星を見ると、光が揺らいで、チカチカとまたたいて見えますよね。このチカチカは、『シンチレーション』と呼ばれ、空気を通して星を見るために起こる現象で、宇宙ではこのチカチカはありません。
空気の無い宇宙で星を見ると、光がまっすぐに澄んで見えるのです。まさにプラネタリウムのようです。・・・略・・・・。」

前回紹介したように「プラネタリウムで見た星」のように見えるということが書かれている。

次に興味深く読んだのは「宇宙空間の温度」。

国際宇宙ステーションは高度400キロメートルあたりを飛んでいる。
その付近の温度は何度くらいなのだろう?
高校の地学の勉強で、地球は1キロメートル上にあがるたびに6℃下がると習ったことを覚えている。富士山だったら約4000メートルだから、地上より24℃低いと計算できる。
また飛行機が飛んでいるのは高度1万メートル、約10キロメートルだから地上より60℃低い。地上の温度を約20℃とすると、マイナス40℃になる。そういえばそんな案内や、飛行機の座席にあるテレビで見たことがある。
そうすると高度400キロメートルだったらとんでもない寒さになる。
それこそ絶対零度の世界だろう、というのが私の予想だった。

解説を見てみよう。

「・・・・その上が熱圏で、高度80〜800キロメートルです。熱圏と呼ばれるだけあって、高度が100キロメートルを超えたあたりから急激に温度が上がります。
人工衛星や国際宇宙ステーションが飛行している高度400キロメートルあたりで
1000℃くらいにまでなるので、想像もつかない世界です。
宇宙飛行士は、そんなに暑い場所で働いているの? と、信じられないかもしれませんが、熱を伝える空気が少ないので、暑さは感じないのです。・・・略・・・・。」

少し説明を加えよう。
熱圏にある気体分子が、太陽からの波長の短い電磁波を吸収するために、気体分子の持つエネルギーが上昇する。
温度というのは、物体を構成する原子や分子などの粒子が持っている運動エネルギーのことだから、持っている運動エネルギーが大ききなると「温度があがっている」状態になっていると私達はとらえる。
気温は大気の温度のことだから、国際宇宙ステーションや宇宙服の吸収する気体分子のエネルギーが大きいので、「気温が高い」状態になっているが、その大気が大変希薄である。気体分子の数が少ない ー  大気が薄い状態だ。
そのため体に伝わる熱量が大変小さいので熱く感じない  ー  温度計がそんな高温を示さない、ということになる。
さらに国際宇宙ステーションではエアコンがあるので、温度は快適に保たれている。

ということで、熱圏にある空気分子の持つエネルギーを地上の場合に換算すると
1000℃に相当するが、実際の温度計がその温度を指すわけではない、ということだ。

図にある高度100キロメートルのカーマン・ラインというのは、ウィキペディアによると、
「カーマン・ライン( Kármán line)は、海抜高度100キロメートル(62.1マイル)に引かれた仮想のラインである。国際宇宙連盟 (FAI) によって定められ、このラインを超えた先が宇宙空間、この高度以下は地球の大気圏と定義される。」

このカーマン・ラインより低い高度で人工衛星が飛ぶと、領空侵犯になるそうだ。

山崎さんの本によると、これまでの宇宙飛行士は約600人。
そして女性はその約1割。
JAXAは2020年10月23日に13年ぶりに日本人宇宙飛行士募集の方針が発表した。コロナの影響があるが、近々その募集要項が発表される可能性がある。
次の女性宇宙飛行士が誕生するかも知れない。
(山崎直子さん・向井千秋さん以外に、宇宙飛行士の訓練を受けている女性は入る。たとえばジャーナリストの秋山さんのサブクルーだった菊池涼子さんだ。二人は当時のソ連の「星の街」で約1年間の訓練を受けている。このことはいつかブログに書いてみたいと思っている。)