古事記を英語で読む20

The Meaning of Names 2

Iwanaga-hime was not as pretty as her sister. Hikohono-ninigi wasn’t happy with her.
So he only married Konohanasakuya-hime and sent her sister back home.

「ヒコホノニニギの命はたいそう喜びになりました。しかし、美しい妹のコノハナサクヤヒメとはちがって、姉のイワナガヒメはとても醜い女だったのです。
『こんな女と結婚すると、なんだかよくないものに取り憑かれてしまうような気がする。』とお思いになったヒコホノニニギの命は、イワナガヒメをオオヤマツミの神のところへ送り返してしまいました。(橋本治さんの『古事記』より)

The next day, a messenger came from the mountain god.
“There was a reason why I sent two of my daughters to you.
Iwanaga-hime’s name means,
‘You will live long like a rock.’
On the other hand,Konohanasakuya-hime’s name means,
‘You will be successful like a blooming cherry blossom.’
 I gave you the chance to have a long and successful life, but  you sent Iwanaga-hime back to me.
Now your success will be short like a cherry blossom.”
Hkohono-ninigiwas sorry to hear this.

*on the other hand : その一方で、

「きのう、あなたのところへ二人の娘を差し上げたことには、理由があります。その理由をあなたはおわかりにならなかったようなので、今申し上げます。イワナガヒメとは、『岩のように永遠に変わらない』という意味の名前です。この娘とお契になればあなたも岩のように変わらない永遠のご健康を授かることができたでしょう。コノハナサクヤヒメとは『桜の花が満開になったように栄える』という意味の名前です。私は『二人の娘がそのようにあれ』という祈りを込めて、昨夜二人の娘を差し上げました。ところがあなたは、コノハナサクヤヒメばかりをお選びになって、イワナガヒメをお返しになったのです。・・・・略・・・桜の花はすぐに散るものです。残念ながら、あなたのご寿命も、その桜の花のように、やがてはおしまいになってしまうのです。
 ヒコホノニニギの命は、それを聞かれて、『残念なことをした』とお思いになりました。(橋本治さんの『古事記』より)

里中満智子さんのマンガ古典文学「古事記』には、
「美しいコノハナサクヤヒメを喜んで妻に迎えたのに・・・イワナガヒメを受け入れなかったために、神でありながら永遠の生命を失ってしまった。
神は永遠の存在
   ↓
天皇は神の子孫
   ↓
しかし、死を迎える。

『なんでだ?』
『いや それが実は昔々・・・』
『イワナガヒメを返したから・・・』
『それなら、つじつまがあう。』

人々が納得してこそ、神話は語り継がれるのです。」 とある。

また、「こうの史代さんの『ぼおるぺん古事記』」には、
「そしてこれ以降、天つ神の子孫は、亡くなった歳が記載されるようになります。」
と書かれている。

神話を通して正統性を強調していこうとするのが、「古事記」や「日本書紀」の性格だとも言われている所以はここにあると思う。
ニニギノミコトは大好きだったはずのコノハナサクヤヒメにも、不誠実な態度をする。それは次回に。