古事記を英語で読む19

The Meaning of Names 1

There was a bridge that connected the worlds above and below the sky.
Amaterasu’s grandson,Hikohono-ninigi, walked down this bridge from the land above.
He made a palace in a beautiful place with tall mountains called Takachiho-no-mine.

「ヒコホノニニギの命は、幾重にも幾重にもたなびく雲の群れを押し分けられ、天の浮き橋をお下りになって、そのたもとにある浮き島の上にたどり着かれました。それから地上へつづくもっとも正しい道をお選びになって、筑紫(つくし)の日の当たる高千穂の峰へとご降臨なさったのです。(橋本治さんの「古事記」より)

One day he met a very pretty woman.
“What is your name?”
“I am Konohanasakuya-hime, a daughter of the mountain god.”
 Konohana means “Cherry blossom.”
“You are so beautiful.
I wamt to marry you.”
“First, you have to ask my father.”

「是(ここ)に 天津日高日子番能邇邇芸命(あまつひたかひこほのににぎのみこと)笠紗(かささ)の御前(みさき)に麗しき美人(おとめ)に遇(あ)へり
爾(ここ)に 誰(た)が女(むすめ)ぞ と問へば 答へ白(まを)さく
大山津見神(おおやまつみのかみ)の女(むすめ)名は神吾田津姫(かむあたつひめ) 亦の名は木花之佐久夜比売(このはなのさくやひめ)と謂(まを)す

又 汝(いまし)の兄弟(はらから)有りや と問へば 答へ白(まを)さく
我が姉 石長比売(いしながひめ)在り

爾(ここ)に 詔(の)りしく
吾(あれ)汝(いまし)に目合(まぐあい)せむと欲(おも)ふは 奈何(いか)に

答へて 白(まを)さく 僕(あ)は得(え)白(まを)さじ
僕(あ)が父 大山津見神ぞ白(まを)さむ

*橋本治さんの「古事記」や里中満智子さんのマンガ古典文学『古事記」によると、
名前を聞くというのは求婚のしるし、そしてそれに答えるというのは受け入れたということになるそうだ。
ニニギノミコトはコノハナサクヤヒメに一目惚れをして、求婚したということだ。
これまで高天原からの使者の多くは、ニニギノミコトのように出雲の国に降り立ったら出会った女性に一目惚れをしていたのだろうと想像してしまう。

Her father, the mountain god, was very pleased with this propsal.
So he decided to give him not only Konohanasakuya-hime but also his other daughter, Iwanaga-hime.

「オオヤマツミの神はたいそう喜びまして、妹のコノハナサクヤヒメばかりでなく、姉のイワナガヒメもいっしょに、さまざまの贈り物をつけて、ヒコホノニニギの命のところへ送ってきたのでした。(橋本治さんの「古事記」より)

*「古事記」上で一番の美女、絶世の美女といわれているコノハナサクヤヒメは、「竹取物語」のかぐや姫のモデルだとも言われている。
この絶世の美女コノハナサクヤヒメとその姉のイワナガヒメの二人を妻にしたニニギノミコト、さてこのあとの展開は・・・・(次回に続く)。