大分の馬、申、魚など

由布院での外乗

ここは由布院にある「クレイン乗馬クラブ」。
大分県に行くからには、由布院の乗馬クラブに行きたかった。モンゴルに行った時のスタッフとして参加していた指導員さんがいるはずだから、会いたかった。
でも何年も前のことだからなあ、転勤や異動もあることだし、、、。
ここでの外乗も魅力的だった。草原をはしってみたかったので、予約をしておいた。

後ろの山は由布岳。大地震の時の地すべりの跡がすごい。

倉敷から車で来たという年配のご夫婦とで、外乗は4人だった。
馬たちはのんびりと常歩をし、時々指導員さんの合図で速歩で草原を小走りする。
外乗する草原はクラブ所有のものではなく、何人もの地主さんのもので、その人達の了解を得て外乗しているそうだ。この草原は牧草地で、日本全国のどこかの牛や馬の資料となっているそうだ。

大地震の時の馬の様子を聞くと、「馬は眠っていましたね。地面と一緒に揺れていたようです。」「へぇー、そうですか」驚きと疑問の声を出してしまった。
「馬は何かあると、予知していたのかもしれません」(この返事になんとなく納得)
スタッフの人達は、馬の安全を確かめた後は、外乗のコースを点検しに行ったそうだ。私たちが外乗したコースにも、地すべりの後や、木が斜めになっているところもあった。さぞかし大変だったのだろうなあ、と想像する。

レッスン場は広くて静か。そばに道路が走っているが、大阪に比べてはるかに静かだ。馬ののんびりと生活をしているみたい。レッスンに来る人も大阪のレッスンよりも人数が少ないように見えた。
モンゴルで一緒だった指導員さんがいました。もう5,6回はモンゴルの外乗に付き添っているそうだ。モンゴルも、私たちが行った頃よりもずっと近代化されているそうだ。ゲルの近くにもコンビニができたと聞いてびっくり。国定公園だったのに、観光客の便宜を図るためにそのような施設が作られていくのだろうか。
モンゴルで一緒だった人たちが時々このクラブに訪れるそうだ。外国で一緒に行動した人は、どうしても親しくなる。馬が取り持つ縁、とでもいうのだろうか、

高崎山自然動物園

ここまで来たなら「高崎山自然動物園」に行こう。
わたしは初めて。
ニホンザルの赤ちゃんザルにイギリス王女と同じ名前の「シャーロット」が命名されたとか、ボスザルがいなくなっとか、マスコミによって知っている知識ぐらい。
入り口で買ったチケットに、赤ちゃんザルがのっていたので、「今年の赤ちゃんザルですか?」と聞いたが、そうではないという返事。まあ、どんなに可愛い赤ちゃんザルでも、わたしにはその区別はつかないから、まあいいかな、と思う。

思っていたより小型だった。つい動物園で見るチンパンジーとかゴリラのイメージがあるので、高崎山のニホンザルを見ると、ああ小さいなあ、と思ってしまった。
自然と観光、ニホンザルにとって大切な自然を守っていかなくては、と思う。

うみたまご

高崎山自然動物園の道路向こう側、海側にあるのが「うみたまご」。水族館だ。

テラスにセイウチ?がやってきて、えさやり。
浅い水をためたところでは、小さなイルカとの水遊び。
ここも海の生き物とのふれあいができるように工夫されている。
人間にとっては楽しいが、セイウチやアザラシ、イルカはストレスになってないかなあ。高崎山のニホンザルもそう。ついそんなことを思ってしまう。

 

 

 

由布院のパワースポット

タクシーの運転手さんが、由布院のパワースポットを紹介してくれた。 その杉があるという大杵社(おおごししゃ)に向けてレンタサイクルのペダルをこぐ。

立て札にはこのように書いてある。

国指定天然記念物 昭和9年8型9日指定
大杵社(おおごししゃ)の大杉
概要 根本周囲 13.3メートル
胸高周囲 10.9メートル
(地上1.5メートル)
樹高   38メートル
境内には杉の大木が数本あり、その中でもこの杉が一番の大木です。 幹の裏側(南)には大きな空洞があり、なかは畳が三枚も敷けるほどの広さがあります。 この大杉は大分県で最も大きな杉で、樹齢は千年以上と言われていますが確かなことはわかっていません。(以下略)

この祠が畳三畳ほどの広さがあるそうだ。 今は中にはいることができない。
祠の周り触って、パワーを感じることにした。市内中心部から少し離れているせいか、観光客はタクシーで来ていた3人だけだった。

大杉の少し後ろに、杭とロープに囲まれた細い木が植えられている。樫の木らしい。
そばの掲示にこんなことが書かれていたのでびっくりした。

縄文樫由来
この樫は、昭和41年に佐賀県有田町の縄文遺跡(中期〜晩期)発掘調査の際、縄文人が糧用として貯蔵していた木の実(アラカシの実)を佐賀県林業試験場で育成し、二千年ぶりに見事に発芽し結実しました。
その実を播実、育成した苗木を当地に平成15年4月に西石松在住の松尾安久氏が植栽したものです。
大賀博士が育成した古代ハスにも匹敵する大変珍しく貴重なものです。天然記念物の大杉と共に大杵社境内の名物植物として大切に育てていきたいと願っています。
                平成25年1月 西石松自治会・大杵社氏子一同

なんともこれも縄文時代にさかのぼる「樫の木」の苗木。今は細いけれど、大事に育てられていずれは大杉に負けないような大木になるのだろう。パワースポットとしてさらに有名になるかもしれない。

 

ステンドグラス美術館、ノーマン・ロックウェル美術館、3Dトリックアートを訪れる。ステンドグラス美術館とノーマン・ロックウェル美術館は残念なことに館内の写真撮影は禁止。

上の写真はパンフレットより。美術館の全景。英国直輸入のアンティークで装飾されているとのことだ。ここの喫茶でジュースを飲む。自転車で走ると暑いくらいのいい天気だ。

ノーマン・ロックウェル美術館の入り口。私たち以外の見学者はいなかったので、ゆっくりとノーマン・ロックウェルの絵を楽しむことができた。

3Dトリックアートは撮影は自由。若い女性たちのグループが写真を撮っていた。

浴衣を着て歩く、アジアの外国人。 アイスクリームを食べたお店の人に聞くと、大型観光バスに乗って来ているそうだ。地震の後は観光地から外すような措置がとられたようだが、最近は大幅増。しばらく買い物や散策をして、次の目的地に行くというツアーなのだろう。

疲れた足を「由布院駅」にある「足湯」で癒やす。
写真は駅の構内、プラットフォームの端にある。
切符売り場で、「足湯券」をかってプラットフォームに入る。
タオルがついている。
プラットフォームにはたくさんの観光客が次の電車をまって列をつくっている。

結構熱い湯で、疲れた足に刺激的。でもこれだからこそリラックスできる。

駅構内に「ななつ星」がはいってきた。Seven Stars in Kyushu 
足湯を楽しみながら、「ななつ星」を見るなんて。
なんとなく自由な雰囲気。
時間待ちで電車を待っている観光客と足湯でのんびりしている私たち。
ちょっと贅沢な感じ。
ここも由布院のパワースポットだと言っていい。

 

 

由布院の四等三角点

三角点を探る旅33

由布院を訪れたのはいつだったろうか。地図を見ると、なんと由布院駅と金鱗湖のあいだに四等三角点のマークがあるではないか。市内観光に三角点探しを入れよう。

宿舎は金鱗湖のそば。夜にはホタルが飛んでいた。久しぶりにみるホタル。iPhoneで写真に撮ろうとしたが、これは無理。

露天風呂もあり、食事も風情がある。中国、韓国からの家族連れが泊まっていたが、どちらも静かなグループだった。

朝の由布院駅は観光客の姿もなく静か。駅でレンタサイクルを借りる。

地図を見ながらこの辺にあるはず。それらしい広場を探す。
この広場ではないようだ。道路向こうに幼稚園らしい建物。そのそばに・・・。

 

これって、ここはお墓じゃなかったの? 倒れた墓石、卒塔婆らしきもののそばに、
「大切にしましょう三角点」の標柱と、三角点があった。

四等という文字がなんとか読める。

近くの幼稚園らしい建物から、園児さんたちの元気な声が聞こえてくる。
まわりの田んぼは田植えがすんでいた。後ろの山は由布院岳のようだ。
ここに三角点があることはほとんどの観光客は知らないだろうなあ。

国土地理院のホームページによると、

四等三角点 設置 昭和39年8月19日 
北緯 33度15分43秒2890
東経 131度21分55秒2042
標高 463.2m
三角点周囲の状況 墓地

とある。
やっぱりここは墓地だったんだ。
将来ここはどのようになるのかなあ。

三角点を発見できたのは、収穫だった。北緯33度だから、大阪より少し緯度が低い。そういえば前日の夜に見た北極星の高度は少し低かったかなあ。北斗七星が大きくて全体がはっきり見えたのは、由布院の空だったからだろう。

さて、レンタサイクルで市内観光をしよう。