クレオパトラとエジプトの王妃展

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10月からチケットを予約しておいたのに、なかなか行く機会を作ることができなくて、もう終了間近ということになって、あわてて国立国際美術館に行った。

左のパンフレットにあるように、12月27日日曜日までの「クレオパトラとエジプトの王妃展」

ああもう少し早く行っておいて、たっぷりと時間をかけて見ておけばいいのに、と思ったほどすばらしい美術展だった。

世界中から集められた約180点の本物がそこにはあった。

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左はこの美術展のチケット。

パンフレットによると、
「主役は王妃と女王。ファラオを支え、国を支えた女性たち」ールーブル美術館、大英博物館、ボストン美術館など、世界各国の名だたる美術館・博物館から集結した名品約180件によって、古代エジプト史を彩る王妃や女王たちに迫ります。謎に包まれながら今もなお語り継がれるエジプト最後の女王クレオパトラ(クレオパトラ7世)をはじめ、魅力的な人生を送った彼女らにまつわる逸品の数々を紹介します。ー

買った冊子には次のような説明があった。

「古代エジプトでは女性は妻や母としての役割を担うだけでなく、総じて社会的な地位も高く、財産を所有し、相続することができました。王妃やその娘は王位継承にも重要な役割があり、時として女王として君臨したり、神格化されるなどしました。今回の展覧会では、古代エジプト史上最も著名な女王クレオパトラ(クレオパトラ7世)、女王として君臨したハトシェプスト、王母として権勢を誇ったティイ、古代エジプトを代表する美女ネフェルトイティの4人の女性たちにスポットを当てます。」

こんな企画は私は今まで見た美術展ではなかったとおもう。
企画としておもしろいだけでなく、集まった作品が半端なものではなかった。

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左の冊子は会場で買ったもの。 値段もお手軽で、内容もよくわかり、お買い得と私は思う。

その中から少し引用すると、

「王妃は、王を宗教的な側面から支える役割がありました。王は現人神であり、それを支える王妃は古代エジプト人にとって崇拝の対象でした。新王国時代(紀元前1570年〜紀元前1070年頃)になると、王妃そのものが神格化されるこのもありました。
また、古代エジプトでは女性は総じて社会的な地位が高く、財産の所有や相続の権利も持っていました。古代エジプトから発掘される装飾品や像などの出土品から、華やかな彼女たちの暮らしを垣間見ることができます。」

古代エジプトの女性の地位が高かったとは想像していないことだった。
そのためだろうか、この美術展に集まってくる人の多くは女性で、とても熱心に展示品を見つめていた。

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4人の王妃・女王はとても魅力的だ。
そのなかでも一番私が気になったのは、ティイ。

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発掘の様子がビデオで紹介されていた。ティイのレリーフは古代エジプトの最高傑作と言われているそうだ。確かにそう思う。その現物がここにあるのだからすごい。私は時間を忘れて見入ってしまった。

http://egypt2015.jp/

この美術展のホームページで、4人の王妃達の像が美しく紹介されている。このホームページと発掘の様子のビデオは必見だと思う。

再発掘をした近藤二郎教授が話されているブログがあったので紹介しておく。

http://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/2015/05/04/%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95%E7%99%BA%E6%8E%98/

とてもすばらしいレリーフを見て、昔の発掘はこんな重要なものを遠慮無く切り取るものなのかなあ、と思った。発掘方法については私は何も知らないのであまりきつくいえないけれど、、、。

とにかく、行ってよかった。多くの人が見るべきものだと思う。

おみやげで買った物も、お買い得だった。

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ボールペン、一筆箋、キーホルダー、クリアファイルホルダー、そしてマリアージュ・フレールのクレオパトラという紅茶。4200円ぐらいのものが2300円。
なにもかもが美味しい美術展だった。

 

 

 

スペイン「カルメン」紀行21

ルーブル美術館1

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ルーブル美術館へは地下鉄に乗って行った。 ちょうどこの旅の企画をしたケイライントラベルの添乗員さんが声をかけてくれて、案内してくれたからだ。この人はカナダの時にも大変お世話になった人。
パリの地下鉄はスリで有名と何回も注意される。
なんでも入口付近は危険ということで、できるだけ中にはいるようにと。でも満員電車なのでなかなかそういうわけにはいかないこともある。そんな時はしっかりとカバンをガード。

そんな地下鉄に制服を着た日本人の女子高校生らしい子がのっていた。私達と一緒にいた添乗員さんが声をかける。
「日本から?修学旅行?」
「はい」としっかりした返事。
そばには案内のフランス人らしい女性がついていて、英語で「次の駅よ」と言っていた(と思う)。女子高校生は通路を挟んで座っている男子高校生に(この時に男子高校生もいてるんだと気がついた、、、)「次よ」という表情で合図をしている。

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ルーブル美術館は見たかったところ。このツアーでは、フランスに来たことのある人たちはもうルーブルは見たから今回はモネの美術館、あるいはショッピングなどと幾つものグループに分かれての自由行動になっていた。

それにしても多くの入館者。全体の65%は外国人、つまり私達のような観光客という。私たちは予約してあったのでガイドさんの案内で、長く並んだ列の横をすいすいと通り抜けて美術館の中へ。人が多い、中が広い、大きい、沢山の美術品、とビックなことばかり。1回の入館ではとうてい網羅しきれないことが十分にわかる。ルーブル美術館についても何冊のも写真集や、ネットでも詳しく紹介されているのでここでは私が気に入ったところだけを記録しておく。
まずは「ミロのヴィーナス」。後ろからも見ることができるのがうれしい。

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次は「モナリザ」。こんなに近くで見れるなんて。「思ったより小さい」とか「思ったより大きい」とかいろんな意見がある。私は以前に徳島県鳴門市にある大塚国際美術館でモナリザのレプリカを見ていたが、ルーブルの本物は大きく見えた。
左の写真は、このモナリザを展示してある壁面の裏側。展示室の真ん中に壁が作られ表に「モナリザ」が展示されていて、裏の壁面にも絵が飾られていた。ガイドさんが説明してくれたが、誰の作品か忘れてしまった…。

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IMG_5572うーん、圧倒的な迫力。「サモトラケのニケ」。紀元前220〜前185年の作品といわれている。像の 高さ3.28m、翼も入れて2.75m。ギリシャのサモトラケ島で1863年に発見された。ニケとは勝利を告げる女神だそうだ。白い大理石だがその彫刻の見事さ。

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これは「ハンムラビ法典」。
社会科で習ったもの。資料集には写真があったのかもしれないが、石でできているとはこの時まで知らなかった。
紀元前1760年頃のもので玄武岩でできている。バビロニアのスーサにて1902年に発見されたもの。
楔形文字で書かれている、というか彫られている。
法令集が刻まれているそうだ。

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この像は私が見たかったもののうちの一つ。
「アモルの接吻で蘇るプシュケ」
アントニオ・カノーヴァ(1757年〜1822年)作。
高さ1.55m、横1.68m、奥行き1.01m 大理石

この像を探すのには苦労した。お昼を食べた後の自由観覧の時に探すが場所がわからない。パンフレットと任天堂のオーディオガイドを使うけれど、ルーブル美術館の全体概要を知っていないので迷って迷って。3人ぐらいの係員の人に声をかけて聞くがなかなか要領が得ない。パンフの写真を見せて尋ねると指で方向を示してくれるが、でもわからない。足を棒のようにして歩きまわり、やっと見つけた。

この「アモルの接吻で蘇るプシュケ」について詳しく解説したホームページがある。

http://musee.louvre.fr/oal/psycheJP/psycheJP_acc_ja_JP.html

一部引用をさせてもらうと。

「翼をつけた青年が、気を失った乙女が横たわっている岩の上に今降り立ったところです。これはラテン語でクピドとも呼ばれる愛の神アモルです。翼や、矢筒をもっているのことから識別できます。乙女の名はプシュケ、アモルの母である美の女神、ヴィーナスは、プシュケに冥界から瓶を持ち帰り、そしてその瓶を決して開けないようにと厳しく戒めます。

しかし、好奇心旺盛なプシュケは、瓶を開けてしまい、瓶から立ち昇る耐え難い臭気を吸って仮死状態に陥ってしまいます。気絶したまま横たわるプシュケを見たアモルは、プシュケの元に駆けつけ、矢の先でそっと触れて、まだ生きているのを確かめ ます。カノーヴァが捉えたのはまさに、この瞬間で、アモルは愛するプシュケを優しく抱き上げ、彼女の顔に自分の顔を近づけます。プシュケは身をゆっくりと後にそらし、けだるい動作で、恋人の首に手を回します。

カノーヴァは、古代ローマの作家、アプレイウスの『変容』に書かれた伝説をもとにこの像を作りました。そこには、神々が話し合いの結果、アモルとプシュケの結婚に合意し、プシュケに「魂の女神」という地位と永遠の命を与えたと書かれています」

IMG_9230これが石でできているのか、と思わずに入られないような出来栄え。
人間の肌のように見えるし、触るとその柔らかさが実感できるような質感。
200年前の芸術作品。
こんな素晴らしい作品が、こんな目の前で見ることができ、写真を撮ることができるなんて、ルーブル美術館は本当にすばらしいところだ。

次回は絵画について書いてみたい。
絵も目が開きっぱなしになるほどの魅力的なものがいっぱいだった。