3月末から11月末の土曜、日曜日に「堺のんびりクルーズ」という取り組みが行なわれている。 南海本線「堺駅」のすぐそばに発着場所がある。 土・日にしか開かれていないというのと、桜も終わりだなあと思い、12日の土曜日に行ってみた。
所要時間は約50分。午前11時から午後4時まで、毎時に出港している。 考えてみると、中世の堺は環濠都市だった。 町の周りを掘りで囲み、自由都市として活躍したことを社会科の勉強で教えてもらった記憶がよみがえった。
下の地図はパンフレットにあったもの。
環濠都市だったことがよく分かる。今回はその一部をまわる。
この日は堺駅前の川沿いで、縁日風にお店が並んだり、歌声が聞こえるなど、賑やかな雰囲気だった。堤防や橋の欄干に鯉のぼりが泳いでいて、桜と鯉のぼりが楽しめた。
海に出ると、さすがに風が強くなり少し肌寒い。 普段陸から見ているものが、波の上から見ると不思議な感じ。
ガイドさんはボランティアで、説明もたっぷり、今と昔の写真も使い分けてこの環濠が時代とともにどのように移り変わってきたかもよくわかった。
もう一週間早ければ、桜が満開の時だったかもしれない。 でも今日のような鯉のぼりがなかったかもしれない。
桜と鯉のぼりの両方が楽しめたクルーズだった。
船の中には小学校の子どもたちや小学校前の幼児さんもいて、家族で楽しめる「堺のんびりクルーズ」だった。
潮風で身体が少し冷たくなったので、南海堺駅のあるビルに入って、温かい飲み物を飲むことにした。どのお店も家族連れや若いカップルなどで満員だった。
船に乗って桜や鯉のぼりを見て、堺の歴史を聞きながら潮風にもふかれる。なんとも風情のある1日だった。