酢豚

懐かしの給食レシピ  9

今回のレシピは「酢豚」

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大阪市で働く私の知り合いの栄養士さんから教えてもらった給食レシピ。
そのレシピを元にして懐かしの給食メニューをいただいてみようと挑戦。
レシピ通りの食材が手に入らなかったら、私独自のアレンジで創意工夫。

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レシピのとおりに材料を揃えます。
わが家にはたけのこぎらいの人がいますので、たけのこは省いています。
他に代わりのものを?と思ったけれど、諦めました。
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上の写真のように、豚肉、たまねぎ、にんじん、しょうが、ピーマンを用意し、しいたけはぬるま湯でもどします。
もどした汁は最後につかうのでとっておきます。レシピでは玉ねぎは大切り、にんじんはいちょう切り、ピーマンは四つ切りとなっていますが、ちょっといいかげんに切っているところもあります。

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豚肉はしょうが汁(適量ーどれくらいが適量なのか悩みますね。どうしても多めになってしまいます)、料理酒、濃い口しょう油で下味をつけます。どれくらいの時間を置いておけばいいのだろう。私の場合は、最初に下味をつける作業をし、そのあと野菜などを切ったりしています。時には冷蔵庫で保存しておいて夕食の用意の時に出してくる場合もあります。

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IMG_7605豚肉のつけ汁をきり、片栗粉(大さじ1ぐらい)をまぶし、熱した油(170度ぐらいにした)であげます。揚げた豚肉はペーパータオルなどで油を切ります。
豚肉の大きさは一口大の大きさ、とよくレシビにはあります。すこし大きめに切ったほうが食べるときの楽しみが増えると思いますね。

 

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サラダ油をフライパンで熱し、にんじん、たまねぎ、しいたけ、ピーマンの順でいためます。

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野菜がいたまれば、しいたけの戻し汁200cc、砂糖を加えます。

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酢、濃い口しょう油を加えます。

ケチャップで味付けをし、煮ます。

にんじんの赤、ピーマンの緑の色づきが料理の食欲をそそることがよくわかります。
彩りもよく考えられているなあ、とレシピに感心です。 

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水溶き片栗粉でとろみをつけて、最後に揚げた豚肉を加えて絡めます。

IMG_7613はい、できあがりです。
スーブはキャベツをごま油で炒めた中華スープ。
たけのこ嫌いの人のために、だし巻き卵を追加しました。
余談ですが、玉子焼きは簡単なようでむずかしい。
卵焼きができたら一人前といいますが、それは本当ですね。

 

 

 

 

 

地球の公転と四季2

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地球は右の図のように太陽の周りを楕円状の軌道で公転している。(この図は説明のために、楕円を強調したり焦点の位置を大きく取るなど極端に変形してあるので注意。)
楕円の一つの焦点に太陽がある。それをFとし、もう一つの焦点をF’とする(Fには太陽があるが、F’は全くの宇宙空間、なにもそこにはない)。楕円の長い方の半径をa 長軸、短い方の半径をb 短軸とする。
楕円の定義に従って、地球はCF+CF’=一定の関係で動いている。
太陽が楕円の中心Oではなく、焦点Fにあるため、地球との関係では近日点と遠日点が発生する。
近日点での地球と太陽の距離は、およそ1億4700万㎞
遠日点での地球と太陽の距離は、およそ1億5200万㎞
*長軸が1億5200万㎞、短軸が1億4700万㎞ではないことに、注意!
*この図で言えば、FAが近日点の距離、FBが遠日点の距離

1億5200万㎞−1億4700万km=500万km
500万kmといえば、地球と月の距離が38万㎞だから、その10倍以上もある。
ひょっとしたら、これが夏と冬の温度の違いを生み出す原因?
*         *        *
遠日点と近日点の距離の比をだしてみよう。
1億5200万/1億4700万=1.03
500万㎞というと大変な距離のように思えるが、3%というとそんなにでもないように思える。
ではエネルギーはどれぐらい増加するのだろう。エネルギーは距離の2乗に比例するから、
遠日点でのエネルギーを100とすると、近日点は、
100 ✕ 1.03 ✕ 1.03 = 106
6%の増加ということがわかる。しかもこの6%は地球全体での増加量である。
現実は北半球では近日点は冬である。季節を生み出すのは地球と太陽の距離ではなさそうだ。
ではいったい何が原因なのか。

*     *     *
それは地軸の傾きによる地表が受け取る太陽エネルギーの差なのだ。
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図のように、緯度の違いによって太陽から受け取るエネルギーが違うことがわかると思う。
もう少し詳しく見てみる。

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天頂から地表に降り注ぐ太陽エネルギーの量をABであらわすとすると、
大阪の場合は、
夏至の時・・・・・・・・・・AB・sin79.4 =0.98AB
春分・秋分の時は・・・・・・AB・sin56 = 0.83AB
冬至の時は・・・・・・・・・AB・sin32.6 = 0.54AB

IMG_20140220_0003モスクワの場合は
夏至の時は・・・・・・・・・AB・sin57.9 =0.85AB
春分・秋分の時は・・・・・・AB・sin34.5 =0.57AB
冬至の時は・・・・・・・・・AB・sin11.1 =0.19AB
大阪では夏至では98%と冬至では54%と2倍近いエネルギーの差、モスクワでは85%と19%と4倍以上のエネルギーの差があることがわかる。
下のような図をよく見る。 

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左の図は地表の単位面積当たりに降り注ぐ太陽エネルギーの様子を、面積を使って太陽の高度によって違うことが表されている。真夏のように真上近くから降り注ぐ太陽を光は強く感じるのは、それはエネルギーの量が大きいからだ。

 

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この図は窓から差し込む太陽の光を想像してほしい。夏は高くから日は刺し込む。冬は低くから室内を照らす。この図では太陽のエネルギーを同じとして、同じ面積であらわしている。何が違うのか。部屋の場合だと夏は窓際の狭い部分をジリジリと照らしている。

冬は低い角度から部屋の奥まで太陽の光が届く、しかしその勢いは弱い。単位面積当たりの太陽エネルギーの量が、夏は大きく、冬は小さい。冬は夏に比べて太陽エネルギーの量がすくないうえに広く広がってしまうので地表に届く太陽エネルギーはなお小さくなるということだ。それが地球規模でおこっている。

最後に赤道上の日射量の変化を見ておこう。
IMG_20140220_0004赤道上では、南中高度は真上の90度を中心に、67度から113度の変化がある。
太陽エネルギーについて考えてみる。
春分・秋分を基準にすると
冬至は
AB・sin67 = 0.92AB

夏至は
AB・sin113 = 0.92AB

ということで、日射量の変化は100%〜92%になり、その変化は少ない。
赤道付近では四季ではなく、雨季と乾季になることが理解できると思う。

*     *     *

これで日本の四季が、地軸が傾いていることからおこっている、ということが説明できたとおもう。
つぎは日本列島の日の出の時間について考えたい。

 

 

 

地球の公転と四季1

2月19日 雨水(うすい)

太陽黄径330度 立春から数えて15日目頃。
「空から降るものが、雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる」、という意味。
草木が芽生える頃で、農耕の準備をする目安とされてきた。
春一番が吹くのもこの頃。

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これまで地球の公転と自転を見てきた。

地球が自転しながら、しかも地軸が23.4度傾きながら太陽の周りを回っている、公転している。そのことが日本にあるような四季をうみだしている、と言われている。その理由を考えてみよう。まず太陽の南中高度(太陽が一番高く昇っている時)から考えてみる。
さて、地球は上の図のように公転をしている。春分と秋分は太陽との関係ではほぼ同じだと考えて良いので、冬至、夏至、春分と秋分の三つについて考えてみよう。ここでは北半球の場合を考える。
IMG_20140212_0005左の図は春分・秋分の時、地球に当たる太陽光線の図。地軸は傾いているが太陽光線が左から当たっていれば図のようなる。
大阪北緯34度、モスクワ北緯55.5度を例にとって考えてみよう。大阪とモスクワは同じ経度上にあるわけではないが、図を書くときの便宜上、同じ経度にあるような図になっている。
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IMG_20140212_0006これは夏至の時の地球と太陽光線の関係の図。一番上の公転の図では②のところに地球がある。地軸の向きが反対になっているように思えるが、これは太陽の向きが反対方向になって書かれているのでそう見えるだけだ。
太陽光線が、大阪もモスクワも、春分・夏至の時にくらべて頭の上の方から射していることがわかるだろう。
夏は頭上高くから太陽が照らしているのはこの事なのだ。

IMG_20140212_0007この図は冬至の時。北極圏には太陽の光が当たっていないことがわかるだろう。このようにして北極圏に、白夜や太陽ののぼらない日があることが説明できる。大阪やモスクワの日差しも低くなっていることがわかるだろう。(南半球は逆)

このことをもう少し詳しく見てみよう。

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南中の角度は90度−緯度で計算されるから、大阪の春分・秋分の時の南中高度は、90−34=56
56度であることがわかる。

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この図は夏至と冬至の南中高度を考える図。
ここで地軸の傾きの角度がきいてくる。
夏至の時の太陽の高度(南中高度)は、春分・秋分の時よりも地軸の傾きの分だけふえてくる。

夏至の時・・・56+23.4=79.4 かなり高いところから日が射すことがわかる。
冬至の時・・・56 – 23.4=32.6 冬の日差しが低いのがよくわかる。

IMG_20140212_0010地面から見える太陽の動きにかきなおした図がこれ。
春分・秋分の時はほぼ真東から太陽がのぼり、真西に沈む。そこ時の南中高度は大阪では56度くらい。
夏至の時は東からずっと北寄りからの日の出、そして天高く日が昇り、南中高度は80度に近い。
冬至の時は南寄りから日が昇り、お昼になっても32度ぐらいしか日が昇らない。そして南寄りに太陽が沈む。

IMG_20140212_0010_2緯度の高いモスクワを見てみよう。
春分・秋分の南中高度は、
90−55.5 = 34.5
大阪の冬ぐらいの太陽の高さだ。
大阪と同じように図に書いてみる。

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夏至の時の南中高度は 34.5 + 23.4 = 57.9
冬至の時の南中高度は 34.5 – 23.4 = 11.1
冬は10度ぐらいしか太陽の高度はないのだ。これでは寒くなりそうと予想できる。
太陽の高度は夏と冬とで差があることがよくわかった。
太陽の南中高度が季節に関係がありそうなことがわかってきた。
次は太陽からのエネルギーの違いについてもう少し考えてみよう。