水準点めぐり4

基本とかかれた一等水準点発見

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ここは、谷町1丁目にある合同庁舎3号館。3号館前の広場にある掲揚台の2本のポールの真ん中にあった。

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この測量標をには、「この測量標を移転 き損(虧損−かけて損なわれること)すると測量法により罰せられます」と書かれている。これは測量法22条を根拠にしている。現在の測量法では「何人も国土地理院の長の承諾を得ないで、基本測量の測量標を移転し、汚損し、その他効用を害する行為をしてはならない」と書かれている。

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谷町1丁目にまだありました、水準点。これは大阪市の一級水準点。歩道の植木の中にひっそりと。ただ蓋が閉まっているので、中の様子はわからなかった。

谷町1丁目水準点 振り返ってみると、大阪城天守閣裏にに二等三角点、少し離れるが銅座公園の電子基準点、そして府庁周辺に上町原標や国土地理院の一等水準点、大阪市の一級水準点がいくつもある。まだまだありそう。でもこれはどうして? 上町台地だから?
大阪城、NHK,大阪歴史博物館、府庁などに来た時には、これらの三角点や水準点を見るのにいい機会。是非自分の目で確かめておこう。
三角点、水準点をめぐるフィールドワークとして秋の紅葉時に散策してもいいなあ。
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水準点めぐり3

一等水準点がまたあった

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大阪府庁の合同庁舎4号館。ここに国土地理院の近畿地方測量部がある。
谷町4丁目の5番出口をあがるとこの一等水準点が眼に入ってくる。さすが国土地理院のあるところ。

近畿地方測量部

IMG_2004国土地理院のホームページによると、「近畿地方測量部は、国土地理院に置かれた10地方測量部(沖縄は支所)の一つとして、近畿2府4県(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)を管轄し、管内における公共測量の指導・調整、位置の基準の整備、電子国土基本図の整備・更新などについての業務を行っています。」と書かれている。
IMG_2001 三角点と水準点、どちらも大切なもの。では日本全国でいくつくらいあるのだろう。これも国土地理院のホームページを見ると、書いてある。
三角点は約10万点、水準点は約2万点。三角点は水準点の約5倍ある。国土地理院のホームページを見る機会は今までなかったけれど、役に立つことがたくさん書かれている。一番驚いたのは、調査したことは公開されているということだ。江戸時代のシーボルト事件が嘘のようだ。しかし現在でも国外に地図の持ち出しを禁じている国がある(韓国では法律で国立地理院発行の5万分の1以上の縮尺の地形図を国外に持ち出すことは禁止されている。中華人民共和国では5万分の1や2万5千分の1の地形図を一般人は入手できない)。そういう意味でも日本は開かれている国といえるだろう。

 

 

 

 

水準点めぐり2

これが大阪市の水準点

大阪市の水準点1

前回は大阪府の上町原標と国土地理院の第1等水準点を紹介したが、なんと直ぐそばに大阪市の基準点があったのだ。前回のブログ作成時にインターネットで確認していた時、発見した。急いで現地に確認に行って写真をとってきた。

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写真の上から、国土地理院の第1等水準点、真ん中が大阪府の上町原標(第1級水準点),そして一番下にある石の蓋があるのが大阪市の第1級水準点。なんとここには国、府、市の1級クラスの水準点が集まっているのだ。国と府の水準点は鎖で周りを囲まれているが、大阪市のものはその外、しかも地下に収められていた。前回来た時にはすっかり見逃していた。
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コンクリート製の蓋には澪つくしのマークが。IMG_1991
蓋をとって(ここは鍵がかかっていなかったので中を見ることが出来た)水準点を見る。ここにも澪つくしの印が。

国土地理院の作成する一等水準点は、
全国の国道などの主要道路に沿って設置された水準点で一等水準路線を構成し、およそ2キロメートル間隔で設置されているそうだ。古くからある国道では標石が金属標に変更されていたり、新しい国道では道路水準点として設置されていて、国土地理院以外に、県、府、市などで各種の水準点が作られていることが、今回わかった。
三角点と水準点、知識としては知っていたが実物は知らなかった。もう少し調べてみよう。