三回講座の最終日。
今日もホワイトボードは松本侑子さんの例文や説明でいっぱい。
今日は、赤毛のアンの中でも大抵の人が記憶に残っていると思う、パフスリーブの場面。今日の講義も内容たっぷりだった。テキストは前回通りの、「英語で親しむ 赤毛のアン」(松本侑子 対訳・解説・写真 ジャパンタイムズ社)
今回学んだことの一つは、
◎動詞の形容詞用法
①名詞+to do (これから)〜する名詞 ⇒ things to do これからすること
②doing+名詞 ⇒ sleeping baby 眠っている赤ちゃん
名詞+doing ⇒ a baby sleeping on the bed ベッドの上で眠っている赤ちゃん
③名詞+過去分詞 by……… ,(すでに)……..によって〜された名詞
two puffs divided by rpws 横線でわけられたふくらみ
過去分詞+名詞 (すでに)〜された名詞
puffed sleeves, ふくらまされた袖⇒ ふくらませた袖
his scattered senses ちりぢりにされた正気 ⇒ ちりぢりになった正気
*②と③は、現在分詞と過去分詞の形容詞的用法として習った記憶がある。
このことがわかると、本文の
Long elbow cuffs and above them two beautiful puffs divided by rows of shirring and bows of brown silk ribbon.
がよくわかる。
「長いカフスがひじまで続き、その上には二段の見事なふくらみが、シャーリングの横筋と茶色の絹のリボンの蝶々結びで、分かれていた」
◎二つ目は、数えられる名詞に着目すること。
章の題となっている、
Matthew insists on Puffed Sleeves
マシュー、パフスリーヴにこだわる。
袖は右と左に二つあるから、
と複数になっている。
さきほどの例文もそう、
Long elbow cuffs and above them two beautiful puffs divided by row s of shirring and bows of brown silk ribbon.
また、
Anne’s eyes had suddenly filled with tears.
Anne laid the dress over a chair and clasped her hands.
複数あるものはすべて複数形で表されていて、受ける代名詞はthemのように複数の代名詞になっている。英語は日本語よりも数えられる名詞へのこだわりが強い。
◎三つ目は「これ」「この」と訳すthat, thoseの存在
マシューがパフスリーブのドレスをアンに渡して言う。
That’s Christmas present for you, Anne.
アンの返事に、
Oh, I can never thank you enough. Look at those sleeves!
「(これは)クリスマスプレゼントだよ、アン」
「ああ,どんなにお礼を言ってもたりないわ。 この袖を見て!」
と訳す。断じて「あれはクリスマスプレゼントだよ、アン」でないし、
「ああ、どんなにお礼を言ってもたりないわ。あの袖を見て!」ではない。
このthatは、今話題になっているものをさしている。「あれ」でも「あれら」でもない。このthatの使い方は、学校では習っていない。しかし口語表現ではよく使われる、と松本侑子さんの説明があった。
このthatの使い方は、全く知らなかった。
家に帰って辞書を見たが、明確な説明はのっていなかった。
インターネットでも、このような使い方の説明は、ごくわずかしかヒットしなかった。これはこの講義に参加したから獲得できたもの。ラッキー!
さて、内容たっぷりの松本侑子さんの「英語で楽しむ赤毛のアン in 名古屋」も,来年も引き続いて開催されることがわかった。
第1回は1月24日、第2回は2月21日、第3回は3月20日。
内容は、「アンとギルバートの初恋物語」。
これはおもしろそうだ。
頭を使った後はコーヒーブレイク。
松本侑子さんから、カナダのおみやげとして、紅茶(TEA MERCHANTS),ジャム(Wild Blueberry & Lemon)をいただいた。
この紅茶を使って、以前作ったロイヤルティーブレッドをつくった。
簡単に作り方を紹介。詳しくは前回のブログを参照。
ホームベーカリーを利用して捏ねる。
材料はレシピによると、 強力粉300グラム、塩3グラム、砂糖45グラム、生種21グラム、水30グラム、牛乳60グラム、卵30グラム、無塩バター60グラム、紅茶の葉13グラム。
紅茶はいただいたTEA MARCHANS.
水と牛乳と卵で120グラムになるように水の量を調整した。
また無塩バターがなかったのでケーキ用マーガリンで代用。 マーガリンはこねている途中で追加。
捏ねの時間は約20分。
上の右の写真が約7時間の発酵後の様子。フキンを掛けて40分のベンチタイム。
パウンド型の大きさに合うように伸ばす。三つに折って重ねる。
中央から落とすように入れ、30分の二次発酵。右下の写真が発酵後の様子。
200度に予熱したオーブンで35分焼きあげる。レシピには35分と書いてあるが、私のオーブンでは20分ぐらいでいい焼き加減になった。ここは各自のオーブンの性能による。
トースターで少し焼いて食べるととても美味しい。
紅茶の香りもほんのりとして、カナダのワイルド・ブルーベリー&レモンのジャムをつけて食べると、もうカナダ気分。
アンもこんなパンを食べていたのだろうか。
身も心も豊かになれる一瞬であった。
松本侑子さん、美味しい紅茶とジャム、ありがとうございました。