三角点を探る旅 その24

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名古屋地方気象台から西に平和公園がある。
地図によるとこの平和公園の池のそばに三角点があるようだ。
行ってみよう。

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地図を頼りに平和公園につく。
iPhoneのマップと二万五千分の一の地図とを見比べながら目的の三角点を探すが、ここの一角はは巨大な墓地公園のようだ。
地図を見比べてこの付近の一番高い場所につく。
うーん。まわりは墓石だらけ。ここのどこかに三角点の標石があるのだろうと思うが、どこを見渡しても石、石、石。
もう探せない・・・。
山頂?付近の東屋でiPhoneで名古屋・平和公園・三角点で検索をしてみる。
いくつかヒットする。しかしこの場所の記事はない。
ここ以外の三角点を見つけることかができるかもしれないと気を取り直して、平和公園内を歩いてみることにした。

IMG_6129なんとも不思議な塔を発見した。

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「虹の塔」、と表示があった。
まるでバベルの塔のような階段状のデザインが眼を引く。

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中は空洞になっていて、一番下の部分は写真のようになっていた。 そこには、「春分、秋分の正午ごろ、天から虹が舞い降ります」と書いてある。上を見ると、

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今は太陽が真上にはないけれど、春分の日と秋分の日には真上からこの塔を照らし、太陽の光がこの塔の中で虹のように輝くのだろう。

なんとも素敵なモニュメントだった。日曜日なのに周りで遊んでいる子どもたちの姿がほとんどない。やっぱりお墓の中にある空間だからかもしれない。

春分の日や秋分の日に来て、虹か舞い降りてくるところを見てみたいが、さあ、そんな機会があればいいのだが・・・・。

大阪に帰って、国土地理院のホームページから名古屋の三角点などの基準点を調べてみると、この平和公園の池の横にある三角点は見つからなかった。
以前はあったが場所が変わったのか、そのあたりの事情は全くわからない。
しかし、二万五千分の一の地図には、平和公園の周辺に他にも三角点の表示がある。
次に名古屋に来る機会があれば、そこを探してみようか。

 

 

 

水準点めぐり 13

名古屋の水準点

名古屋水準点

国土地理院の地図を見ると、名古屋城の近くには、一等水準点が二つある。 県庁付近の一等水準点は前回に見つけることができた。
もう一つは地下鉄「丸の内駅」の近くにあるはずなのに、前回は付近をうろうろしたが発見できなかった。
今回は地下鉄に乗らずに、県庁付近から歩いて探すことにした。

なんとなんと、地下鉄の入口付近に発見したではありませんか!

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どうしてこんなに簡単に見つかるところにあるのに、前は見つけられなかったのだろう。 多分ツツジの木が生い茂っていたのでわからなかったのかもしれない。

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コンクリートのフタには国土地理院の文字が。水準点と書かれている。

このフタを持ち上げて中を見ることにした。

中は最近の雨のせいか、土でおおわれていた。手で表面の土や泥を取り除くが、あまりきれいにはならなかった。

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真ん中の丸く盛り上がった中心が、水準点の基準になる部分だろう。

水準点のそばに立て札を立てて「ここに水準点があります」という表示がしてあって県があったのを思い出した。ここも最初はあったのかもしれない。道路工事や植木の剪定などで移動してしまったのかもしれない。大阪の長居公園にある三角点もそうだった。一等水準点ともなると歴史も古い。長い時間に周りが変化していくのだろう。

 

 

三角点を探る旅 その23

名古屋市内の三等三角点

名古屋三等三角点

昨年の秋に見つけることのできなかった名古屋にある三等三角点をもう一度探しに出かけた。
名鉄瀬戸線「東大手駅」から歩いて10分ほどのところ。
昨年は草が生い茂っていたが、今度はきれいに刈り取られていて、これなら発見できそう。
ぱっと見では草がなさそうだが、登ってみると意外と枝が邪魔をする。

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あった、あった。やっぱりここにあったのだ。前回は草と枝にじゃまされて行きつけなかった奥の平らなところにあった。
三等三角点と刻まれている。

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三角点の石の周りを見るが、特に保護用の石もなかった。 基準点の石も、三等三角点という文字の他には、他の面には彫られていないようだった。
ここは元々は名古屋城の敷地内になると思う。明治になって基準点が配置されるようになったが、お城などの敷地内に三角点や水準点が置かれることが多い。
年月がたっても移動されない場所を選ぶためだろう。

三角点や水準点は、時代とともに周りの建物が変わることによって見つけにくくなることもあるが、ここのように季節の変化によって発見しにくいこともある。とくに山や丘や林のなかにある基準点は草や木が育つとほんとに発見できなくなる。今回は昨年のリベンジを狙ったが、うまくいってよかった。
さて、次は昨年は発見できなかった水準点を探してみよう。