日時計 その3

平面型日時計 

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今回は平面型日時計。
ペーパークラフトのホームページは、キャノンサイエンス・ラボ・キッズ。
ここには作ってみたいペーパークラフトがたくさんあって、うれしくなる。

http://web.canon.jp/technology/kids/experiment/e_07_02.html

ここにある平面型日時計を作ってみた。

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型紙を少し厚めの紙(ペーパークラフト用)に印刷し、指示通りに切り抜く。

時刻ごとの線で切り抜くので、少し手間がかかる。
しかし小学生レベルのようなので、それほど心配することはない。ただ丁寧に切り抜くことがあとの完成度に関係するのは事実。

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時刻を示す影を作る部分(ノーモン)は、自分のいる場所の緯度に合わせて改良版にした。

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磁石で北を調べて設置。 ノーモンは緯度に合わせて作ったが、文字盤の時刻線は東京のものなので、時計の時刻とこの日時計の表す時刻にズレが有ることが確認された。

ではもっと正確な平面型日時計はできないものか。

調べてみると、ありました。
Sundial Maker 3.04 (世界対応版)で、Vector(ベクター)からダウンロードできる。

http://sigbox.web.fc2.com/software/sdmaker/index.html

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サンダイアル2

ペーパークラフト用の紙にプリントアウトするか、コピー用紙に印刷したものを厚紙やダンボールに貼り付けてもいい。 正確さからいうと、厚紙にプリントアウトするほうが手間がかからないと思う。

このソフトは、左にあるソフトの設定画面のように、自分のいる場所の緯度や経度に合わせて日時計を作り出してくれる。
日付指定もできるし、経度や均時差の補正も自動的にしてくれるすぐれものだ。

このSundial Makerを元にして作った平面型日時計を、正確にするためにどんな工夫をしたかというブログを発見したので、紹介しておく。

http://vicdiy.com/products/s_dial/s_dial.html

「日時計は正確ではない」という認識は間違っている、と根拠をあげて説明されている。手作りのおもしろさが発揮されている。
日時計を作るとき、その誤差について考えるためには、是非とも参考にしたいブログだと思った。

 

 

 

 

一番早い初日の出

富士山初日の出
この写真はインターネットからとったもの。

2014年元日の富士山で見える初日の出は午前6時42分だったそうだ。
ちなみに大阪は7時5分、広島は7時16分。

もちろん高い富士山だから日の出の時間も早くなるのは昨日のブログで予想したとおり。
ところで、平地で日の出が最も早かったのはどこだろう。
調べて見る前に予想を立ててみる。
地球は北極の上から見て反時計回りに回っている。だから東の方から夜が明けてくる。
地球の自転1これは地球儀で太陽光線と地球の影の部分(夜の側)の模型。
キャノンのホームページにたくさんのペーパークラフトが紹介されている。そのなかから.地球と月の模型をダウンロードして作ってみた。
(これが大変良く出来ている。地球と月、そして地球と月の距離がわかるスケールまで用意されている。この記事の最後にURL等を紹介する。)
この模型から考えると日本の一番東側から朝になってくるわけだから、日本の一番最東端が一番早いと考えられる。
八丈島や南鳥島などの島をのぞいて考えると、北海道の根室半島か?
早速調べてみる。

北海道 根室市 6時50分

おや?もっと早いところがあるぞ。

千葉県銚子市 犬吠埼 6時46分!!

銚子市のホームページを見てみた。
犬吠埼1
すばらしい日の出の写真だ。
その次にどうして犬吠埼が根室市より日の出の時間が早いのか説明があった。

「日本の最東端は北海道根室市にある納沙布岬ですが、季節により地軸の傾きが変化することから、冬季(元日前後の10日間)に限っては、銚子市の犬吠埼がが一番早く初日の出を見ることができます。詳しくは国立天文台のホームページをご覧ください。」

犬吠埼2
なるほど、では国立天文台の説明を見てみよう。

北海道の納沙布(のさっぷ)岬のほうが犬吠埼よりももっと東にありますので、初日の出も早くなるように思えます。しかし、おおよそ南東の方向に行くほど、初日の出の時刻は早くなりますので、より南にある犬吠埼のほうが、北の納沙布岬より日の出時刻は早くなるのです。

しかし、1年中いつでも、南東ほど日の出時刻が早くなるわけではありません。夏至の前後には、日の出はおおよそ北東の方向に行くほど早くなりますし、春分・秋分の頃には、東に行くほど日の出は早くなります。そのために、日の出をいちばん早く見られる場所の順番も、季節によって違ってくるというわけです。

どうだろう?
国立天文台の説明でわかるだろうか?

限られた紙面で説明は難しいのかも知れな い。もちろんこれでよくわかる人も多いと思うが、残念ながら私にはどうもわかにくくて、腑に落ちない。もっと私にとってわかりやすい説明はできないものか。
自分が納得し、理解できるような説明の仕方を自分で少し考えてみよう。
この問題については、あらためて書くことにしたい。

* * * * *

*キャノンクリエイティブパークについて
http://cp.c-ij.com/ja/contents/1006/
ここには様々なペーパークラフトが紹介されている。
今回の地球と月の模型はここにある、「科学」のコーナーからダウンロードした。
canon peparcraft1IMG_4892
月と地球1月と地球2
地球が直径15cmに縮尺されている。約87000000分の1。
この模型で地球と月の相対的な大きさの違いや地球と月の距離38万kmのスケールが実感できる。
以前に月食や日食の説明で一億分の1のスケールを紹介したが、今回のペーパークラフトでもっと身近に感じることができると思う。
地球と月はこんなにも離れているのだ。
太陽までの距離1億5千万km、遥か彼方だ・・・・。