堺ツーデーマーチ 和菓子をめぐるコース

6月3日、第12回 堺ウォーキングイベント ツーデーマーチ に参加した。

私が参加したのは、5キロメートルコース。
このコースは「旧市街地と和菓子をめぐるコース」とただし書きがついている。
日頃行っている図書館で、この案内を見つけて参加申し込みをした。

上がそのコース。 出発点の大浜公園・防災広場から、旧堺燈台、旧堺港、南海堺駅、吾妻橋(あづまばし)を通って、ザビエル公園へ。そこに第一番目の和菓子店「曽呂利」がある。そこから「天神餅」というお店、南へ下り「丸市菓子舗」、「河合堂」。そして「本家小嶋」と「小島屋」に続く。そして「さかい利晶の杜」を通って、出発点にもどるというコース。
六つの和菓子屋さんを巡る旅というわけだ。

「曽呂利」「本家小嶋屋」「小島屋」には行ったことがあるが、「天神餅」「丸市菓子舗」「河合堂」のお店には行ったことがない。和菓子プレゼントもあるというので、こんな楽しいことはない。

ベビーカーを押しているので、300人という参加者の最終を歩く。4月に環濠クルーズで見た堺港、灯台を地上から眺めて、以前行ったことがある「曽呂利」に向かう。

参加者には一人につき、和菓子引換券が2店舗分ついている。
残りの4店舗は割引サービス。
「曽呂利」は他の店にはない試食サービスがあった。無料で「そ・ロール」の試食ができ、冷たいお茶のサービスもあった。
さすが「曽呂利」は太っ腹。

ここは「天神餅」というお店。
ここの和菓子引換券がついていたので、天神餅というお菓子2個をゲット。
お店の前の看板に、「天神餅 丹精込めて練り上げた こだわりの雪平餅と、香り高くほっくりとしたつぶ餡が、品の良い甘みを奏でる逸品。
素朴な味わいが拡がったあとの、淡雪のような口どけの良さがたまらない。
1952年の創業以来 長く愛されている銘菓です。」と書いてあった。

このお店で「ビレラ」という欧風和菓子を買った。宣教師ガスパル・ヴィレラにちなんでいるという。バターの入った黄味餡、バニラ風味の柔らかな生地で包み、焼き上げたそうだ。さすが堺の和菓子。宣教師の名前にちなんだお菓子があるんだ。

おもての看板を見ると、◯の中に横イチがはいっている。これで丸市(まるいち)とよばれているのだろう。
ここの和菓子引換券はなかったので、「斗々屋茶碗(ととやぢゃわん)」というお菓子を買った。「斗々屋」というのは千利休が珍重した名碗からきているそうだ。その茶碗の形をモデルにし、つぶ餡と柚子餡が二層になっているというアイデア物。楽しめる味だった。

ここでは堺灯台の形に似せた「堺灯台もなか」を買った。

河合堂の看板をバックにこのもなかの写真を撮る。
堺に関係のある人物や物の名前をお菓子につけるだけでなく、建物の形に似せたお菓子を作るのもオリジナリティ。堺商人の意気込みが伝わってくるお菓子だった。

ここが「本家小嶋屋」。何回か買いに来たことがあるお店。売り切れを心配したが、店前で説明をするボランティアの人が、今日は多めに作ってもらっています、といっていた。

このツーデーマーチのためにたくさんのボランティアの人が参加しているようだ。道の案内、施設の説明、商品の受け渡し、ありがたいことだ。お店によっては、大阪府立大学のロゴの入ったジャンバーを着た人たちもいた。市民、学生の陰の力のおかげで、こういうイベントは成功するのだと思う。ボランティアの人達に感謝。

「本家小嶋」から「小島屋」に行き、「芥子餅」をゲットした。「小島屋」は以前にこのブログで紹介したし、そろそろダウンしてきたので、写真を撮るのを忘れてしまった。お腹も減って、疲れてきたのでここでウォーキングはストップ。ゴール地点まで戻った人は何人ぐらいいたのだろうか。

上の写真は、このウォーキングでゲットした和菓子プレゼント一覧。

左上から「小島屋のけし餅」「本家小嶋のけし餅と肉桂餅のセット」「天神餅2個」
下に行って「丸市菓子舗の鮎餅」そして「斗々屋茶碗(小)」。

どれもこれもこだわりの逸品。
次の日の4日には、「仁徳さんと和菓子コース」、「環濠と和菓子コース」の二つがあった。
来年はちがったコースで楽しみたいと思う。

 

 

 

堺の和菓子 曽呂利

堺の観光土産品のリストには必ずと行っていいほど出てくるのが「曽呂利(そろり)」。ザビエル公園のそば、阪堺線「妙国寺前」駅下車すぐそばにあるお店。

店内に入って目に入ってくるのが「曽呂利」と書いた木製の看板。

立派ですね。
とお店の人に声をかけると、

「先代の屋敷が、曽呂利新左衛門さんの屋敷跡にあったことから『曽呂利』と名前がついたんですよ」と話してくれた。

曽呂利新左衛門というと、あの豊臣秀吉に関係のある、トンチの曽呂利の曽呂利新左衛門のこと。秀吉から褒美をもらうとき、「今日は米1粒、明日はその倍の2粒、明後日にはその倍の4粒と100日間」と言い、秀吉は大したことはないと思って了解するが、それが実はとんでもない量になっていくのにあわてた、という逸話が有名。

曽呂利新左衛門のもともとの職業は刀の鞘(さや)職人で、その腕は素晴らしく、作った鞘に「そろり」と刀が入ったという。そこから曽呂利という名前がついたという話が伝わっている。

このお菓子は「蘇(そ)」という名前。外側はクッキー、中はナチュラルチーズ。
不思議な味だが、お店の人の
「若い人はおいしい!と歓び、年を取った人は、なんだこの味?といいます」
という言葉に誘われて買った。
私は「おいしかった!」

包み紙にあるのが太閤秀吉と曽呂利新左衛門。
曽呂利新左衛門が太閤秀吉の耳に何か囁いている。それを見ていた諸大名は、自分への告げ口ではないかと思い、曽呂利新左衛門への付け届けが急に増した、という逸話からとられたもの。

私が買った和菓子。左上から「白蔵主(はくぞうす)」、「大鏡(おおかがみ)」左下の「蘇(そ)」、そして「呂宋(るそん)」。

どれもこだわりの名前がついている。

曽呂利のホームページの紹介を見ると、

白蔵主(はくぞうす)・・・狂言「狐釣り」で名高い堺市少林寺の白蔵主稲荷にちなんだ銘菓。落ち着いた甘さの黄味あんをていねいに包んだ焼菓子です。

大鏡(おおかがみ)・・・曽呂利を代表するお菓子 大鏡(おおかがみ)。和泉・河内の上古時代をしのび、八咫鏡(やたのかがみ)をかたちどった白あんづつみの焼きものです。さっぱりとした甘さが自慢の気さくな和菓子。

蘇(そ)・・・外はクッキー生地、中はナチュラルチーズ。古代の香りがする新感覚な焼菓子です。

呂宋(るそん)・・・堺が栄えた桃山の時代、海外交易で大活躍した、呂宋助左衛門にちなんだ焼菓子です。

堺にこだわっての命名がすばらしい。

そして私が買って一押しが、「そロール」という名のロールケーキ。

ホームページの紹介をみると、
「和菓子の技術を駆使し、使用材料にも徹底的にこだわったロールケーキ。スポンジの甘みには氷砂糖とフランス製蜂蜜のみを使用。生クリームはタカナシ乳業のものを使用し、丹波大納言と氷砂糖を合わせてつぶつぶ感を残した餡が特徴。 
膨張材・乳化材等の添加物は一切使わない、安心安全が自慢の一品です。
賞味期限:当日(店頭)、
発送は製造日の翌日 保存方法:8℃以下
特定原材料:卵・乳・小麦」

賞味期限当日という、安心安全のロールケーキ、お持ち帰りには保冷剤と保温シートがついていた。
食べず嫌いの娘もしっかり食べたという、すぐれもの。

お店の人の話によると、名前もこだわり、製法にもこだわっている。残念なのは名前を真似するお店がたくさんあることだそうだ。
「たとえば、蕎麦屋だったらいいでしょう?と言うんですよ」
「呂宋という名前も真似されました」

オリジナリティを追求し、先頭を走る和菓子屋さん故の悩みかもしれないが、柳の下のどじょうを期待せずに、切磋琢磨をしないとね。
そのオリジナルの味を自分の舌で感じることができたのが、曽呂利の和菓子だった。

上の地図は「第25回堺市優良観光みやげ品」というパンフレットから。
曽呂利のホームページのアドレスは、
http://sorori.co.jp/regular.html