定食の味噌汁の位置は?

味噌汁は右下? 左上?

図書館でおもしろい本を発見した。
「くらべる日本」という本で、日本の各地の「あたりまえ」を紹介している。
「大阪のあたりまえ」は「全国のあたりまえ」でないことが、わかった。

上の本がその本。表紙の「スコップ」。大阪では左の、砂場で子どもが使っているものを「スコップ」と言っているが、東京では右の、大きな「シャベル」を「スコップ」と言っているそうだ。へーっ、所変わればいい方もかわるんだ。

さて「定食」の「味噌汁」の位置は、大阪と東京とで違っているのだろうか。
この本では次のような写真が紹介されている。

東京の「定食」の写真は次の通り。

「味噌汁」の位置が違う。
大阪さ左上、東京は右下。
そういえば、なんとなく「味噌汁」は左上に置くほうが自然のように思えるが、お店屋さんの「定食」はどうなっているのだろう。ちょっと調べてみよう。

これは堺市役所の地下にある食堂の定食。
「味噌汁」は右下にあるではないか。
ちょうど入り口のメニューの展示の具合を見に来た、食堂で働いているお姉さんに声をかけた。
「これ、東京風ですね」
「東京風?」
「ええ、味噌汁を右手前に置くのは東京に多いそうですよ。大阪は左上の置くことのほうが多いと思います」
「ほんまやねえ。私も家では子どもが味噌汁をひっくり返したらあかんので、左上に置いてますねえ。」
と、味噌汁を左上に置き直してみながらそんな話をしてくれた。
でも、最後には味噌汁をもとの右下に置いて食堂に戻っていった。

うーん、堺市の食堂は東京風だ。では他の役所はどうなっているのだろう。

これは大阪府庁の地下にある食堂のメニューの看板。
見事! ヘルシー定食も鶏のから揚げ定食も味噌汁は左上にある。
さすが大阪府庁。大阪の典型的なスタイルを守っているではないか。
さて、そうなると大阪市役所はどうなっているだろう。

南の堺市は東京風、北の大阪府庁は大阪風。真ん中にある大阪市役所は?

上の写真が大阪市役所地下にある食堂。
おもてには堺市役所のような実物の展示や、大阪府庁のような写真のメニューも展示されていなかった。ここはバイキング形式だったのだ。
中に入ってみると、自分の好きなものをお盆に乗せて各自がテーブルに運んでいる。
味噌汁も選ぶことができる。食べている人はどんなふうに置いているかな?とそれとなく観察すると、右下に置く人、左上に置いている人、真横に並べておいている人、さまざまだった。
大阪市は「お客様のご自由に」という姿勢のようだ。

街を歩きながら、定食屋さんの店先をのぞくことにした。

これは大阪風だな。

右上、という新しい並べ方もあることを発見。

これはどちらかというと、東京風かな。

このお店の朝定食はすべて大阪風に「味噌汁」が置かれている。

大阪のお店はすべてお味噌汁は左上に置かれている、というわけではない。
東京風の定食並べ方のお店も結構ある。

東京にいけばどんなふうに置かれているのか、是非調べてみたいものだ。

伝統的な日本食の並べ方の「味噌汁」はどんなふうに置かれているのだろう。
そこまでは調べていないが、私が聞いた範囲では堺市役所のお姉さんのように
「子どもがこぼすといけないので、味噌汁は遠いところ、左上に置いている」と答える人が多かった。
これから旅行するときに、定食屋さんに行く楽しみが増えたなあ。

 

 

 

水準点めぐり15

堺東駅周辺にある公共基準点

IMG_20150617_0002 国土地理院のホームページを見ると、「基準点・測地観測データ」というところがある。その一番上に「基準点成果閲覧」がある。ここに全国の三角点、水準点のデータが保存されていて、閲覧することができる。
堺市役所付近の基準点を見ていると、国土地理院の基準点ではなく、市などが設置した「公共基準点」というのが多数あることがわかった。
堺市役所に出かける用事があったので、この「公共基準点」の実物を見ることにした。

①市役所側から踏切を渡ったところ。踏切の手前(市役所側)には堺東駅前交番所がある。踏切を渡ったところにある喫茶店の前からとった写真。道路が交差する真ん中付近にマンホールよりも小さい丸い蓋がある。

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「公共基準点」と書いた金属の蓋だ。この中に、「基準点」があるのだろう。どんなものが入っているのだろうか。開けてみたいが車がひんぱんに通るところなのであきらめて、③をさがすことにした。

③市役所の南西の角ということが地図からわかる。しかし道路のどの付近にあるのかは地図からはわからない。この地図はかなり正確で、誤差は1mもない。道路の角を探してみた。

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ありました。歩道と道路を区切る縁石の真ん中に埋め込まれている。 堺市、国土交通省、街角多角点の文字が読み取れる。
では道路のどの付近にあるのかというと、

街区多角点

う~ん、これはわかりにくい。知っている人でないと完全に無視されるだろうなあ。
①の丸い円盤のフタの中にはこれが入っているのだろうか。それとも又違った種類の標識が入っているのだろうか。興味がつのるが確かめようがない。

②最後に市役所の入口側にあると思われる「公共基準点」をさがす。
①と③の経験を活かして探すが、簡単には見つからなかった。
歩道の上にも、③のような縁石にも埋め込まれていない。

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どうもこれらしい。地図の位置とも違っていない。車や風雨iのためか、かなり薄くなっているが、 ①と同じように「都市再生街区」の文字と「国土交通省」の文字が読める。これが「公共基準点」にまちがいない。どこにあったかというと、道路にある雨水桝の横にあった。

公共基準点2

公共基準点3

この公共基準点の管理責任は堺市にあるようだ。水準点のように国が設置したものではない。

国土地理院の地図によると、この基準点は「公共基準点」のなかでも「街区多角点」と呼ばれるもののうち3級街区多角点というらしい。 水準点との共用もなく、堺市の公共事業のために設置されたものだろう。
しかし道路の上には様々な標識が埋め込まれているものだと感心する。歩道の上、車道の上、歩道の縁石の上、置かれている場所も多様である。この調査?の時に、よくわからないものを堺市役所の施設の中に見つけた。

 

IMG_6670堺市役所基準点

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周辺には何の表示もない。
見たところは、水準点のような形をしている。
予想されるのは、堺市役所を建て替えるときに、以前にあった水準点をここに移転したのかもしれない。
ホームページで堺市役所のことをしらべてみたが、私が調べた限りは堺市役所と水準点について記録されているものはなかった。
市民の目につくところにあるのだから、何か歴史的なものなら、表示などがあればいいのだが、と思った。
私たちの知らないところに、過去の記念碑があるのだろうと思う。