堺の和菓子 けし餅(小島屋泰芳)

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「かん袋」のお店においてあったパンフレット、
「ぎゅっと、菓子パラ」(堺まち物語協会)をみると、「かん袋」のお店の近くに、けし餅のお店があることがわかった。 日を改めて行くことにした。

小島屋

宿院の交差点を回ったところにあった。

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ここも専用の駐車場があり、車できても買物をすることができる。
一階ではけし餅などの販売がされているが、二階に喫茶室があり、ここでしか食べられない「けし餅ロールケーキ」があるというので食してみることにした。

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これがけし餅とロールケーキを組み合わせた「けし餅ロールケーキ」。 ホール販売は1本1512円。喫茶室でのカット販売は1カット260円のおねだん。
口の中でやわらかな甘みが広がる。
この「小島屋泰芳」は高島屋や阪急百貨店などのデパートにもお店を出しているので、目にすることが多いらしい。

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この「小島屋」さんのホームページによると、

「いにしえの堺の町は南蛮貿易が栄え、海外からの珍しい産物がここを通って わが国へ紹介された例も多く、ケシの実もそのひとつで室町時代インドから もたらされたと言われ、堺の近郊で盛んに栽培されておりました。安土桃山 時代に移り、千利休によって広められた茶の湯の習慣は堺の地で多くの和菓子を生み出し、そのひとつにケシの香味を生かして考案されたのが、「けし餅」です。 当社は、延宝年間の創業で、以来三百数十年、研鑽を積み重ねて けし餅一筋に家伝の製法を守り続けて今日に至っております。」
と説明がある。
一箱、家のおみやげに買って帰る。
 
 
 
*けし餅6個入り907円〜
*定休日 1月1日と2日のみ
*営業 8時30分〜18時
 
 
 
 
 
 

堺の和菓子 くるみ餅(かん袋)

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堺に住んでいながら、堺のことをあまり知らない。
「堺観光ガイドブック」というのを手に入れた。堺市観光部内の「おいでよ堺21実行委員会」の発行と書いてある。
お手軽なパンフレットなのでこれは役に立ちそう。
トップページは「堺に始まる、茶の湯の世界」とある。
なるほど、千利休と堺は切っても切れない関係だろう。「さかい利晶の杜」ができてからますますその人気と関心は盛り上がっている。
でも私が一番気になったのが「堺の和菓子」。色々聞いているが、食べたことはないに等しい。

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堺の和菓子といえば「かん袋のくるみ餅」がうかぶ。 食べたことはあるが、お店に入ったことがないので、地図を見て車で行ってみることにする。

かん袋

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堺東から南海堺駅に向かって車を走らせ、宿院の交差点、この先に「さかい利晶の杜」があるがここで左折。
しばらく進むと、信号4つをすぎたぐらいに左側にTimesの駐車場が出てくる。
かなり広い駐車場。ここに止めると駐車場のサービスがある。
お店に来て、駐車場のサービスがあるとありがたい。

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「くるみ餅」といっても、中にくるみが入った餅ではない。 IMG_20150911_0005

パンフレットによると、「・・・・五代目の忠兵衛が、当時貿易港として栄えていた堺に、明国などより入荷した農作物を利用して、塩味で挽き合わし餅をくるんで茶菓子を創案して、これを「くるみ餅」と名付けました。その後、ルソンから砂糖が輸入され、甘みが加えられ現在のくるみ餅となりました。」とある。「くるんであるから、くるみ餅」という訳だ。
評判の「氷くるみ餅」をたのむ。大きな番号札がわたされた。
待っている間に、お土産用なのか、三千円、四千円の「くるみ餅」が売れていく。
土日には行列ができるそうだ。売り切れになったら閉店、というお店だけはある。
しばらくして氷の「みぞれ」のような「氷くるみ餅」がテーブルに置かれた。

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どこに餅が入っているのかというと、ほらご覧のとおり。 IMG_7689

どうして「かん袋」というのだろう?パンフレットにその説明があった。

「徳左衛門の時代に豊臣秀吉が大阪城を築城した。その際に堺の商人衆へ寄付金を課しました。文禄二年の春半ば、桃山御殿が完成したのを機会に、寄付金の礼として堺の商人納屋衆を招きました。その時、天守閣は瓦を葺く工事中でした。瓦を運び上げるのは容易でないと感じた徳左衛門は、毎日奉仕に出て、瓦を取っては次から次へと放り上げました。瓦は春風に煽られて紙袋がひらひら舞い散るように屋根に上がり、居並ぶ人々は感嘆の声を発し、これを見た秀吉が、「かん袋が散るように似たり」と、その腕の強さをたたえ、「以後かん袋と名付けよ」と命じ、それより「かん袋」が、和泉屋の屋号となりました」

なるほど、餅を練って捏ねる腕力が、瓦を投げるのに役に立ったということらしい。

このお店は10時開店。早めに行ったので待つことは全くなかった。
冷たい氷とほんのり甘い餅のコラボレーション。さっぱりとした甘みが体をスッキリさせる。さすが堺老舗の味だと思った。

*氷くるみ一人前360円。定休日は火曜日と水曜日。
 午前10時より、売り切れ次第営業終了と書いてあった。