赤毛のアンの英語

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ここは名古屋市内にある中日文化センター。
講師に松本侑子さんをむかえて、「英語で楽しむ赤毛のアン」と題して4月、5月、6月の計3回の講座が開かれている。
その第1回目の講座の様子が上の写真。ホワイトボードいっぱいに例文が書かれて、松本先生の準備万端の講義がはじまる。

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テキストは松本侑子さんの「英語で楽しむ 赤毛のアン」。
昨年の秋に三回連続(毎月1回)の講座がシリーズ1回目。
シーズン2として今年の春に同じように、毎月1回の講座が開かれている。

今回は第18章の「アン、救援に行く」(Anne to the Rescuey)と
第19章の「演芸会、悲劇、そして告白」(A concert, a Catastrophe, and  a Confession )の部分から選んだ英文をもとにしての講義。
テキストになっているこの「英語で親しむ 赤毛のアン」は見開きになっていて、左に英文、右に和文と注が載せられている。

一人で学習できるようになっているが、松本侑子さんの解説があってこそ深く理解できる部分もたくさんある。

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IMG_20150430_0001 - バージョン 2

松本侑子さんからはA4で4枚の資料が配布。前のホワイトボードにはいっぱいの英文が書かれている。講義の中で私がメモしたことの一部を紹介すると、

「小説では章のタイトルは現在形で書き、地の文は過去形で書きます。そして会話文は現在形で書いています」なるほどなるほど。

「scare は怖がらせる、という動詞です。『私は怖い』を英語に直すと
I am scared. と受動態で書きます」なるほどなあ、日本語では能動態だが英語では受動態になるのか。

「Mary Joeというのはフランス娘の総称。この時代にはフランス人に対する偏見があありました」 全く知らなかった話し。アメリカのアンクル・トムという言い方のようなものなのかもしれない。「赤毛のアン」といえども、その時代の社会的意識を反映している。

「現在完了形は、現在に関係している動作。過去形は過去に終わった動作で現在には関係がありません
 Has she relented at last?  彼女(ダイアナの母)の怒りはほぐれたの?
 She has got croup.  彼女(ミニー・メイ)はクループにかかった。
 get の活用は get got got(アメリカはgotten)」
 怒りがほぐれた状態が続いているかどうかを聞いているから、現在完了形。
 クループに罹った状態が今も続いているから現在完了形。なるほど、英語は時間 の感覚に敏感だった。
中学校ではget,got,gottenと習ったが、それはアメリカ式で、カナダではget,got,gotを使っていたのだな。

「Minnie May is awful bad. ミニー・メイはすごく悪い。
ここのawfulは形容詞で、本来はawfullyと副詞になりますが、口語では形容詞で副詞の代用をすることがあります。」
へーっ、そんなことは知らなかって。来てよかった。

本の注と解説でも気付かされたことがある。
Young Mary Joe says ~ and Father and Mother are away to town and there’s nobody to go for the doctor.
メアリ・ジョーがそう言うのよ。なのにお父さんもお母さんも町へ出かけていて、お医者さんを呼びに行く人が誰も居ないの。

辞書を見ると確かにandにこういう使い方があることが書いてあった。知らなかったら単純に、そして、そしてと訳していて、小説の深みを感じなかったと思う。

頭から汗が出るような1時間半の講義があっという間にすぎてしまった。
松本侑子さんからは、「次回までに予習をしっかりしてきてくださいね」とダメ押しが出る。厳しくも充実感が残る学習会だった。