2021年の日の出

雲の間から顔を出した太陽

 

2021年の初日の出は雲の間から太陽がのぞくという日の出となった。 葛城・金剛山の上には厚い雲がおおいかぶさり、山の端から顔を出す太陽とはならなかった。
さて、2021年はどんな年だろう。厚い雲があっても太陽は必ず顔を出す。
雲外蒼天の言葉どおりの年になってほしいものだ。

西の空には月が沈んでいこうとしている。 月齢は17.4。
満月は2020年12月30日だった。
元日が満月という年はいつあるのだろうか?
大阪市立科学館の「こよみハンドブック」で調べてみると、
2029年1月1日は満月らしい。しかもこの月は30日も満月になるからブルームーンだ。
しかしこのハンドブックにはこんな説明がある。
「よくひと月に満月が2回ある時の2回目の満月の意味で使われていますが、これは誤用とされています。もともとは『季節の中で4回満月がある場合の3回目』をブルームーンとよんでいたようです。実際の色とは関係ありません」
なるほど、新年に新しいことを知った。

月齢を求める

昨年から「月齢を計算する式」というのを調べてきた。
参考になるのが次のホームページだった。

http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0250.htm

http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0200.htm

この中で紹介されている、

2000年以降の式 C=((Y-2009)%19)×11+M+D  

について、私がわかったことをもと説明してみよう。
ちなみに上の式は、西暦Y年、M月、D日の月齢Cを求める、という意味である。
%19は、前の計算で求めた値を19で割って、その余りを使うということ。

この計算式の基準は2004年7月1日(日本時12時の月齢)。
この日の月齢は13.3

月齢は、朔(新月)からの経過日数だから1日後の月齢は、ほとんどの場合は
現在の月齢+1となる。たとえば2004年7月2日なら、13.3+1=14.3
経過日数によっては、途中で朔(新月)がはいる。月齢はあらためてそこからかぞえることになるので、その場合は30の整数倍を引けばよい。
たとえば計算結果が69.4なら、69.4−30=39.4  39.4-30=9.4 というように。

計算は日数さえわかればいいのだが、月を超えると大の月や小の月があって計算が面倒になる。30日、31日、29日、28日とあるので、ここはおよそ 30.5日として考える。
月の朔望周期(朔・新月から朔・新月までの周期)も変化しているので、ここも平均朔望周期の29.53059日を使うことにする。

1ヶ月後を考えてみよう

たとえば100日後の月齢を考える時、100 / 29.53059=3 余り 11.4
となり、余りの11.4が月齢に相当する。(ただし平均朔望周期を使った簡易計算なので、約11と考えたほうが良い。)

そうすると歴月の平均日数30.5日と、平均朔望周期の29.54059日から

  30.5 / 29.53059 = 1 余り0.97となる。

余り0.97が重要で、カレンダーで一月が経過すると、月齢はこの余りの分だけ増えることを意味している。
たとえば、2004年7月1日の月齢が13.3 で、8月1日を考える時、一ヶ月後だから、 13.3 + 0.97 = 14.3  となる。実際の値は14.7だからいい精度だ。

次は1年後を考えてみよう。

1年の日数は、平年が365日、うるう年は366日だから、平均すると365.25日と考えることができる。そうすると1年後の月齢の進み具合は、

 365.25 / 29.53059 = 12 余り 10.88

余り10.88 だから、1年で平均して月齢は10.88だけすすむ
2004年7月1日の月齢が13.3だから、1年後の2005年7月1日の月齢は
   13.3 + 10.88 = 24.18
実際の月齢は24.2 だから概略計算としては正解と言っていいだろう。

Y年M月D日の月齢を考える

2004年7月1日の月齢が13.3だったとき、Y年M月D日の月齢は、

(Y−2004)✕ 10.88 + (M − 7)✕ 0.97 + ( D − 1 )+ 13.3         となる。

・Y – 2004 は、Y年と2004年差を求めている。1年に10.88 月齢は進むので差の年数との掛け算をしている。
・M – 7 は、基準の7月からの月数の変化。一月に 0.97 増加するので月数との積を求めている。
・D – 1 は、7月1日の1日からどれだけ日数が増えたかを計算している。
・13.3 は基準日の2004年7月1日の月齢。この月齢に日数、月数、年数の月齢の変化を加えている。

試しに2007年4月15日の月齢を計算してみよう。

(2007 – 2004)✕ 10.88 + ( 4 – 7 ) ✕ 0.97 + ( 15 – 1 ) + 13.3 = 57.03
 結果が30より大きいので、
  57.03 – 30 = 27.03  

 実際の月齢は、27.0 だから。正解と言っていいだろう。

しかしこれでは電卓がいる。もう少し簡単なやり方はないのか?
と参考にしたホームページに書いてある。私もそう思う。
ありがたいことにより簡単な方法を追求されている。
それは次回に。

 

 

 

 

ブルームーン(2020.10.31)

2020年10月31日午後5時35分の写真。
国立天文台のデータによると大阪の月の出は5時9分。家並みや山の影によって、実際に月の姿を見るのは少し遅れる。
月の出の時間は、前回書いたように月の中心が地平線を通過した瞬間。
この日は画面上の方に火星が輝いているのが映っている。今年は火星が地球に接近する年だ。

この時の月を250ミリの望遠で撮ったもの。
この日は10月の2回めの満月。
一ヶ月に2回満月があるときブルームーンと呼んでいる。
2020年10月31日の次のブルームーンは2023年8月31日だそうだ。

23時6分の月と火星。火星は電柱の右側に光っている星。

この日の南中は23時29分だから、月はかなり高い高度ー天頂近くに上っている。

10月31日はハロウィーン。このハロウィーンが満月であるという日も珍しいそうだ。
前回の満月でハロウィーンだったのは1974年だったというから46年ぶり。そして次回のハロウィーンで満月は、38年後の2058年10月31日だそうだ。

23時05分の満月。250ミリの望遠レンズで撮影した。
月のもようの変化がわかる。

11月1日、朝の5時56分の西の空。満月が輝いている。
この日の月の入りは午前6時14分。

5時57分の月を望遠レンズでとったもの。月の模様が連続的に変化していくことによって、月が自転していることがわかる。

空が白んできだ。月の光もだんだんと周りの空に溶け込んでいくようだ。

方角を東にうつすと、日が昇ってくる。
日の出の時間は6時4分。しかし山の影から顔を出すのはもっと遅くなる。 日の出の時間は太陽の一番上の端が地平線に顔を出した瞬間。

前回にも書いたが、
          太陽は東に 月は西に

満月の月の出から、翌日の月の入り、そしてその日の日の出が一度に撮影できた。
こんな機会は私の中ではめったにないこと。
3年後のブルームーンにもこのような写真が取れることを願う。

 

 

 

皆既月食(2018/1/31)とブルー・ムーン

https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html

2018年1月31日から2月1日、皆既月食が見られた。
大阪はあいにくの曇り空で、欠け始めまでは見ることができたが、皆既月食中は雲に覆われてしまった。

皆既月食がなぜおきるか、それはテレビでもネット上でよくわかる解説がたくさんあった。それらの多くは国立天文台のホームページが原典になっているように思う。
上に写真がその一部。紹介してあるアドレスから是非見てほしいホームページだ。

地球の影に月が入る、そのイメージがよくわかるのが上の写真だと思う。

自宅から見える月の変化を写真に撮ってみた。

東の空。午後7時ぐらいの月。満月だが周りに雲があるので、月食の様子が最後まで見ることができるのか心配だった。

以下は55mmのレンズで撮った写真をトリミングして拡大したもの。
雲が出てきたので、ピントがもうひとつ。でも記録のために撮った。

左は8時31分。右は8時44分。月のウサギの耳は上を向いている。

左は8時57分。右は9時11分。

左は9時24分。右は9時39分。雲がかかってきた。

この後は曇り空になったため、皆既中の月の姿を写真に撮ることはできなかった。

左の写真が23時39分。右の写真は日が変わり2月1日午前0時8分。
雲からもれる月の光で、皆既月食がおわりにちかづいているのがわかる。

赤銅色の満月を写真に撮りたかったができなかった。
でも月食の様子を時間ごとに撮ったのは初めてなので、寒かったが楽しかった。

スーパームーン・ブルームーン・ブラッドムーン

今回の月は普段より大きな月となっている。1月2日も大きな月だった。 平均より大きな月を「スーパームーン」というそうだ。そうするとこの月は「スーパームーン」と言えるだろう。。
また一月に二回あった満月なので、「ブルームーン」でもあった。
さらに赤銅色の赤い月のことを「ブラッド・ムーン」というと、NHKのテレビ放送でいっていた。 とにかく意味のある満月と皆既月食だったのた。

私が「ブルー・ムーン」と言う言葉を知ったのは、NHKで放送された「こちらブルー・ムーン探偵社」という番組から。
30年ほど前の番組だったが、とてもおもしろかった。ブルース・ウィリスがダイハードシリーズで有名になる前の作品。
左の写真はアマゾンのホームページからの引用。
このとき「ブルー・ムーン」という不思議な言葉を知って、意味を調べたことがあった。
まさか一月に二回ある満月のこととは、初めて知った言葉だった。

それからは「ブルー・ムーン」については、時々話題になっているのは知っていたが、あまり気にしたことはなかった。

その言葉と再びであったのが、左の本。
Magic Tree Houseシリーズだった。

翻訳では「ユニコーン奇跡の救出」となっていて、「ブルー・ムーン」と言う言葉はないが、原題は
Blizzard of the Blue Moon.

日本語版の本の内容紹介には、「ジャックとアニーに四つ目の指名が下った。それは1938年のニューヨークに行き、数百年ぶりに目覚める「世界最後のユニコーン」を助け出すこと。厳寒のセントラルパークに着いた二人を待ち受けていたのは、なんと観測史上最悪の猛吹雪だった−」

二人への指令の暗号文は、原文から引用すると、

・・・・(略)・・・・
Four centuries, four decades
From that afternoon,
At the end of November
Before the blue moon,

と謎めいた文が続く。
ここでアニーが
What’ s  the blue moon?    と聞く。それに対してジャックは答える。

It’s when you have two full moons in the same month.
It didn’t happen very often.

full moon の複数形はfull moons となるのか、なるほどねえ。
欧米の小学生の子どもたちは、こんな簡単な英語で「ブルー・ムーン」の意味を知るようになるのか、と感心する。

次の「ブルー・ムーン+皆既月食」は、2037年1月31日だそうだ。
今から19年後、さあ私はその時に赤銅色の皆既月食の写真が撮れるだろうかと、思わずつぶやいてしまった。

*付録

2月3日の朝、6時50分ごろの西の空。大きな月が西に沈もうとしている。 東の空にはまだ日が昇っていない。
与謝蕪村の
「菜の花や 月は東に日は西に」の12時間前(後)の風景はこんなものかもしれない。「月は西に、日は東」という状況。太陽と月が180度離れている時に満月になることがわかる。(太陽の光が月の表面すべてを照らしているから、地球から見れば満月になるといえばいいかもしれない)

ピントが甘いが、月の模様を見てみよう。

西に沈む月の模様は、いわゆるウサギの耳が右下に回転している。
私たちのよく知っている「月のうさぎ」の耳はほぼ上向きのことが多いが、それは中天に月がのぼっている時の月の模様。
上の皆既月食の写真、夜の8時31分の月の模様と比べると、月も回転していることがわかる。