パズルを作る 3

今回のパズルは「キュープ」。

左の写真の「パズルをつくる」の本には作ってみたいものがたくさんのっている。しかし、精巧な道具がないとなかなかつくれないなあ、と思い眺めるだけのことが多かった。
角材を切って、木製の鍵と鍵穴をつくるような感じで、自分の持っている日曜大工用のノコギリややすりでは、こんな精密な寸法を切ったり、けずったりできなあ、でも作ってみたいなあ、そんな本だった。

このキューブというパズルは、蛇のように立方体をつなぎあわせたものを、うまく組み合わせていくと、左のような立方体になる、というもの。
なんとも面白そうなパズル。

立方体だけなら、これまでのように100均で、買ってくることができる。
しかし今回はドリルで穴を開けなくてはいけない。まっすぐに穴を開けることはできそうだが、斜め45度で穴を貫通させるには、卓上ドリルのようなもの、中学校の技術家庭科の実習で使ったような道具が入りそうだ。そこで、
家具職人をめざして準備をしている友人に頼んでみることにした。

なんと素晴らしい。 本と同じものをつくってくれた。真ん中を貫いた立方体が11個。斜め45度に穴を開けたものが16個。計27個の立方体が出来上がった。
本の説明にあるように、ゴム紐でつなぐ。ヘアピンでゴムをはさんで、本の図のように27個の立方体をつないでいくわけだ。

こんな時に、パズルの本「立法バズると思考ゲーム パズルコレクション」を発見した。

その10号にこの「キューブ」が付録としてついていたのだ。

上の写真の11号の本には、このパズルの組み立て方がのっていた。
このパズルの本は隔週に発行されているもので、さまざまなパズルの紹介と、付録が一つついていて面白そうな本だった。
ここでは「スネーク・キューブ」として紹介されていて、左の写真のような実物模型がひとつ付録としてついている。

さっそくこの「スネークキューブ」を買ってきて、「パズルをつくる」の「キューブ』と同じものなのか、違うものなのかを調べてみた。

全く同じものだとわかった。
「パズルをつくる」(1984年10月29日第1刷)の本では、著者の芦ケ原さんは「これは、10年くらい前、フランクフルトの駅近くのおもちゃやで買った。名前もメーカーもわからないパズル。ただのポリ袋にはいってだけのもの」と紹介されている。

わたしが友人に作ってもらった角材でできた「キューブ」は、木の色だけのものだが、着色するとたのしいパズルになりそうだ。

さてこのキューブの組み立て方は、3次元のものなので絵で表すのがむずかしそう。
「立体パズルと思考ゲーム パズルコレクション」第11号には、3ベージにわたる組み立て方が絵で紹介されている。この解法は現在発売中なので、ここでの紹介は遠慮することにして、30年前の本「パズルをつくる」の解法を紹介することにする。

3次元のものだから、解法の絵も、3次元的に書いてあるのがおもしろい。この図で結構早く組み立てることができた。
精密なパズルを自作するにはある程度の技術力がいるなあ、と実感。

さて次はもう少し簡単にできそうなものにしょうか。

 

 

 

パズルをつくる 2

恐怖のバラバラダイス

前回のパズル、ミナグチズ・キューブは、立方体を4個、5個を組み合わせてパーツをつくり、それを組み合わせて大きな立方体を作るというものだった。

今回は小さな立方体を3個組み合わせて、同じパーツを9個つくり、それを組み合わせて前回と同じ大きさの立方体をつくるというもの。
100均で同じ大きさの立方体を手に入れられるということは、大変ありがたい。

用意する部品は下のようなもの。

立方体3個を同じL字形になるように組み合わせてある。 上の写真は、組み立てた後、同じ面になるところに同じ色を塗り、サイコロになるようにシールが貼ってある。
本にある図面は下の通り。

本の解説には、次のように書かれている。

「サイコロのパズルといえば、普通は1✕1✕3のもの9本でできていて、10通り以上が世界中で売られている。3本ずつ普通にかさねたもの、あるいは段ごとに3本を直角方向に変えたものなど、たくさんあるが、茅ヶ崎の鬼才・丸尾学氏は、思いきってL字型に改作した。ずっとむずかしくなっているはずだ。氏はこれ以外にも数作つくっているが、そのうちいちばん気に入ったのがこれだという。」

組み立ての一例が、下の写真。

のこっている面が見やすいように、部品を見る角度を変える。

今見えているのは、赤とピンクの面。
これ以外に、黄色、緑、青、橙の4面がある。
写真では色がぬってあるので、組み立てるのに迷うことは少なくなっているが、これが全て同じ色だったら、手がかりはシールだけになる。そうすると手強い。

出来上がりの6面は次の通り。

サイコロになるように、1の裏は6、2の裏は5、3の裏は4になっている。

今回は、6つの面に色をぬることによって、組み立てが簡単になるように工夫した。
色を塗らずに、シールを面ごとにそろえてみると、少し難しくなる。
色を塗らず、シールを黒丸にしたのが、本にある「恐怖のパラパラダイス」。
私も最初はそれを作ってみたが、本の解答を見ることなしには組み立てられなかった。
その解答が下の図。

こういったことを考える人ってどんな人なんだろうなあ、と思ってしまう。

 

 

 

パズルをつくる 1

この本は1984年に買った本。奥付を見ると、10月29日第1刷発行、となっている。

本棚にずっとあって、機会があればここにあるパズルを作ってみたいなあ、と思いながら、なかなかその余裕やチャンスを見つけるができなかった。

手作りだから道具がいる。ページをめくりながら、どんな道具を用意すればこんなふうに精密に木を切ることができるのだろう?と考えてばかりだった。まあ、それはそれで楽しいものだが。
今回、100均で売っている立方体を使えば、簡単にできそうだ、と思いついて作った。その幾つかを紹介してみたい。

ミナクチズ・キューブ

本の解説で、著者の芦ケ原伸之さんは「東京・東村山市の水口氏の作品。なかなかむずかしい」と書いている。

たしかに作ってみると立方体に組み立てるのは難しかった。
そこで、一面ごとに色を塗り分け、さいころのように1〜6までの印をつけて、組み立てる時の手助けになるようにしてみた。

パーツは下の写真のように、立方体4個から5個を組み合わせて部品を作る。

左がパーツを図面で書いてあるページをコピーしたもの。

作る時は、図面のように立方体を組みあせて、A〜Eの6つの部品を作る。
組み立てて大きな立方体して、6つの面に色をつけ、サイコロの形になるようにシールをはった。

試作品は、組み立ててから水性のペイントで色を付けてみた。むらのないようにと2,3回色を重ねていくと、張り付いてしまって、六つの部品に分離することができなくなってしまった。無理をするとへこみや傷ができるので、あとからペイントで色をつけるをやめ、色紙をはりつける方法にした。

色紙を貼り付け、シールを張った状態で、組み立てていく状態を写真にすると、

上の写真左がスタート。一番下の面にAとEがならんでいる。そこにBを右の写真のように置く。

3個めの部品はFで、上の左の写真のように置く。大きな立方体の中心がまだ開いている状態。そこへCの部品を置く。Cは5個の立方体を組み合わせたもので、上の写真なら、ピンクの面の4つ分をしめる。

最後に4個の立方体を組み合わせた部品Dを、真ん中の穴がふさがるように場所を考えてセットする。
これで組み立てはできあがり。

組み立てた後、どの色がどの面になっているか印をつけておく。
分解して、つけておいた印に従って色紙を貼り付ける。

もう一度組み立ててから、さいころになるように適当なシールをはって完成。
私の場合は、最後に透明ニスをぬって、木部の生地を保護するようにした。

色分けとサイコロシールを貼ることによって、組み立てるのはできるようになったが、よくこんな組み合わせのパーツを考えつくものだなあと改めて思う。

上は本の解説にある解法。

図面にあるように、各パーツを並べていく。この図面と私の写真で、組み立て方はより分かるようになったと思うが、どうだろう。
本には解法として3つ紹介しているが、私のブログでは画面構成上二つのみの紹介となっている。あとの一つはチャレンジしてみてはどうでしょう。
色を塗ったりシールをはっているので、水口さんの解法はわかるようになったが、後の二つはかえって混乱するのでは?