太陽系モビール

書店で左のような本を見つけた。
「見て知って作って楽しむ!
宇宙・天体ペーパークラフト」
作/グループ・コロンブス あかね書房
表紙には「月球儀」「はやぶさ2」「プラネタリウム」
「星座早見盤」「太陽系モビール」の写真があり、これらを作ることができるという。これは面白そうなので買うことにした。
まずは「太陽系モビール」を作ってみよう。
材料はとじ込みの厚紙。切り抜けるように切り込みが入れられている。

思ったより丁寧に作られたパーツで、太陽と8つの惑星の部品を切り抜くことができた。
色も塗られていて、水星はこんな色をしているのだろうか? 明けの明星と言われている金星はこんな色?と思いながら切り抜く。
木星や土星はなるほどこんな色だなあと思うが、天王星や海王星、水星や金星は実際どんな色をしているのだろう。観測機が何機も飛んでいって写真を撮っているが、肉眼ではどんな色に見えるのだろうと思う。

指示通りに作ったのがこれ。 球体にするのは難しい。
惑星の大きさはそれなりに大小の差がついているのだが、本当にこの比でいいのか?のところもある。しかし土星には輪もついているので、これが土星だとはすぐに分かる。太陽はもっと大きいのだが、ー地球の直径の109倍といわれているのだが、実際に109倍のモデルを作るのは無理なことだから、そこは我慢しなくてはならない。

たけひごが手に入ったので、それでモビールを作る。
糸とたけひごを固定するのは、本にあるように紙粘土を100均で買ってきて固定した。紙粘土はすぐに固まらないので、微調整する時間が取れて制作しやすかった。

本には「はやぶさ2」「月球儀」の工作もついているので作成して取り付けてみた。

土星の上に取り付けられているのが「月球儀」。
これは惑星の作り方と違って、多角形を利用してつくっている。そのためたいへん角ばっている。
「はやぶさ2」も単体で飾っておくより、太陽系もビールの中にある方が存在感があっていい。

実際の惑星の直径の比(地球を1とすると)

水星・・・0.38
金星・・・0.95
地球・・・1
火星・・・0.53
木星・・・11.21
土星・・・9.45
天王星・・4.01
海王星・・3,88

(ウィキペディアより)

リアルな比で、惑星モデルを作るのはちょっとむつかしそう。
しかしこうして表を見てみると、火星は案外小さいのだなあ、天王星と海王星はこんなにおおきいのか、と新発見するとができたのは、太陽系もビールをつくったからだろう。いい勉強になった。

 

 

 

 

 

 

はやぶさ2 リュウグウに着陸

「宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が午前7時29分、地球から3.4億キロ離れた小惑星「リュウグウ」への着陸に成功したと発表した。・・・(略)・・・・
JAXAによると、はやぶさ2は21日午後1時15分、高度20キロから降下を始めた。高度約500メートルに達した22日午前6時14分、着陸を最終判断した後、自動で降下。午前7時29分、リュウグウに着陸したという。・・・」
(朝日新聞夕刊より)
上の写真も朝日新聞夕刊より引用。
リュウグウの表面に「はやぶさ2」自身の影が写っているところを写真に取るなんて、とてもニクイ演出。初代「はやぶさ」もそうだったが、自分自身の写真を取ることができないから、自分の影で存在を知らせるというのが、とても感動的だった。

上の写真は、JAXAとNHKによる「ハヤブサ2タッチダウン運用中」と題して、ネットに同時公開されていたもの。

画面に出ている時間は、「はやぶさ2」自身の時間で、私が見ている時間はこの時間より約30分後の時間(信号が届くまでの時間と画像処理の時間という説明があった)、私は7時台の時間でパソコンの画面を見ている。
これより約1時間後に「はやぶさ2」はリュウグウに着陸した。
ハヤブサ2の時計では7時29分だが、地球に電波が届くまでの時間がかかる。
日本時間午前8時少し前に、テレビのテロップで「着陸した模様」とながれた。

新聞によると「はやぶさ2」と地球の距離は3.4億km
地球と太陽の距離が1.5億kmだからその倍以上はなれている。
つまり、「はやぶさ2」とリュウグウは、地球から見ると太陽をはさんで正反対方向にあるのだろう。

3.4億km / 30万km(1秒間に電波の進む距離)= 1167秒
1167 / 60  =  19.5分
約20分かかることがわかった。

なんと遠いところにいるんだ。20分のタイムラグが有る中での遠隔操縦の素晴らしさは「はやぶさ」とおなじ。
さらに「はやぶさ2」は高度500mからは自動操縦に任されている。
上の写真は自動制御されて落下しているところを画面にしている。

ターゲットマーカーを目標にしているが、その上に着地するのではない、

上の写真のTMと記されいるのがターゲットマーカーの位置。紫の円が着陸の場所。
そして左下にあるのが縮尺をあわした「はやぶさ2」の大きさ。紫の円の中に着陸させたのだからすごい。「はやぶさ2」はターゲットマーカーを横目で見ながら自分の位置を修正した、とJAXAのホームページに書いてあった。

スタッフの皆さんの喜びの笑顔。(JAXAのツイッターよりの引用)
本当にご苦労さまでした。でも「はやぶさ2」のミッションはまだまだ続く。
今日のようなタッチダウンをあと2〜3回の予定。
そしてクレーターを作って岩石を採取するミッションがある。
残されているローバーの投下も予定されている。
そして地球への帰還が始まるのが今年の11月から12月にかけて。
それから約1年の時間をかけて宇宙空間を飛び続け、
地球に戻ってくるのが2020年末。

まだまだ続く困難の道。
でも私も、多くの人も、「はやぶさ2」が元気な姿で戻ってくることを信じている。

 

 

 

はやぶさ2 リュウグウに到着

朝日新聞6月27日(水)の夕刊の一面。
トップに「はやぶさ2 リュウグウ着」の見出し。

6月27日午前9時35分、はやぶさ2がリュウグウ上空20キロの軌道で並走していることが確認されたそうだ。
これから約1年半の観測(その中には3回の着陸と試料採取がふくまれる)をし、2019年の11月から12月のあいだに地球に向けてリュウグウを出発。
約1年の飛行の後、2020年11月から12月に戻ってくるという。

上の写真は、2010年7月末に相模原のJAXAに行ったときに私が撮った「はやぶさ」の写真。もちろん原寸大の模型だが、これぐらいの大きさだった。
はやぶさ2はほぼ同じくらいの大きさ。

上の写真は2014年11月29日に大阪市の科学館に行ったときに撮ってもの。ちょうど「はやぶさ2」の企画展が行われていて、実物大の「はやぶさ2」の模型が設置されていた。

この写真は相模原のJAXAにある「はやぶさ2」の実物大モデル。
「はやぶさ2」がサンプル・リターンして地球に戻ってきたときには、この模型が大人気になるに違いない。

上の相模原の「はやぶさ2」の写真は、左の冊子から引用した。

表紙は2018年1月18日に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた「イプシロンロケット3号」の発射の瞬間の写真。
イプシロンロケットも,日本産のロケットとして活躍が期待されている固体ロケット。

この冊子には「はやぶさ2」のミッションマネージャーの吉川真(よしかわ まこと)さんが文章を寄せている。
今後の「はやぶさ2」のミッションのスケジュールが書かれていたのでここに引用させていただく。

6月21日〜7月5日までに「小惑星到着 高度20Km」となっているが、ここまでのミッションが終了した。
新聞やテレビ報道でも言っていたが、ここからが本番。
2年後に地球に帰ってくるまでの活躍に目がはなせない。

「はやぶさ2」についての詳しい情報は下記のJAXAのホームページに有るので参照されたい。

http://www.jaxa.jp/projects/sat/hayabusa2/pdf/sat33_fs_20.pdf