カナダ・赤毛のアンツアー 40

ベーキングパウダービスケット

今回も引き続いてモンゴメリさんのレシピによるスイーツ。
それは「ベーキングパウダービスケット」。
ベーキングパウダーだけなので簡単そう。
モンゴメリさんのレシピは次の通り。

12個分
万能小麦粉(計る前にふるう)・・・2カップ
ベーキングパウダー・・・小さじ4
塩・・・小さじ1
ショートニング・・・大さじ2
バター・・・大さじ2
牛乳・・・3/4カップ 

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レシピどおりに計る前に小麦粉をふるっておく。
ここにある万能小麦粉(all purpose flour)とは、
「カナダでは、タンパク質含有量の高いhard wheat(硬質小麦粉)100%から作られていますが、「カラー版世界食材事典(柴田書店)には、hard wheat とsoft wheat(タンパク質含有量の低い軟質小麦粉)の異なる種類の粉を混ぜて作る、とあります。中力粉と考えてよいようで、「英和料理用語小辞典」(トレヴィル)には日本の強力粉と薄力粉を半々に合わせた粉、とあります。パンからペストリーまで幅広く使えるので、“万能“とついていますが、前書には、しかしながらパンには硬質小麦粉、ペストリー(パイやタルト等)とケーキには軟質小麦粉を用いるほうが結果は良い、とありますし、カナダのall purpose flourは硬質小麦粉100%で作られているということもあり、パンには日本の強力粉(またはパン専用粉)をつくうほうがようでしょう。」と書いてある。
ということで、私はフランスパン用粉があったのでそれを使うことにした。

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ベーキングパウダー、塩を混ぜてからふるう。

バターがなかったのでマーガリンで代用し、ショートニングを加えて混ぜる。

 

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 レシピ本には、フォークを使って混ぜる、と書いてある。やってみてもなんとなく上手く行かない感じ。 以前やったように、ここはフードプロセッサーの出番だと思った。
ポイントは、混ぜすぎないこと。二三回スイッチを押して、撹拌する。

 

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冷たい牛乳をここにくわえる。
ここも混ぜすぎないように。 混ぜすぎるとサクサク感がなくなるらしい。

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粉を振った台の上で、厚さ2.5cmぐらいに伸ばす。

レシピには直径3cmの大きさに抜く、とあったので、それくらいのコップを探しだしてそれで写真のようにくり抜いていった。
クッキングシートの上に並べる。

 

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230度に予熱したオーブンで12分〜15分焼きあげる。 この時、温度は230度位の高い温度のほうが、仕上がりは良いそうだ。

IMG_3223 さあできあがり。思ったより短時間で出来た。
モンゴメリさんの本には、「オーブンからあつあつのまま出すのが一番です。朝食から夕食まで、どの食事にも合うビスケットです。」とある。 まさしくそのとおり、ひとくち食べると、なんとなく懐かしい味が口の中にひろがる。昔風のビスケットの味だった。

この「赤毛のアンレシピノート」には、モンゴメリさんの日記からの文章がのせられている。
そこには、祖父母のチーズ作りの様子や祖母との調理の楽しさがつたわってくる筆致で書かれていた。モンゴメリさんと祖母の関係は「厳しすぎる祖母」という印象をこれまでもっていたが、食事作りやお菓子作りを教えてもらうことが楽しかったように私には思えた。

この本に、モンゴメリさんのこんな文章がのっていた。
「もし私が作家という憐れな職業でなかったら、
       すばらしい料理人になっていただろう。」

 

 

カナダ・赤毛のアンツアー 39

モンゴメリさんのレシピによるアップルパイ

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この本は、「赤毛のアン」の作者モンゴメリさんの作ったレシピの本を日本語に翻訳したもの。

「赤毛のアン」に出てくる料理を現代風に作りなおしたもののレシピをもとにした本が多いが、これはモンゴメリさんが書きためていたレシピそのものが紹介されている。

100年以上前のカナダの人たちはどんなものをたべていたのだろうか。
当時のレシピを再現すれば、アンの食べていた料理も想像し、食することができる。
そう考えて、アップルパイに挑戦した。

 

この本にも注意書きがあるが、カナダでは1カップは250mlで、日本の200mlとは違うこと。また、分量のほとんどがグラムではなくてカップであらわされているところが現代の日本と違う。

本に紹介されているレシピは以下のとおり。
*アップルパイ
   皮をむき薄切りにしたりんご・・・41/2~5カップ
   砂糖・・・2/3~3/4カップ(リンゴの酸っぱさに応じる)
   市販のインスタントでん粉・・・小さじ1
   (大さじ1の小麦粉でも代用できる)
   シナモン・・・小さじ1/2
   ナツメグ・・・ひとつまみ
   塩・・・ひとつまみ

*モードの(ルーシー・モード・モンゴメリのモードのこと)パイ皮  
  ベストリー小麦粉(ふるう前に計る)・・・2カップ
  塩・・・小さじ1/4
  ベーキングパウダー・・・小さじ1/4
  ラードまたはクリスコまたはベーコンの脂または豚肉の脂・・・1カップ

まずパイ皮をつくる。
ペストリー小麦粉というのは、本によると「ケーキ小麦粉ほどではないが細かくひかれペストリー、ビスケット、ケーキその他のものに使われる。・・・ケーキ用小麦粉か、ペストリー小麦粉には、お菓子用小麦粉か薄力粉を最低1回以上はふるってダマを取り除いてから使用します」とあるので薄力粉を使うことにした。
モンゴメリさんの時代では、ラードやベーコンの脂を豪快につかっていたようだ。
ここでは健康のことを考えて、ショートニングを使った。

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モンゴメリさんのレシピでは、ホークを使って粉類と油脂を混ぜているが、ここでは現代風にフードプロセッサーを使った。

冷やして硬くし小さく切ったショートニング、塩、ベーキングパウダーを混ぜてフードプロセッサーで断続的にスイッチを入れて混ぜる。 

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冷やしたボールに取り出す。氷で冷やした水100mlを少しづつ混ぜていき、ホークでかき混ぜていく。 

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まとめて半分に分け、ラップに包んで冷蔵庫で寝かせておく。 
その間にりんごの調理をする。

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りんごは2個用意した。16等分ぐらいに切り、薄い食塩水につけて水をきる。 鍋にりんごを入れて、砂糖、シナモン、レモンの絞り汁(1/2)をいれてフタをして中火で熱する。砂糖が溶けてきたらフタをとって、鍋を揺すりながら煮詰めていく。 

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打ち粉をした台の上に休ませた生地を伸ばし、ナイフなどで6等分する。

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分けた生地のまわりに、卵の黄身と水を合わせたものをぬる。

りんごの甘煮を真ん中にのせる。 三角に折って縁を押さえて閉じる。 残りの生地も同じようにする。

オーブンを180度に予熱する。

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卵の黄身を混ぜたものを成形した生地の上にぬる。 オーブンに入れて熱する。

加熱時間は40分ほどに設定し、出来上がりの状態を見て時間の加減をした。 IMG_3079

 

もう少し溶き卵をぬったほうが良かったかな。 味はなんとも素朴な味。 派手な味付けもなく、美味しい紅茶やコーヒーでゆっくりと楽しみたい味だった。

りんごは紅玉のような酸っぱいもののほうが、アンの時代のアップルパイに近いのかもしれない。

 

 

カナダ・赤毛のアンツアー 38

ポテトスープ

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前回に紹介した「赤毛のアンのお料理BOOK」の中から、じゃがいもを使ったポテトスープを作ってみた。「おじゃがのクリーム煮」と同系統のお料理だが、これもおいしかった。

材料は(4〜5人分)
じゃがいも・・・大3個
玉ねぎ・・・1個
セロリ・・・1本
ベーコン・・・2〜3枚
牛乳・・・700〜800ml
バターまたは生クリーム・・・適量
塩・こしょう・・・各適量
パセリのみじん切り・・・少量
クルトン・・・少量

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じゃがいも、玉ねぎ、セロリは小さい角切り、ベーコンは小さく切る。 ジャガイモを玉ねぎとともに、塩水でゆでる。

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ジャガイモが柔らかくなったら、半分の量は裏ごしをして牛乳と合わせる。

残った半分のジャガイモは、浮き実にする。

レシピには「ベーコンやセロリを入れて煮てから、最後に全部をミキサーにかけてもいいです」という方法も紹介されていた。

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ベーコンを炒め、セロリを加えて柔らかくなるまで炒める。

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牛乳、裏ごししたジャガイモを加える。さらに残っていた(裏ごししていない)ジャガイモも加えて煮る。 塩・コショウをして沸騰させ、バター(または生クリーム)を加える。

出す直前にパセリとクルトン(自家製のパンの耳をつかった)を散らす。

 

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なんとも健康的なポテトスーブ。
レシピには、「牛乳の量を減らし、代わりにジャガイモのゆで汁を加える方法も」紹介されていた。
また、「マシュウもじゃがいもを作っていましたね。この島ではジャガイモが毎日の食事に欠かせない存在です。古いレシピのポテトスープは、スープストックを使わずにベーコンで味を出したようです。」と書かれていた。
昔風の調理方法で、アンの時代のポテトスープを楽しむのも一興だ。

 

 

カナダ・赤毛のアンツアー 37

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9月28日、名古屋の中日文化センターにて、松本侑子さんの「英語で楽しむ赤毛のアン」の3回目の講座が開かれた。 前回は台風の上陸した日だったので、参加者も少なかったが、今回は最終日ということでたくさん集まった。

今日の勉強は、「ニンジン事件」ー アンがギルバートの頭に石版をぶつけるところ、と「ダイアナが酔っ払ってしまったお茶会」の場面。

過去完了形や関係代名詞の非制限用法などの文法事項やリエゾンなどの発音の勉強もあり90分の時間目いっぱいの講座だった。

3回の講座の終了後は松本侑子さんを囲んでのお茶会。
プリンスエドワード島でのツアーで一緒だった人や、この秋のツアーに参加予定の人などとお話もできて楽しい会だった。

今回紹介するのは、松本侑子さんの一番新しい本。
「赤毛のアンの幸せになる言葉〜人生が輝く生き方〜」(主婦と生活社)。
B5版の、かばんに入れて楽に持ち歩ける大きさ。

「赤毛のアン」には、はっと胸を突くような言葉がたくさんある。そして何事にもポジティブなアンの生き方に励まされることも多い。
そんな中から60の言葉(原文の紹介も)と、松本侑子さんのその言葉にまつわるエッセイが見開きになっていて、大変読みやすくて心に残る本。私は本当に一日で読んでしまった。 

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私は「赤毛のアン」そのものもそうだが、この「赤毛のアンの幸せになる言葉」は、若い人たちにすすめたい。新しいことを始めた人、新しい世界に入り戸惑っている人、次へのステップを考えている人、そんな人達に励ましのメッセージがたっぷりおさめられている。
「よし、がんばってみようか」と読んで思える本だ。

もう少し「赤毛のアン」を英語で読んでみたいなあ、と思っていたら、同じことを願う人がたくさんいたのだろう。中日文化センターの来春の講座にこの「英語で楽しむ赤毛のアン」の続きが計画されていることがわかった。

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名古屋までは遠いけれど、勉強のためにお金をつかうことも必要。身銭を切った学習が自分のものになると先輩から教えられたことがある。
知的な空間で英語の勉強は、大変魅力的。早速申し込みをすることにした。
それまでに、テキストの「英語で楽しむ赤毛のアン」を読んでおきたい、と今は思う。

 

 

 

カナダ・赤毛のアンツアー 36

アンのつくったジャガイモ料理 コールドポテト

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図書館にもう一冊アンの
お料理ブックがあった。

この本に載っているジャガイモ料理は、

・コールドポテト
・スキャロップドポテト
・ポテトスープ

の三種類。

今回は、コールドポテトに挑戦してみよう。
昔風のポテトサラダのようだ。

まずジャガイモをゆでる。
量は一人1個として4個用意した。

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今回は圧力鍋を使うことにした。この圧力鍋はラゴスティーナというイタリア製。
もう30年以上使っている。最近はIH用のラゴスティーナ製もあるようだが、これはそうではない。ガスや電熱器で加熱する昔風のタイプ。
じゃがいもを茹でる時間は使う圧力鍋のタイプによって違う。
ラゴスティーナは圧力が低めのため、他の圧力鍋より時間がかかる。

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皮付きでゆでたジャガイモは、フキンで軽くひねると直ぐに皮が向けてしまう。 アーモンドの薄切り、玉ねぎのみじん切りを用意する。
アーモンドはかるくローストしておく。

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みじん切りの玉ねぎとローストしたアーモンドをさくっとまぜておき、薄くスライスしたジャガイモに混ぜ合わせる。 好みのドレッシングであえる。 私は家にあった和風ドレッシングとマヨネーズて味付けをした。

本には、「昔風のボイルドドレッシングやホームメイドマヨネーズがよく合います」と書いている。 

IMG_1758 ガラスの器にいれてみた。レシピには「パセリのみじん切りを彩り良く散らし、好みで薄く切ったピーツやアンチョビをそえます」とある。パセリがなかったので、ベランダ栽培の小ネギを散らした。

アンチョビは興味があったのでスーパーで購入。

 

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仕上げを妻に頼んだ。 ハムが入り、レタスが敷かれ、ミニトマトがのせられた。

なるほど、これは今風のポテトサラダになりましたね。
アンチョビの塩辛さがポテトの素朴な味にメリハリをつけた感じ。
この前に紹介した「マーボーカレー」の取り合わせにぴったりだった。