ニュートンのゆりかご

これは「ニュートンのゆりかご」といわれているもの。

図書館で借りてきた「家でできる! わくわくエンジニアリング」という本にこの工作が紹介されていた。
デパートや大きな書店で金属球がカチカチと音を立てて動いているおもちゃを見ることがある。なんとなく精密な機械を連想させ、ちょっと高そうなものという印象をずーっともっていた。それがビー玉でできるなんて想像もしたことがなかった。
材料は100均で手に入るものばかり。
枠組みを作っている木は、マドラーとして売っていたもの。
ビー玉にストローを切ったものを接着剤で止めるというアイデアは秀逸だ。
糸の調節が微妙だが、10回近くはビー玉が行ったり来たりした。

ビー玉の数を増やしてみよう。
7個のビー玉を吊るして長さを調節していると、一個のビー玉が落ちてしまった。つけていたストローの接着が不十分だったようだ。上の写真はあらためてビー玉にストローを付けているところ。
糸の長さを調節し、ガムテープで固定する。

100均で材料となるボードなどを探していると、大きなビー玉があった。 これでつくってみると、写真のようにちょっと迫力がある。
上の2つはネットで「ニュートンのゆりかご 作り方」で検索していたときに見たYou Tube「佐賀県立宇宙科学館ゆめぎんが」を参考にしてつくったもの。
材料や作り方が丁寧に説明されていた。
これ以外にも、たくさんの作り方がYou Tubeでみつけることができる。

ビー玉を1個動かすとき、2個動かしたとき、どんな動き方をするだろう。 7個を吊り下げた「ニュートンのゆりかご」では、3個ではどうなるか? 4個では?などと実験することができた。

ただ数が多くなると、糸の調節が大変。
しかしストローを使っているので、糸がストローの中で自由に動かせる。左の写真のように前後の位置合わせは割と簡単にできた。

私は製品の「ニュートンのゆりかご」にあこがれていたが、自作できるとは考えもしなかった。きっと精密な球と枠組みがないと正確に動かないのだろうと思っていたが、ビー玉とストローで満足?のいくものができて楽しかった。

この「ニュートンのゆりかご」は、物理の時間に習った「運動量保存の法則」「エネルギー保存の法則」「位置エネルギーと運動エネルギー」の勉強に使えるもの。
「ニュートンのゆりかご」として知られているので、ニュートンが考えたもの、あるいはニュートンがつくっていなかってもなにか関係するものか?と思ってしまうが、ニュートンとは全く関係ない。
製品を作った人が「ニュートンのゆりかご」と名付けたことが出発点らしい。

自分で作りながら、「運動量保存の法則」「エネルギー保存の法則」を手がるに体験できるすぐれもの(100均で材料がそろうのもうれしい)だと思った。