シャーロック・ホームズ16

A case of Identity  part Two 2

  Mr.Windibank jumped up from the chair and put on his hat.
  “I don’t have time for this!
  Let me know when you find the man.”
  Holmes walked to the door and locked it.

*ホームズは話をする前に、部屋の鍵をかけに行く。ドアに鍵をかける?どうして?

  “Mr. Windibank, I have found him.
  I am surprised you think I can’t solve such an easy case.”
  Mr. Windibnak fell back down into the chair.
  Holmes spoke to him.
  “I will tell you what happened.
Tell me if I am wrong.
A man married a woman15 years older than him for money. Then, he wanted the daughter’s 100 pounds a year, too.
If the daughter married, they would lose the money.
So, the couple made a plan.

*Mary の実の母親と相談してこの計画を立てたのだからおどろく。
 この親子関係は何なんだ? 
 娘が結婚するまでの、娘の資産をあてにしているなんて。
*ホームズは前日にAngel が働いていたという会社に、新聞に乗ったAngle の人相書きから「口ひげ、メガネ、声」などの変装と思われるものを省いた人相書きを送っている。そこからの返事は、それに該当する人物はWindibank だった。

  The man put on a fake mustache and glasses and called himself, Mr.Hosmer Angel.
You wanted the daughter to fall in love with him so she wouldn’t marry anyone else.”
  Mr.Windibank said quietly,
  “We didn’t think she would love him so much.”
  “But she did. So, you were successful.
The money is still yours.
You had to make Mr.Angel disappear.

So, on the day of the wedding, you got into a cab and got out from the other side.

*cab; タクシー、辻馬車

This is a really old trick.
You didn’t break the law, so the police can’t put you in jail. But look, there is a whip…”
*jail; 刑務所
 whip; ムチ

*少し説明を加えるために講談社「青い鳥文庫 消えた花むこ」から引用すると、

「たしかに法律はきみを罰することはできない」
 ホームズは鍵を外してドアを大きく開けながら言った。(注 ホームズはドアの鍵を開けている)
「だが、きみほど罰を受けるべき人間もいないのだ。あの娘に兄弟か男の友人がいたら、必ず君の肩をムチで打ちすえるにちがいない。必ずだ!」・・・略・・・
「これは依頼人から頼まれた仕事のうちではないが、ここに狩猟用のムチがある。これから、ぼくが・・・。」

  Mr. Windibank quickly ran out the door and into the street.
  
“What a bad man!” said Holmes and sat back down in his chair.

Enjoy Simple English はここで終わっているが原作では続きがある。
ワトソンの「Mary はどうなるのだろうか」という質問に次のように答えて終わる。

“If I tell her she will not believe me. You may remember the old Persian saying, ‘There is danger for him who taketh the tiger cub, and danger also for whoso snatches a delusion from a woman.’ There is as much sense in Hafiz as in Horace, and as much knowledge of the world.”

*snach; ひったくる
 delusion; 妄想、思い違い

 講談社青い鳥文庫の「名探偵ホームズ 消えた花むこ」では次のように訳されている。
「説明したところで、信じてもらえないだろう。ペルシアの古い諺にあるじゃないか。『虎の子を取ろうとするものに危険あり。また、女の抱く幻想を奪おうとするものにも危険あり』ってね。」

翻訳で省かれている最後の部分は「Halfiz はHorace と同じくらいの良いセンスがあるね。そして世間の知識もね」という感じだと思う。
Hafiz は14世紀のイランの詩人。通称ハーフィズ。
Horace は古代ローマ時代の南イタリアの詩人。ホラティウスと呼ばれている。

*Mary は自分をだました母と継父とこれからどんな生活をおくるのだろうか。
 ホームズにそこをなんとか解決してほしかったと、私には心残りの作品だった。

*NHKBSで放送されていた「シャーロック・ホームズ」が最終回を迎えた。
 40回で終了だった。ホームズの物語は60作品と言われているので、すべてがテレビ放送になったのではないだろう。なかには2話を一つにしたものもあったし、原作とかなり内容が違っているのもあった。でも楽しく見ることができる番組だった。