日本に向けて出発・アイリッシュウイスキー
8時20分にロビー集合・出発。
11時20分、エールフランス航空でパリに向かってダブリンを出発。
2時間25分の旅。パリには14時45分に到着。
パリで日本行きの便を待つ。出発は17時40分の予定。
出発までの時間利用して、免税店で自分へのお土産物を買うことにした。
私は「愛蘭土紀行1」(司馬遼太郎)にある「ウイスキーのEを飲む」という章があるのを思い出した。そうだ、アイリッシュウイスキーを買おう。
この「ウイスキーのEを飲む」という章はとてもおもしろくて、そもそもウイスキーの発祥はアイルランド説が有力というのが記憶に残っていた。
whisky の綴りの方が一般的であるが、商品名としてイギリスではスコットランド産が whisky アイルランド産が whiskey アメリカでは輸入品が whisky 国産品が whiskey と綴り分けられることがある。
この綴りに関するかぎり、アイルランド文化は英国英語に影響せず、むしろアメリカ英語のほうに、たった一語ながら ー 人を酔わせるほどの強烈さで ー 影響を与えたといえる。
Eのあるウィスキーは、味というか、舌ひびきが濃いようにおもわれたが、同行者はみなこの味のとりこになった。(P264〜265)」
家に帰って、以前買ったホワイトホースと見比べてみると、写真のように
WHITE HORSE BLENDED SCOCH WHISKY と書いてあった。
空港で買ったアイリッシュウイスキーは、
BLACK BUSH IRISH WHISKEY とEのあるウイスキーだった。
飲んでみると、確かにとりこになりそうな味だった。これからウイスキーを買うときは、Eのあるウイスキーにしようと思った。
12時間余りの飛行時間。機内食が2回出た。羽田についたのが翌日のお昼。12時45分ごろ。
旅の間、お世話になったケイライン・トラベルの旗。
誰が作ったのかを聞くのを忘れていたが、手作りの刺繍のきれいな旗だ。
ナルニア国物語をベースにして、アイルランドの文化と歴史を学ぶ旅だった。
日本との関係の深い、「ガリバー旅行記」を書いたスイフト ー 本屋さんでの体験が、アイルランドの人情に触れた時だった ー や、ラフカディオ・ハーンの育った家を見ることができたし、オスカー・ワイルドのカラーの像にタッチしたのも楽しかった。アイリッシュウイスキーの美味しさを知ることもできて、大変有益だった。
写真はアイルランドのポスト。 左は北アイルランド、つまりイギリス領の郵便ポスト。 右はアイルランド共和国の郵便ポスト。 独立とともにイギリスの赤はすべて(たとえば2階建てバスも)緑に塗り替えられたという歴史があるそうだ。
イギリスのEU分離問題がアイルランド島にどのような影響を及ぼすのだろう。
旅は終わったが、アイルランドへの関心はまだまだ続きそうだ。