ベランダで藍を育てる 2018 ②

さあ水洗いしておいたTシャツを染めよう。

バケツに入った染液にTシャツを畳んで入れて、空気に触れないように液中で混ぜる。
5分くらい静かにつけておく。

取り出すと、写真のように緑色をしている。 このとき手袋は必ずしなければならない。そうしないと手が染まってくる。とくに染まった爪は、生え変わるまで染まったままになるので注意が必要だ。

短時間に、ほんの数秒のうちに、緑から青色に変化していく。
空気中でふりまわすと、色の変化も早い。

この作業を3〜4回ほど繰り返す。 色は少しずつ濃くなってくる。

水洗いをして乾かす。 水を含んでいる時は、写真のように濃い藍色だが、乾いてくるとその色は淡くなってくる。 

昨年に藍の種をもらった展示会に、私の染めたTシャツ3枚持っていって、展示してもらった。上の写真の左下の3枚のTシャツがそれ。
乾燥すると藍色が薄くなり、染物屋さんで見るような濃い藍色には染まらなかった。
ガレージで染める方法では、これぐらいなのかもしれない。
刈り取った藍は、また大きくなり、種が実った。
来年もこの種をまいて、藍染に挑戦してみようと思う。

 

 

 

ベランダで藍を育てる 2018 ①

2018年5月5日、今年もベランダのプランターに藍の種をまいた。 上の写真はそれから約1週間後。目が一面に出てきている。
今年の藍の種はこれまでのものとは違う。
ある作品展で藍染の展示があった。その時、藍の種が箱に入って展示?されていた。
欲しい人はどうぞ、という紹介文があったので、ありがたくいただいてきた。
その種だ。少し品種が違うのかもしれない。そんな期待もあり植えてみた。

左上の写真は6月はじめに植え替えをしたところ。株の間をこれまでよりも広い間隔で植えるようにした。 右上の写真は8月はじめ。すっかり葉が大きくなってきている。そろそろ1回めの刈り込みの時期だ。

8月1日に第1回目の刈り込みをした。
バッサリとカットして太陽光で乾燥させる。

 

藍を育てて、自分で藍染めをする作業ができるのは、次の本を参考にした。
「そだててあそぼう18
アイの絵本」農文協の本。

使う薬品はハイドロサルファイトナトリウムと炭酸ナトリウム。
炭酸ナトリウムは重曹を使った。
乾燥葉100グラムに対して
炭酸ナトリウム・・・15グラムを3回分(計45グラム)
ハイドロサルファイトナトリウム・・・15グラムを3回分(計45グラム)

実際の量はとれた乾燥葉によって比例計算して、薬品の量が決まる。

乾燥葉100グラムに対して2リットルの水を注ぎ、およそ10分から15分煮る。
煮汁を布(私は使い古したタオルを3枚ほど重ねて使用)でこして、煮汁はすてる。
本には「下水にすてる」と書かれているが、私は植木のまわりにまいた。

こした葉に、もう一度水1.5リットル(乾燥葉100グラムあたり)で煮て、
そこへ炭酸ナトリウム15グラム、ハイドロサルファイト15グラムを入れて、10分から15分煮る。
においがとても強いので、換気に注意するようにと本には書かれている。
薬品が飛び散らないように注意して作業をすすめた。

液の表面がこい青色になったら煮汁をこし、バケツにうつす。
バケツにうつした液は、表面はこい青色だが、中は黄色だ。
こした葉に水、炭酸ナトリウム、ハイドロサルファイトをいれて煮たあとにその煮汁をこす、という作業をさらに2回くりかえし、藍の葉から染料を引き出す。

染めるTシャツを準備する。 綿100%のものを買ってきた。同じ綿100バーセントと表示されているが、生産国とメーカーによって色が違うのがおもしろい。
染める前に水洗いをしておく。
これで準備完了。