分数ものさし
ネットで「分数ものさし」という記事を見つけた。
なんでも小学生の子が夏休みの宿題として考えたものが製品化されたいうので、興味がわいた。
さっそく書店を幾つか回って発見した。練習のドリルとものさしがついたものがあったので買うことにした。
それが左の写真。
ドリルの上においてあるのが、その「分数ものさし」。15cmのプラスティクのものさしに、分数表示のめもりが書かれている。
この本の裏表紙に分数ものさしの使い方がわかるような説明図がある。それが上の写真。
実際に自分でこの分数ものさしを使ってみた。
ドリルの数字を少し変えて、その計算方法を説明してみよう。
1.足し算
まずは足し算。1/6+2/3 の計算の仕方の説明。
1/6の線を引いて、ものさしを動かし、そこから上の写真のようにものさしをうが指し、ものさしの2/3 の部分を探して線を引く。
ものさしを当ててみると、5/6 になっているので、1/6+2/3=5/6 という説明。
2.引き算
次は引き算。1/2- 1/3 を計算してみよう。
図のように1/2 の長さから 1/3 の長さ分だけを取ると、残りの長さは 1/2 – 1/3 となっているはずなので、そこの長さを分数ものさしではかると 1/6 になる。だから、
1/2 – 1/3 = 1/6 になるという説明だ。
かけ算
次はかけ算。
1/4 ✕ 2/3 の計算。
たて1(12cm)、
よこ1(12cm)の正方形を分数ものさしを使って書く。
①分数ものさしを使って、たてに 1/4 よこに 2/3 の線を引く。
②図のように 1/4 ✕ 2/3 の部分の面積を塗りつぶす。
③ぬりつぶしたところは、全体の面積の 2/12 になっている。
④2で約分すると 1/6
これで 1/4 ✕ 2/3 = 1/6 ということがわかるというのがこの本の説明。
わり算
分数ものさしを紙に書いてみて、説明してみよう。
この本の問題文は「二分の一の宝物を四分の一人で山分けしよう」というものだが、ここでは六分の一人にして計算してみた。
上の写真のように、1/2 と 1/6 がわかるように色分けしてみる。
① 1/12 がいくつ分か考える。 → 1/2 は 1/12 が6こ
② 1/6 は 1/12 が2こ
③これは6こを2人でわけるのと同じことだから
6 ÷ 2 となるので
1/2 ÷ 1/6 = 3 というのがこの本の説明。
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この「分数ものさし」の本(ドリル)には、たくさんの練習問題がついている。
分数ものさしをつかって、ドリルをして分数の計算に習熟するというのがねらいなのだろう。
自分でやってみて、この本のねらいとしている「分数の感覚」を身につけることはできるのだろうか、とちょっと疑問がわいてきた。
この機会に分数のことについてあらためて勉強してみようと思った。