天然酵母でパン作り37

「とかち野酵母」と「白神こだま酵母ドライG」1

今回はホームペーカリーを使って、「とかち野酵母インスタントドライイースト」と「白神こだま酵母ドライG」で食パンを作ってみた。

材料はそれぞれの酵母がしている分量で設定してみた。小麦粉の量はどちらも250グラムの食パンを作った。

「とかち野酵母インスタントドライイースト」は難波高島屋の富澤商店で購入した。

箱の裏側には、
「北海道十勝清水町のエゾヤマザクラのさくらんぼを分離源とした酵母です。無糖生地のみならず、高糖生地でも発酵力にすぐれ、穏やかな香味を有します」
と書いてある。

箱の中に「ホームベーカリー用のレシピ」が入っていて、その中の「食パン」のレシピを参考にして作った。

強力粉・・・250g
塩・・・5g

砂糖・・・17g
脱脂粉乳・・・5g
とかち野インスタント・・・5g
バターあるいはマーガリン・・・15g
水・・・185g

家に「モチモチトーストミックス」という小麦粉があったのでそれを使った。
これは小麦粉、塩、砂糖がミックスされているというもの。
だからこの小麦粉とバターと「とかち野酵母インスタントドライイースト」5gを用意し、水185gをホームペーカリーにセットした。脱脂粉乳はなかったので今回は使っていない。
ドライイーストタイプなので、予備発酵がいらず、そのまま入れて使うことができる。

このホームベーカリーのメニューには「(天然酵母)食パン」というコースがある。所要時間約7時間というもの。このコースに設定してスイッチ・オン。
上の右は、こねている様子を撮したもの。

なかなかよく膨らんだ。普通使うコーヒーカップと並べてみると、だいたいの大きさがイメージできると思う。

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左は使った小麦粉と「白神こだま酵母ドライG」の写真。
白玉こだま酵母ドライGの箱には
「白神山地は1993年に世界自然遺産に設定されました。その世界的にも貴重なブナの原生林から発見されたの、製パン用「白神こだま酵母」です。・・・」
と書いてある。

「配合などは、ホームベーカリーの取扱説明書に従ってください。ドライイーストコースを選択します」とある。

ホームベーカリーのレシピは、 強力粉・・・259g、
バター・・・10g、
砂糖・・・17g、
スキムミルク・・・6g、
塩・・・5g、
水・・・180g、
ドライイーストとなっている。 小麦粉は「とかち野酵母」と同じものを使ったので、バターと「白神こだま酵母」5g、水180gを用意し、セットした。 このホームベーカリーは、途中からイーストが入れられので、その容器に「白神こだま酵母」をセットした。 コースは「ドライイーストコース」はないので、「食パンコース」に設定した。スキムミルクはなかったので今回は使っていない。

このホームベーカリーの「食パンコース」は約4時間。 4時間後の焼き上がりは、「とかち野酵母」で作った食パンとほぼ同じようだ。

「とかち野酵母」は約7時間、「白神こだま酵母」は約4時間。その仕上がりはよく似たものだった。

トーストにしてみた。普段よりも加熱の時間を長くして、焼き上がりの色がよく出るようにしたが、その違いはわからない。

食べ比べてみるが、私にはまったくわからない。イーストと違った風味のある食パンにどちらも仕上がっている。
妻にだまって食べ比べてもらった。
「左のほうが甘みというか、味がしっかりしている。右のほうがあっさりとした味」という評価だった。
ちなみに左は「とかち野酵母」で作った食パン、右が「白神こだま酵母」で作った食パン。発酵時間が倍くらい違っているので、長い時間ゆっくりと発酵したほうが、深みのある味になったのかもしれない。

 

 

 

 

金剛山の一等三角点

三角点を探る旅 36

ここは金剛山のロープウェイ。千早駅。
金剛山駅の標高が975m、ここ千早駅の標高は708m。高低差267mを約6分で移動する。登山口から山頂まで歩いて1時間から1時間半ほど。
小学校の耐寒登山で登ったり、春には子どもを連れて登った金剛山も、今回はロープウェイで。それでもロープウェイの金剛山駅から山頂までは30分ほどは歩く。

1000mの山となると、紅葉も見ることができる。 台風の後なので、お天気は曇りがち。 時々陽射しが差し込む。 歩いているとそれほど寒さは感じないが、じっとしていると風は冷たい。

林の中を歩くと、立て札が見えてきた。少しピントがずれているが、 左向きの矢印が書かれている立て札には「一等三角点」の文字がある。

何かフェンスが見える。アンテナの敷設のようだ。

上の写真左が地図にある表忠塔。高さ25mの鉄塔で、燭光400ワットの灯りがつく。右の写真は表忠塔のそばに設置されているアンテナ群。
表忠塔?、インターネットで調べてみると、楠木正成をしのんで昭和3年に作られたものらしい。第二次世界大戦から昭和36年までは消灯されていたが、現在は点灯されているらしいが、時間的には確認できなかった。現在は金剛山展望台としてフェンスで囲まれていて入れなかった。金剛山は楠木正成に縁のあるところと再認識。

表忠塔、アンテナのフェンスの向こうに三角点があった。
ここは湧出岳(ゆうしゅつだけ)のてっぺん。

http://seesaawiki.jp/w/kongosan_ropeway/

金剛山ロープウェイのHP(上のアドレス)のイラストにあるように、大日岳、葛城岳、そして湧出岳の三つの峰がある。その三つを総称して金剛山と呼んでいるということを初めて知った。金剛山という名前は、山頂にある転法輪寺の山号であり、金剛山転法輪寺の金剛山が峰々全体を表すようになったそうだ。山岳信仰、役行者と関係のあるところと一緒に登ったグループから教えてもらう。

「一等三角点」の文字が読める。「点」が「點」と旧字体なのが、この三角点の古さを証明しているようだ。

他の三面の文字は読み取れなかった。雨や風で風化したのかもしれない。

「建設省国土地理院」、「大切にしましょう三角点」、「基本測量」、「一等三角点」という文字の書かれた白い標柱がある。

三角点、アンテナ群のそばにあるのが「妙法蓮華経如来神力品第21経塚」。山岳信仰に関係があるのだろうと思うが、詳しいことはわからない。

金剛山の名前のもとになった「金剛山転法輪寺」。

おなじみの山頂広場。眼下は曇っていて大阪市街の街は霞んでいる。小学校の耐寒訓練で来た時は一面が雪だった。、雪の広場で弁当を食べたのを覚えている。

山頂の温度は5度。100m昇るごとに0.6度下がると言われているから、市内は10度少しなのだろうか。
右は金剛山で一番高い葛城神社への石段。ここを登ったところが1125mのところ。

山頂でお弁当を食べた時に知り合った犬連れのご夫婦。
白いラブラドール・レトリバーが可愛いので「このワンちゃんも歩いて登ってきたのですか」と声をかけた。
「ええ、この子は今日で1399回目の山登りなんですよ」
「えーっ、もう1400回じゃないですか?!」
「はい、4ヶ月の時から登ってますからね」
と笑って答えてくれた。
ご夫婦とミルクちゃん(犬の名前)は歩いて山を降りるらしい。

お昼時は太陽が見えたのに曇ってきた。山の天気は変わりやすい。
私たちはケーブルカーで山を降りた。