アメリカ東海岸 「若草物語」と「あしながおじさん」の旅 10

二日目  ボストン美術館

ボストン美術館は、1870年設立という歴史のあるもの。さらに所蔵品は50万点を数える。岡倉天心、モース、フェノロサなど日本と関係の深い美術館である。
私たちは団体入り口から入った。入り口には上から3枚目の写真にあるようなディスプレイが、私たちを出迎えた。にじんでいるので読みにくいが、こう書いてある。

                                        PLEASE

ENJOY   RELAX   STEAL(☓)  DANCE   TOUCH
       FLIRT   SMOKE(☓)  WONDER   FEEL
      MUSE   EAT(☓)  SING   LISTEN   TALK
ASK   TOUCH  NEON (☓)   LOOK   COMMUNICATE
TOUCH  EACH OTHER   USE CAMERA   FLASH(☓)

これも作品の一つらしい。ダンスもいいよ、さわっても、でも盗みはだめ、タバコや飲食も・・・・ へぇー、なんとも芸術的な作品。美術館の入り口にぴったり。
フラッシュはだめだけれど、カメラを使っていいのはうれしい。

団体入口付近。ミュージアムショップやかんたんな飲み物コーナーがある。天井も高く、ゆったりと私たちを出迎えてくれる。
現地ガイドさんの案内で、有名な絵画や彫刻などの展示を案内してもらう。美術の教科書で見たような作品がいっぱいあり、このブログでは全部が紹介しきれない。
記憶に残ったいくつかを紹介する。

この絵はトマス・サリーが描いた「デラウェアを渡る」。これは1776年12月25日にワシントンが約2400人の兵士を率いて流氷の浮かぶデラウェア川を渡ったところを絵にした歴史画。この渡河によってワシントン軍は勝利を手にした。

ボストン美術館のご利用ガイドには、「時間の限られている方は、当館のハイライト12作品を御覧ください」と書かれている。この「デラウェアを渡る」はその12作品のうちの一つである。

これも12作品のうちの一つ。ジョン・シンガー・サージェントの「エドワード・D・ポイトの娘たち」(1882年)。この絵の中にある大きな花びんは有田焼。それと同じものがこの絵の前にならべてあるのが憎い。

 

これはひと目見てわかる、ターナーの作品。夕日の美しい作品と思うが、題名は「奴隷船」(1840年)。沈んでいく奴隷船が描かれているのだ。これも12作品のうちの一つ。

ゴーギャンの「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」(1897−8)。たいへん大きな作品。139.1cm x 374.6cm。迫力と魅力のある絵だ。

左がクロード・モネの「着物をまとうカミーユ・モネ」(1875−76)。
右がルノワールの「ブージヴァルのダンス」(1883年)。

美術の教科書、画集などで見たことがありそうな名画がずらりとならんでいる。それも写真も自由、照明も大変明るい。日本の美術館の展示と大きく違っている。
本物を身近に、ふだんの照明で見ることのできるアメリカの子どもたちは、本当にうらやましい。

「赤毛のアン」を描いたモンゴメリーさんは、原稿をボストンの出版社に持ってきた時に、このボストン美術館を見学している。日本の陶器に大変感動したと日記に書いている、と松本先生の説明があった。どの日本の陶器なのかはわからないし、100年以上も前のことだから展示作品や陳列方法も変わっているだろう。とにかく陶磁器の展示があったことが思い出せるようにと写真を撮る。

 

ここは日本コーナー。展示室の壁が日本風の柱がデザインになっている。
この龍は、金属製の自在置物。以前に大阪歴史博物館で「近大大阪職人図鑑」という特別展示があった時に、竹でできた龍の自在置物があったが、これは金属製。2mぐらいあるおおきなもの。
岡倉天心の日本庭園もあったが写真にとっていない。残念。
事前にもう少しこの美術館についての情報を仕入れていたなら、といつも思う。

マチスの特別展もあり、お腹がいっぱいになってくる。その分、足がつかれ喉も乾いてくる。美術館の真ん中にオープンカフェのようなところがあるので、ここてお茶にすることにした。

テーブル席付近で、係の人に「コーヒーが飲みたい」と言うとカウンター席を指差すのでそちらへ移動する。カウンター席に座るが何のアクションもない。
「うん? 何かまちがったかな」と思い、もう一度入り口に周る。何人かの人が並んで、入り口に置かれているメニューらしきものをとっている。
それを真似して、メニューの用紙を持って、係の案内を待つ。
同じように『コーヒーが飲みたい」というと、やっぱりカウンター席に案内される。
椅子に座っていても、また何のアクションもない。しばらく他のお客さんの様子を見る。
「そうか、待っていてはいけないのだ。こちらがアクションを起こさないとダメなのだ」と気づく。
手をあげてウェイターらしい人を呼ぶ。メニューを指差して、私は普通のコーヒー、妻はカフェラテを注文。これでオーケー。しばらくしてコーヒーとカフェラテがくる。ミルクがテーブルにない。「だから私はカフェラテにしたの」と妻が言う。ああそうか、ミルク入りのコーヒーと言わなくてはならなかったのだ。
ヨーロッパのレストランでは、今まではお店の人から声がかかった。しかしここではちがった。自分が要求しなければ、なにもおきない。自分たちがアメリカにいることを実感した場面だった。アメリカはそういう国なのだ。

ボストン美術館の見学を終え、ホテルに戻って夕食のシーフードレストランに行く。 

 

今日もメインはロブスター。
メニューは、
ニューイングランド風クラムチャウダー。
つづいてハウスサラダ。
メインのロブスターとアムール貝。
デザートにボストンクリームパイとコーヒー

まあロブスターの大きなこと。これだけでお腹がいっぱいになる。
ロブスターは「赤毛のアン」のツアーではおなじみなので、松本先生の指導のもとで、このロブスターを食べやすくちぎる。これぐらいの大きさになるには何年かかるのだろうと思いながら食べきってしまった。ごちそうさまでした。

ぶらぶらと、ツアーのメンバーみんなで歩きながら、ホテルに戻る。
忙しかった1日目がやっと終わる。明日はハートフォードへ移動する。

 

 

 

 

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