アメリカ東海岸 「若草物語」と「あしながおじさん」の旅 3

二日目 ボストン市内観光その2

ロングフェロー邸の裏庭はとても美しい。ぶどうも植えられており、青い実がなっていた。

ロングフェローの詩の中で、一番有名だろうと言われているのが、「ポール・リビアの騎行」。「ポール・リビアの真夜中の騎行」とか「ポール・リビアの疾走」などとも言われている詩だ。

ポール・リビアの騎行 Paul Revere's Ride

1775年4月18日から19日にかけて、レキシントン・コンコードの戦いの前夜、真夜中の伝令として走り回ったことをとりあげ、詩にしたのがロングフェローであり、「Paul Revere’s Ride」として知られるようになった。事件から86年後の1861年、リビア死後40年もたってからのことである。

上の写真はロングフェロー邸で買った「ポール・リビアの騎行」の本である。ロングフェローの原文の詩にテッド・ランドと言う人が絵を書いている。

見開きで、左側に絵、右側に詩の一連がのっている。
詩の部分だけを拡大して抜き出すと、つぎのようになる。

この詩の全文は130行にもおよぶもので、英語の詩に慣れていない私はまずそれにびっくり。

日本に帰ってきてから、この詩の全文とその訳文がないかと、インターネットなどで調べたがみつからない。唯一見つかったのが広島大学の「広島大学イングリッシュ・ポッドキャスト」というホームページ。日本語訳はのっていないが、原作の詩と丁寧な注と英文の朗読がMP3で提供されている。朗読時間が15分31秒で、初級から中級と書かれているが、私にとっては意味をとるのに精一杯だった。

http://pod.flare.hiroshima-u.ac.jp/cms/?itemid=627

ウィキペディアで「ポール・リビア」を調べると、詩の出だしの一節がのっている。

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Listen, my children, and you shall hear お聞きよ子供達。これは聞いとくべきだよ
Of the midnight ride of Paul Revere, ポール・リビアの真夜中の騎行の話だ
On the eighteenth of April, in Seventy-Five; 時は1775年、4月18日の夜
Hardly a man is now alive 今はもうだれも生きてはいないよ
Who remembers that famous day and year その有名な日と年のことを憶えている人は
On the midnight ride of Paul Revere ポール・リビアの真夜中の騎行

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最後の行の On the midnight ride of Paul Revere は、
原文にはない。
たぶんこの詩を引用するときのミスだと私は思う。

ロングフェロー邸のツアーをしている時、パークレンジャーさんが、「何か質問はないですか?」と聞いてきた。
私はこういう時は黙っているのではなく、質問をするのが礼儀だと思っているので考えていた質問をした。
「ロングフェローという人の作品がアメリカではとても有名だということを知りました。小学校でも彼の詩の勉強をするのですか。またどんな詩を学ぶのですか?」

パークレンジャーのガイドさんは嬉しそうに答えてくれた。通訳のガイドさんの話を総合すると、「小学校からロングフェローの詩を学びます。とりわけ有名なのがこのポール・リビアの真夜中の騎行です」ということだ。その通訳のあと、パークレンジャーさんは「その詩を暗唱しましょうか?」と言って、姿勢良く暗唱してくれたのが、

Listen, my childre, and you shall hear
Of the midnight ride of Paul Revere,
On the eighteen of April, in Seventy-five;
Hardly a man is now alive
Who remembers that famaous day and year.
He said to his friend, ”If the British march
By land or sea from the town tonight,・・・・

だった。みんな思わず大きな拍手。
私はネイティブの人が英語の詩を暗唱するのを初めて、見て、聴いたので、大感激だった。アメリカではこんなふうに詩を暗唱して、勉強しているんだ。
そういえば、「赤毛のアン」でも、アンが一生懸命暗唱する場面があった。
パークレンジャーさんの、誇りを持って詩を暗唱している姿がとても清々しかった。

さて、ポール・リビアの「真夜中の騎行」がどうしてアメリカ人の心に響いているのか、それらについては次回に書いてみたい。

 

 

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