この本は1984年に買った本。奥付を見ると、10月29日第1刷発行、となっている。
本棚にずっとあって、機会があればここにあるパズルを作ってみたいなあ、と思いながら、なかなかその余裕やチャンスを見つけるができなかった。
手作りだから道具がいる。ページをめくりながら、どんな道具を用意すればこんなふうに精密に木を切ることができるのだろう?と考えてばかりだった。まあ、それはそれで楽しいものだが。
今回、100均で売っている立方体を使えば、簡単にできそうだ、と思いついて作った。その幾つかを紹介してみたい。
ミナクチズ・キューブ
本の解説で、著者の芦ケ原伸之さんは「東京・東村山市の水口氏の作品。なかなかむずかしい」と書いている。
たしかに作ってみると立方体に組み立てるのは難しかった。
そこで、一面ごとに色を塗り分け、さいころのように1〜6までの印をつけて、組み立てる時の手助けになるようにしてみた。
パーツは下の写真のように、立方体4個から5個を組み合わせて部品を作る。
左がパーツを図面で書いてあるページをコピーしたもの。
作る時は、図面のように立方体を組みあせて、A〜Eの6つの部品を作る。
組み立てて大きな立方体して、6つの面に色をつけ、サイコロの形になるようにシールをはった。
試作品は、組み立ててから水性のペイントで色を付けてみた。むらのないようにと2,3回色を重ねていくと、張り付いてしまって、六つの部品に分離することができなくなってしまった。無理をするとへこみや傷ができるので、あとからペイントで色をつけるをやめ、色紙をはりつける方法にした。
色紙を貼り付け、シールを張った状態で、組み立てていく状態を写真にすると、
上の写真左がスタート。一番下の面にAとEがならんでいる。そこにBを右の写真のように置く。
3個めの部品はFで、上の左の写真のように置く。大きな立方体の中心がまだ開いている状態。そこへCの部品を置く。Cは5個の立方体を組み合わせたもので、上の写真なら、ピンクの面の4つ分をしめる。
最後に4個の立方体を組み合わせた部品Dを、真ん中の穴がふさがるように場所を考えてセットする。
これで組み立てはできあがり。
組み立てた後、どの色がどの面になっているか印をつけておく。
分解して、つけておいた印に従って色紙を貼り付ける。
もう一度組み立ててから、さいころになるように適当なシールをはって完成。
私の場合は、最後に透明ニスをぬって、木部の生地を保護するようにした。
色分けとサイコロシールを貼ることによって、組み立てるのはできるようになったが、よくこんな組み合わせのパーツを考えつくものだなあと改めて思う。
上は本の解説にある解法。
図面にあるように、各パーツを並べていく。この図面と私の写真で、組み立て方はより分かるようになったと思うが、どうだろう。
本には解法として3つ紹介しているが、私のブログでは画面構成上二つのみの紹介となっている。あとの一つはチャレンジしてみてはどうでしょう。
色を塗ったりシールをはっているので、水口さんの解法はわかるようになったが、後の二つはかえって混乱するのでは?