カカオとコーヒー展

鶴見緑地にある「咲くやこの花館」で、『カカオとコーヒー展」があったので行ってきた。

私は何年か前から家でコーヒーの苗を鉢に植えて育てているが、うまくいかない。コーヒーについてもう少し詳しく知りたかったこともあったからだ。

コーヒーの木は人の背丈から数十センチものまでいくつかあった。 コーヒー生産地ではコーヒーの木の背丈はどれほどなのだろうか。調べてみると、次のようなことがわかった。

「コーヒーになる原料は、日本の学名「コーヒーノキ(coffiea)」になる果実になる種子です。コーヒーの木はアカネ科(クチナシもアカネ科です)の常緑樹で6〜8メートルまで成長します。エチオピア(アフリカでの生産量は現在1位)で、アフリカやマダガスカル島、マスカリン諸島に自生し、交配などの改良で100種類(飲用にされているのは60種類ほど)以上が存在します。
 コーヒーは種をまいて3年目くらいから深緑の二枚の葉の間に白色の花を咲かせます(ジャスミンのような甘い芳香です)。そこに緑色の小さな実(コーヒーの生豆、グリーンコーヒーです)がなり、開花後6から8ヶ月で徐々に大きく成長し、赤色になります(黄色く熟するものも一部あります)。」(問題形式で学べるコーヒー額の基礎 全国大学連合コーヒー学特別公開講座編 旭屋出版より)

6〜8メートル、そんなに大きくなるのか。

上の写真はハワイコナ地区のコーヒー園。海岸まで広がる広いコーヒー園だ。

左はエチオピア高原に、今も自生しているコーヒーノキの原生林。

こらの写真は「図説コーヒー」(UCCコーヒー博物館著 河出書房新社発行)から引用したもの。どちらも私のイメージを補強するのに役立った写真だった。

最初にコーヒーを飲んだ日本人はだれだろう。
パネルに説明があった。

「はっきりとわかりませんが、17世紀後半(江戸時代前期)に長崎出島に出入りしていた通詞(今の通訳)か、遊女の誰かであったろうと言われています。その頃は一握りの人しかコーヒーを味わえませんでした。
同じ時代、長崎に赴任していた大田蜀山人(おおたしょくさんじん)のコーヒー評は、「焦げ臭くて味わうに堪えず」。当時の日本人には苦くて飲めなかったようです。
出島に滞在した学者のひとり、シーボルトはコーヒーを薬用として紹介しており、飲用として知られるのは日本の鎖国が解かれてからでした。」

なるほど、鎖国の時代だったらオランダかポルトガルから入ってきたのだろう。
同じパネルにココアのことが書いてあった。

「最初にチョコレートを食べた日本人。
日本で初めてチョコレートを口にしたのは、17世紀伊達政宗の命により、ヨーロッパへ渡った支倉常長(はせくらつねなが)を代表とする遣欧使節団一行か? と言われています。
日本にチョコレートがもたらされたのは、江戸時代。長崎の遊女が「しょこうらあと」と書かれたチヨコレートをオランダ人から貰い受けた記録が残っています。
1878年には米津風月堂(よねづふうげつどう)から日本最初のチョコレート「貯古齢糖(ちょこれいと)」が発売されます。その後アメリカで西洋菓子を学んだ森永太一郎(もりながたいちろう)が帰国、製造販売を始め、徐々に浸透していきました。」

上の写真がカカオノキ。見事な実がなっている。
説明のパネルにはこんなふうに書かれていた。

「カカオノキ アオイ科 南米アマゾン川、オリノコ川流域 カカオノキは、直径1cmの白い花を、幹に直接咲かせます。たくさんの花のうち、受粉・結実するのは少なく、200〜400個の花に対して1個の割合と言われています。  完熟した種子を発酵させると、苦味が消えて独特の香りを発散させるようになります。水洗いし乾燥させたカカオ豆を、火にあぶり、種皮を除いて粉末にします。これに砂糖・香料を混ぜて固めるとチョコレート、カカオ脂を除くとココアのできあがりです。」

手に触れたり、ゆかいなパネル展示など、小さな子どもたちでも楽しみながら学べるように工夫されていた。

館内を1時間ほどかけて解説してくれるツアーもあり、大人も咲くやこの花館にある植物に親しめるようになっていた。

この本はここで紹介されていた本。 収益金が「アフリカ理解の促進とアフリカの女性と子どものための教育支援に使います」ということなので購入した。「アフリカ理解プロジェクト」の製作。
コーヒーは日本では嗜好品だが、その生産地の苦労は私の想像をこえるようだ。この本にこんなことが書いてあった。

「・・・エチオピアのコーヒー年間生産量は約32万トン(2006/2007)で、このうちの約60%が日本や欧米に輸出されている。コーヒーはエチオピアの主な外貨獲得源であり、輸出額の35%(2005/2006)を占め、1000万人(国民の7人に1人)がコーヒー生産に関わっている。コーヒーの市場価格は、世界的に低く不安定であることに加え、平均的な生産コストを下回るまでになっているといわれる。またほかの生産国との価格競争や気候変動による不安定な収穫量など、アフリカのコーヒー産業を取り巻く状況は厳しい。
 エチオピアに限らず、世界のコーヒーの半分以上は数エーカーの農地しか持たない家族経営的な小規模農家により生産されている。そして生産農家の収入は、極めて低い。現金収入をコーヒーに頼っている家族は、価格が下がれば、子どもに学校をあきらめさせたり、食事や医療費を削ったりせざるを得なくなる。生産者がコーヒーから公正な収入を得られるようにすることが、とりもなおさずコーヒーを取り巻く自然環境を守り、私たちが長くコーヒーを楽しむことにつながっていく。・・・」

最近ブルーマウンテンのコーヒーを喫茶店やコーヒー豆の販売店で見なくなった。
コーヒーの疫病と異常気象が原因だそうだ。生産農家の苦労がますますふえているように思われる。

楽しみながら、コーヒーやカカオの現状、世界経済にまで視野を広げることのできる「カカオとコーヒー展」だった。

 

 

 

 

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